覚えておこう!家庭で出来る愛犬の応急処置

覚えておこう!家庭で出来る愛犬の応急処置

元気な愛犬でも突然のケガや事故、病気など避けられないこともありますよね。時間帯や地域によってはすぐに動物病院へ連れていくのが困難なことも。そんなときにも落ち着いて対応し、症状を悪化させないように努めましょう!


落ちついて順番に対応していこう

愛犬の身に何かアクシデントが起こったとき、飼い主さんは自分のこと以上に慌ててしまうもの。しかしパニックになってる間や間違った方法では症状を悪化させてしまいかねません。どんなときにも愛犬が頼れるのは飼い主さんだけ!冷静にするべきことを優先順位の高い順に行っていきましょう。

状況の把握・救急病院の連絡先は見える場所へ!

やけどやケガ、事故などどんなときにも対応に優先順位があります。その順番を覚えておくだけでも何かあったときには冷静に対応できるカギとなってくれるでしょう。

状況の把握

①いつ起こった事故か
②どこで起きた事故か(室内なのか室外なのか)
③現場を見ていたらその状況を忘れないようにメモしておく
④どの部分にどういったケガがあるのか
⑤脈や意識はしっかりとあるか

以上のことは獣医師さんが正しく治療する上でも必要な情報となります。また他の犬に噛まれたなど相手のいる事故であれば、その後相手方との対応時にも役立つことです。忘れないようにメモに書き留めて。

かかりつけ病院や救急病院を把握しておく

まだまだ動物専門の夜間救急病院などは少ないのが現状ですが、それでも信頼できる獣医師さんなどは普段のうちに見つけておきたいものです。かかりつけは一か所ではなく休診日が重ならないように数か所持っておくこともおすすめです。

またそういった愛犬になにかあった際には家族の誰でも対応が出来るように、共有する情報として病院の連絡先などはみんなが見られる場所にはっておきましょう。

全国の夜間・救急診療をしてくれる動物病院

http://homepage3.nifty.com/wanco/animal.htm

全国の夜間・救急時間外診療をしてくれる動物病院リストです。

切り傷・擦り傷

人間に置き換えてみると、たかが切り傷と思えるのですが愛犬のこととなるとどんなに小さな傷でも心配になってしまいますよね。でも少しひっかき傷を作った程度であればそれほど心配する必要はありませんよ。

心配なのは感染症にかかること

たかが切り傷、でも心配なのはその傷口からばい菌が入りこみ感染症にかかってしまうことです。念のため、清潔なガーゼなどで覆うなどばい菌が入らないように対応しましょう。

出血が多い場合の対処法

出血の量が多く止まらない場合には、なるべく心臓に近い部分を包帯で巻き止血しましょう。そのご、流水で傷口を洗い流してあげてください。犬を含むほかの動物に噛まれた傷の場合には、すぐに病院へ連れていきましょう。もしすぐに行けない場合には電話して状況を説明します。

やけど

やけどに関してもその状況はさまざまですが、やけどした部分の皮ふをよく観察して対応をしていきましょう。

表面積も小さく赤くなっている程度

それほどひどいやけどでは無い場合には、氷水や流水で患部を冷やしてください。水気をふきとり、ガーゼや包帯で巻いて応急処置は完了です。犬の皮ふはデリケートなので、小さなやけどでも念のため病院での診察は受けるようにするのがベストです。

皮ふがただれるほどのやけど

やけどの範囲が広い、または皮ふが焦げたりただれるほどひどい状況の場合には、自分での処置は行わないようにします。間違った方法では症状を悪化させることもあるため、すぐに病院へ連絡し状況を説明、獣医師さんからの指示を受けてください。

打撲・骨折・脱臼

突然のキャン!という鳴き声。これは鋭い痛みが走ったときに出す声です。飼い主さんが状況を把握できない場合も多い骨折や脱臼ですが、慌てずに様子をよく観察することが大切です。

骨折・脱臼

骨折の場合にはその部分がグラグラしていたりおかしな方向を向いていたりします。脱臼している場合には歩かなくなり、ケンケンや片足歩きなどの症状が見られます。この場合、毛布や布団をしいたキャリーケースや段ボールに入れて静かに運びましょう。

ふらつきが出ていたら要注意

よだれを垂らしていたりふらふらとしている場合には、頭をぶつけてしまった可能性があり大変危険です。安静にさせた上で病院へ連絡するようにしてください。

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