困ったトイレ癖!成犬のトイレトレーニング方法

困ったトイレ癖!成犬のトイレトレーニング方法

うれしょんやマーキング、外で排泄が出来ないなど、子犬のころのクセを直さずそのまま成長させてしまった…直したいけど、もうどうしようもないと諦めていませんか?成犬でも十分に正しい排泄方法のしつけを行うことは出来るんです。困ったシチュエーション別にコツやポイントをご紹介します。


愛犬がトイレを失敗してしまう理由はさまざま

例えば子犬の頃のしつけで「トイレは散歩で!」と覚えさせてしまうと、雨の日も雪の日も、外でしか排泄をしてくれなくなることもありますよね。そういった単純に犬がルールとして覚えてしまった場合もあれば、感情の高ぶりや構ってほしいがためにする「トイレの失敗」もあります。

飼い主さん自身が、「失敗する理由」を考えてその理由を埋めてあげていくのが成犬トイレトレーニングの第一歩です。コツやポイントをおさえて今日からまた1から始めてみましょう!

うれション

飼い主さんに会えた喜びや興奮でついついオシッコしてしまう、成長とともに直ることが多いとも言われますが実は成犬になっても悩んでいる飼い主さんも多くいらっしゃるのでは?うれション自体のクセを直すことは非常に難しいですが、飼い主さんの行動を少し変えるだけでその頻度がグッと減らせます!

帰宅時にも散歩に行く前にも!興奮をさせない

うれションされるタイミングとして多いのは「飼い主さんの帰宅時」「散歩に連れ出すとき」ではないでしょうか?どちらも愛犬にとっては非常にうれしい瞬間です。この愛犬がもっとも興奮する瞬間をおさえてあげることがまずは大事。

飼い主さんの帰宅時のポイントは「目を合わせない」「声をかけない」「構わない」この3つです。仕事から疲れて帰ったときに愛犬の顔を見るこの瞬間は飼い主さんにとっても幸せな瞬間でついつい、ごめんね~良い子にしてた?なんて声をかけてしまうものですが、そこはグッとこらえてください。そして愛犬の興奮が落ち着いて静かになってしばらくしたら、ただいま、と優しく声をかけましょう。

またお散歩に連れ出すときも愛犬にとっては興奮しやすい瞬間です。この時にも「お散歩だよ!」などと声をかけてテンション高く散歩へ行く準備をするのはNG。さりげなくリードを持って淡々と支度して連れ出しましょう。

外でしか排泄できない

「外または家の中でしか排泄が出来ない」これはそのほとんどがしつけによって覚えた犬のルールとなってしまっています。でも台風や災害時など、外か中どちらかでしか排泄できないのは何かあった際に愛犬のストレスにもなってしまいます。

外でも中でも、臨機応変に排泄できるようにトレーニングしなおすようにしていきましょう。

トイレシーツの活用

例えば外でしか排泄できない場合には、お散歩時にトイレシーツを持って出かけます。愛犬の排泄のタイミングに合わせてシーツをその場にしいてあげましょう。匂いのついたシーツは帰宅後に室内用トイレにしいて下さい。それから徐々に庭・玄関・家の中とシーツをうつしていきます。

家の中で出来たらすぐに褒めてあげましょう。家の中でしか排泄が出来ない場合にも、トイレシーツを活用し逆パターンで覚えさせます。食事のあとや、いつもの散歩時間が決まっていればそのタイミングにシーツのあるケージなどに入れておくことも効果的です。

マーキング

お散歩時のマーキングに関してはまだ許せますが(もちろん人の家の塀などにはさせないように!)、家の中でもあちこちにオシッコされてしまうのは困りもの。特に避妊・去勢をしていない犬に多くメスであれば生理前には多くなったりもしますよね。避妊・去勢も視野に入れつつ、マーキングの対処をしていきましょう。

マーキング場所にはしつこくトイレシーツを!

室内でのマーキングがクセとなっているなら、まず第一にすべきことはケージの活用です。排泄しそうなときには必ずケージに入れ、排泄が出来たら出してあげる。そしてもう一つはこちらもペットシーツの活用です。マーキングでおしっこされてしまった場所すべてにシーツをしきます。

もしあちらこちら、どこにでもマーキングするようであれば、その部屋一面にペットシーツをしきつめて徐々にその面積を小さくしていきましょう。これは根気のいるしつけステップとなりますが、頑固なマーキングクセを持っている愛犬にもおすすめの効果の高い方法です。

正しい褒め方叱り方

トイレトレーニングをする上で欠かせないのが褒める、そして叱る。しかし多くの飼い主さんが間違った方法でそれらを行っているようです。正しい方法で褒めたり叱ったりすることで、トレーニングも効率よく行えますよ!

愛犬が喜ぶ褒め方を見つける

犬はほんとうにそれぞれ違った性格を持っていますよね。褒め方ひとつをとってみても、「この褒め方がすべての犬が喜ぶ」ということはありません。思い切り撫でてやって喜ぶ子もいれば、静かに名前を呼んで撫でてやるほうが喜ぶ子もいます。

さまざまな喜び方を試して、愛犬の表情の変化をよく見てみましょう。その中で愛犬がもっとも嬉しそうに得意げになる喜び方を家族全員で統一しましょう。

正しい叱り方は「無視」

トイレトレーニングにおける正しい叱り方は「無視する」ことです。愛犬が粗相をしても騒がずに、目を合わせないようにして素早く粗相してしまった場所を掃除しましょう。飼い主さんが騒いだことで「喜んでもらえた!構ってもらえた!」と勘違いすることもありますし、叱りつけてしまうと排泄すること自体を悪いことと思ってしまう可能性もあります。

叱るときは静かに淡々と!

成犬でもトイレトレーニングは出来る

間違ったしつけのまま成長してしまったり、成犬を引き取ったり事情はさまざまですよね。でも成犬dからという理由だけでトイレトレーニングはあきらめないこと!トイレトレーニングをしっかりすることは愛犬のためにもなる、そしてしつけも大事なコミュニケーションのひとつです。

「もう~、なんでうちの子は…」と落胆する前に、もう一度頑張ってみませんか?

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