本来おやつは不要なもの
ほとんどの飼い主さんが愛犬の食事にはドッグフードを与えていますよね。そのドッグフードには必要な栄養はすべて含まれています。愛犬の大きさに適した量を与えているのであれば、おやつは不要なものです。むしろ過剰なカロリーや塩分を摂取させてしまう事になるので、肥満などの大きな原因になります。
それでも愛犬の喜ぶ顔は飼い主さんにとっても嬉しい瞬間ですし、しつけに活用する場合もありますよね。愛犬にとって適切な量を、よりヘルシーなおやつを選んであげましょう!
冷蔵庫の整理にも!野菜なら必要な栄養分を選べる
市販されている犬用のおやつは味付けが濃いめにされています。その方が犬の食いつきも良く売れるからですね。もちろんその分塩分や糖分は非常に多く含まれているので、愛犬の健康を考えたら日々のおやつとしては適していません。
野菜であれば、自然の甘みがあるだけではなく愛犬に不足しがちな栄養分などを選んで与えることもできます。そして冷蔵庫に残った野菜ももちろん使えるので生ごみも減り一石二鳥!
■さつまいもは整腸剤になる
食物繊維が多く含まれているサツマイモは便秘の解消にもなり、お腹がゆるい時に少量与えることで便の状態が良くなります。甘みがあるので犬のおやつとしても非常に人気の高い野菜です。与えすぎるとお腹を下したり肥満の原因になってしまうので、一回に与える量は1センチ角2~3個に留めましょう。また必ず加熱してあげてくださいね。
■ブロッコリーは免疫力を上げてくれる
ブロッコリーには食物繊維の他、ビタミンCが豊富に含まれていて免疫力を上げてくれる野菜です。ドッグカフェのメニューに加えられることも多いおなじみの野菜ですよね。芯の部分は下痢を引き起こす可能性もあるので避けて、房の部分10グラムほどがちょうどいい量です。
■大根おろしは消化を助けてくれる
大根に関しては犬と相性の良い食物繊維が含まれているので生のまま与えましょう。葉の部分は避けて大根おろしにしてあげるのがおすすめです。消化不良を起こしやすいワンちゃんにはぴったりの野菜ですよ。
■ニンジンは歯茎の健康にも良い
ニンジンをスティック状にして与えれば歯茎の健康にもつながります。すりおろせば体に吸収されやすく、ニンジンに含まれるβカロテンが体の酸化を予防してくれます。毛艶や表情に若々しさを与えられるでしょう。
市販でも手作りでも!野菜チップスもおすすめ
野菜チップスであれば栄養分はもちろん、日持ちもするので便利なおやつです。加熱しても栄養分が壊されない野菜や、加熱することで甘みが増す野菜などは特におすすめです。手作りでも簡単にできちゃいます。
■電子レンジで簡単に作れる!
サツマイモやカボチャなどをうすくスライスして、クッキングシートに乗せたら電子レンジに入れるだけ!600wで両面2分ずつ程度なので非常に簡単に出来てしまいます。オーブンを使えばより香ばしくカリっと愛犬好みの食感にしあがりますよ。その場合には20分程度が目安です。どちらも冷めてから与えるようにしてくださいね。
■市販でおすすめの野菜チップス
やっぱり手作りはちょっと面倒くさい!そんな飼い主さんに、市販されている野菜チップスのご紹介です。もちろん、今回おすすめに選んだのは無添加・無着色など安心して与えられる商品です!
こちらはサツマイモ同様、犬に人気の高い野菜カボチャのチップスです。かぼちゃも食物繊維が豊富で甘みがあるのでヘルシーさもおいしさもあって愛犬が喜ぶこと間違いなし!
こちらは野菜ではなく果物ですが、チップスつながりでヘルシーなので一緒にご紹介。りんご農家さん手作りの安心おやつです。飼い主さんも味見が止まらないかも?
野菜をおやつにするときの注意点
野菜はとっても栄養価の高いヘルシーなものですが、やはりいつもと違う物を与えるという意味では注意が必要です。神経質になる必要はありませんが、どんな食材でもはじめは少し様子を見ながら与えることが基本です。
■少量与えて様子を見ること
アレルギー反応を起こさないか、初めて与える食材は必ず少量与えて様子を見ます。おう吐や下痢といった症状がなければほぼ問題ありませんが、その日の夜や翌日に下痢をした場合には量が多かった可能性も。翌日になってかゆみが出ている様子がある場合には与えない方が良いでしょう。
■野菜を主食にはしないこと
野菜を主食にして多く与えすぎると、腸内で発酵されてガスがたまりやすくなります。日頃から手作りご飯をしている飼い主さんは愛犬にとって必要な量を理解されているかと思いますが、「野菜を取り入れてみる」という飼い主さんはドッグフードの上に少しかけてあげたり、おやつ程度にとどめておくほうが無難と言えます。