冬になる前に室内環境を準備しよう。愛犬の寒さ対策は乾燥に気を付けて!

冬になる前に室内環境を準備しよう。愛犬の寒さ対策は乾燥に気を付けて!

寒い冬がやってくると、犬も人間も暖房のぬくぬく感が心地よくなりますよね。でも寒さ対策と一緒にケアしていきたいのが「乾燥」です。乾燥するとどんな問題が起きるの?どうしたら愛犬が快適に過ごせる?長く厳しい冬に備えておきましょう!


「ぼく寒いよ!」愛犬が寒がるときのサイン

基本的に犬は寒さに強い生き物ですが、犬種や被毛の量、年齢によっても寒さへの耐性は変わってきます。そして昔は外で過ごすことの多かった犬も最近ではほとんどの犬が室内犬として飼われていますよね。そういった現代の生活スタイルによっても、寒さや暑さに対する強さは変わってきます。

そういった個体差の大きい寒さへの耐性、でも寒いときのサインは変わりません。愛犬から「寒いよ!」のメッセージが見られたら、暖かくしてあげましょう。

丸まって震えている

一番わかりやすいサインがこちらです。体温を逃がさないように丸まり、震えるのは少しでも体温を上げようとしている状態です。人間も寒いときに布団へ入ると同じポーズになりますよね。

水を飲まない・散歩を嫌がる

散歩に行きたがらない理由は外はもっと寒いと分かっているからです。そんな寒がりの愛犬には防寒着を着せるなど快適なお散歩が出来るようにしてあげましょう。また、寒いと水を飲む量も減っていきますが、あまりにも飲まないようであれば冬でも脱水症状を起こす場合があります。少し無理にでも飲ませるようにしましょう。

暖房による乾燥に注意!

冬はただでさえ空気が乾燥しますが、暖房によってますます乾燥してしまいます。これは飼い主さん自身も感じることですよね。では空気の乾燥は犬にとってどんな影響があるのか?人間同様に、乾燥は大敵です。

免疫力が弱まる

空気が乾燥すると、鼻の粘膜など日頃ウィルスなどから体を守ってくれている部分も乾燥してしまいます。そのため細菌やウィルスへの抵抗力が弱まってしまうのです。犬はあまり風邪は引きませんが、老犬や子犬などはさまざまな病気の引き金となってしまうことがあるのでより注意が必要です。

皮膚が乾燥しかゆみが出る

特にアトピー性皮膚炎など皮膚病を持っている愛犬は暖房による乾燥で肌のかゆみが増してしまいます。寒くて凍えているのも見ていられませんが、若い犬であれば皮ふの状態を優先させてあげる方が良い事もありますよ。

加湿器や室内干しで乾燥対策!

最近では加湿機能がついた暖房器具も売っていますよね。もし新しく買い替える予定があるのならぜひ探してみて下さいね。また濡らしたタオルを室内に干しておくなど細かな対応で乾燥を防いでいきましょう!

愛犬にとって「ちょうどいい」寒さ対策って?

一般的に室温18~22度、湿度は40~60%が犬にとって理想的とされていますが、先ほども記載した通り個体差がありますので、ワンちゃんによっては25度くらいでもちょうど良い場合があります。ではどういった寒さ対策が愛犬にとって心地いいものなのでしょうか?

ケージに防寒対策をする程度でも十分

こたつやホットカーペットなどは愛犬にとってもお気に入りとなることが多いアイテムですが、あまりにもそういった器具に頼りすぎるのは本来持っている体温調節の力などが失われることもあります。よほどの寒冷地でなければ、愛犬の過ごすケージに冷気が入らないようにしてあげるだけでも十分です。

例えば、ケージの周りを段ボールや毛布で囲い、床にもタオルや毛布などを敷き詰めます。それでもブルブルと凍えているようであれば、ドームタイプのクッション(犬が中に入れる)などがおすすめです。

ヒーターや湯たんぽの活用

ケージの防寒対策をしてもなお寒がっているワンちゃんには、湯たんぽや犬用のヒーターがおすすめです。湯たんぽであれば低温やけどの心配も減りますし、暑すぎる場合には使わないでしょう。ヒーターに関しても愛犬が暑いと感じた時に逃げられるスペースを確保するようにしましょう。

同じ生活空間での暖房は注意も必要

室内フリーで飼っていたり、寝る時間以外はリビングでみんなと一緒に過ごしているワンちゃんたちも多いですよね。人間メインで使っている暖房器具は、愛犬には注意が必要なこともあるので覚えておきましょう。

ホットカーペット・こたつ

冬のぬくぬくアイテムと言えば王道なのがこのふたつ。愛犬にとっても気持ちのいい暖かさですが、使う場合には低温やけどに気を付けましょう!低温やけどは症状が分かりづらく、症状が軽ければさほどの心配は必要ないものですが実は痛みを伴っていることも。またこたつは中に入りっぱなしでは熱中症になる危険性もあります。こたつの温度を低くする・入ってる時間が長すぎると感じたら愛犬を出すなどの気を配ってあげて下さいね。

またこういった暖房器具には電気コードがついてますよね。愛犬がかじってしまわないようにしっかりと対策を取るほか、オシッコなどで濡れてしまわないように注意して使いましょう。

ストーブ・ファンヒーター

こちらも注意すべきはやけどです。犬は被毛によって皮ふまで熱が届いているか分かりづらく、気づかぬうちにやけどしてしまう事もあります。気づいたら被毛が焼けていた、なんてことにならないようにストーブガードなどで対策を!

寒さ対策と乾燥対策はセットで考えよう

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