しつけの前に基本的な主従関係を構築する
まず始めに、基本的な犬と飼い主の主従関係は成り立ってるでしょうか?犬は群れで生活する習性から、必ずリーダーを見極め、上下関係を作ります。主従関係をしっかりさせる事は、無駄吠え以外のしつけにも役に立ちますよ。そして、しつけをする上で「かわいそう」は禁物ですよ!
■ゲージ使用でメリハリを
犬の安心できるハウスを作ることは、主従関係を築くことにも役立ちます。一日に数時間はゲージの扉を閉めて、静かにしているときに出してあげましょう。間違っても、騒いでる時には出さないことと、ゲージに入れてる時に目などを合わせてはいけません。
■何事もご主人様が先
例えば愛犬にご飯をあげるタイミングひとつでも、まずは飼い主が先に食事をしましょう。同じベッドに寝ている場合には、飼い主が必ず先にベッドに入るなど、全てにおいて飼い主が優先である事を行動で教えていきましょう。
■行ってきますもただいまも無しにする
多くの飼い主さんがやってしまいがちな、「行ってくるね~良い子にしててね」の挨拶ですが、犬を不安にさせてしまうことにもなりますので、出かける前には構わず無視して、しらっと出かけていきましょう。また、帰宅後にもすぐには声をかけず、愛犬が落ち着いてから構うようにして下さいね。
無駄吠えはストレスが原因の可能性もある
人間にとっては「無駄吠え」でも犬にとっては無駄では無く、何かをアピールしている可能性もあります。ストレスとなる大きな原因をいくつかご紹介します。ストレス解消で無駄吠えが無くなる事もありますよ。
■欲求不満!散歩したい、遊びたい
犬のストレスの原因の中でもより多い理由が、散歩の量が足りないことや遊び足りない事などからくる「欲求不満」です。飼っている犬種の必要な運動量などはきちんと把握して、こなせていますか?今一度、しっかりと見なおしてみましょう。運動量がそれほど必要ではない、とされる犬種でもお散歩には必ず連れていきましょう。また、大好きな飼い主さんとのスキンシップが不足している場合もあります。毎日のスキンシップを増やしてみましょう。
■犬はきれい好き!トイレや寝床は清潔?
犬は基本的に非常にきれい好きで、不潔な環境を嫌います。もし、トイレと同じゲージに寝かせている場合は、一度試しに完全に寝床と離してみましょう。また、トイレも常に清潔を保つようにして、たくさんのおしっこを吸い込んだシーツを使い続ける事のないようにしましょう。
■どこか痛い、または認知症の可能性
急に無駄吠えをするようになっていたら、要注意です。歩き方がおかしい、泣くような吠え方の場合、体のどこかに痛みを感じている可能性もあります。また、犬が7才を過ぎて吠えるようになった場合には認知症の可能性もあります。どちらの場合でも獣医師に相談のもと、適切な対応をしてあげましょう。
■寂しいよ!留守番などでの分離不安
毎日長時間留守番をさせていたり、外につないだ状態でずっといさせている場合、寂しさなどからくる分離不安の可能性があります。可能であれば、留守番の時間を短くする、外で飼っている場合には一日数時間だけでも入れてあげる、スキンシップを増やすなどしてみましょう。
■突発的な無駄吠えは何かに怖がってない?
普段吠えない愛犬が急に吠える場合には、その原因を探りやすいでしょう。例えば、誰かが来たときや何かの音に反応している、など。どんな事に反応して吠えているのかをよく観察してくださいね。
犬の無駄吠えを治す代表的な4パターン
犬種によって大まかな性格はあるものの、生まれ持った個性や育った環境などによって、犬の性格というのは本当にそれぞれです。「この犬種だからこう」というこだわりは一度捨て、その子にあったしつけ方法を探すというのもひとつなんですよ。根気よく試していきましょう!
■叱るしつけ
無駄吠えを叱る場合には、その瞬間に何か音や掛け声を使いましょう。例えば、丸めた新聞紙で床をパンと叩く、または「だめ!」「いけない!」など短い言葉で叱る事です。この時のポイントは、叱る際に名前は呼ばないこと。名前を呼ぶのは褒めるときです。また、掛け声を使う際には家族で統一させる事。色々な掛け声を使っては、犬を戸惑わせてしまいます。掛け声は短く、そして怒ってるよ!と表情や声色も変えましょう。
■褒めるしつけ
褒めるしつけの場合には、大きなコツがあります。「吠えなくなった瞬間には褒めない」事です。その時に褒めてしまうと、吠えたから褒められた!という勘違いを招きます。静かになってしばらくして、優しく名前を呼んで褒めてあげましょう。