2016年11月05日

飼い主に朗報!迷い猫を探す画期的IoT首輪&アプリ「ねこもに」が発売予定

猫の飼い主にとっての大きな心配事のひとつは、猫が迷子になったり、震災時などに猫とはぐれてしまうことですよね。 そんな飼い主に朗報ともいえる、スマホアプリで猫の居場所を探せるIoT首輪を開発中であることが発表されました。


発信機内臓首輪「ねこもに」とは

飼い主待望の発信機内臓首輪を開発しているのは、株式会社豆蔵ホールディングスの事業会社である株式会社オープンストリーム。

「ねこもに」は、首輪に内臓された発信機により、スマートフォンのアプリで愛猫がいる確率の高い場所がわかるというサービスです。

IoTとデータ分析、また独自技術を用いたスマートフォン向けのアプリケーションで、2017年春の提供開始予定だそうです。

「ねこもに」を使った猫の探し方

一人で猫をさがす

猫には発信機(BLEビーコン)つきの首輪をつけて、飼い主はアプリをスマホに入れます。
そうすると、首輪に内蔵された発信機がスマホへ愛猫との距離情報を伝達してくれるので、飼い主は大体どの辺に猫がいるかの予測が可能になります。

ただし、距離情報しか分からないために、この時点では飼い主を中心とした円状での範囲しかわかりません。

飼い主が移動すると、距離情報が変化し、新たな推定範囲が算出されるため、スマホを持って探していると、だんだん猫のいる方に誘導してくれるという機能です。

みんなで猫を探す

猫の位置情報をクラウド上で共有することで、飼い主はより広域の迷い猫情報を得ることも出来ます。

サービス加入者同士で迷い猫情報や、お互いの飼い猫の情報を共有することも可能です。

首輪に内蔵される発信機は、約1年間は電池交換が不要で、メンテナンスフリーとのことです。

開発の背景となる迷い猫問題

現在、猫ブームもあり、飼い猫の頭数は1,000万頭に迫る勢いです。

その一方で多くの猫たちが迷子になっています。
特に震災などの自然災害の発生時には迷い猫も増えてしまいます。

株式会社オープンストリームの調査によると、飼育中の猫の30パーセントが迷子になり、
そして、その迷い猫のうち、無事に飼い主のところに戻れるのは、わずか20パーセントだということです。

どのような調査でこの数字が出たのかが不明なため、数字自体を鵜呑みには出来ませんが、それでも猫を脱走させる飼い主は多く、脱走後に事故や迷子で戻ってこないことも多数あるのは事実です。

外に出ている猫であれば、帰ってこなくなる確率はさらに高いでしょう。

その他の方法と並行して迷子に備えよう

猫を迷子にさせないのには、猫を外に出さないことと、脱走しないような対策をすることが一番ですが、震災などで万一はぐれてしまった時のための備えをしておくことは大切です。

「ねこもに」首輪が発売されたら、それと並行して対策をすることで、万一の際にも無事に再会出来る確率を上げたいですね。

猫の写真を撮っておく

猫が脱走してしまった時は、猫は知らない場所では、すぐには長距離を移動しません。

近所にいる可能性が高いため、近所にチラシをポスティングしたり、迷い猫のポスターを貼るために、猫の特徴や模様のわかる写真は撮っておきましょう。

マイクロチップを埋め込む

マイクロチップはとても便利ですが、幾つかのデメリットもあります。

■皮膚に埋め込むために猫に負担をかけること

最近はマイクロチップも小型化したそうが、それでも1センチ強の長さの異物を猫に埋め込むというのは、躊躇する人も多いでしょう。
安全性もまだ疑問視する声もあります。

■読み取り機が日本に普及していないこと

日本ではマイクロチップが義務化されていないため、読み取り機自体も普及していません。
保護された先の動物愛護センターや動物病院に読み取り機がなければ意味がありません。

また、マイクロチップをせっかくつけていても、ついていることに気づかれなければなりません。
保護した人が病院などでマイクロチップを読み取るということ自体を思いつかない可能性もあります。

■そもそも人に保護されるまでは絶対に見つからない

そして何より、マイクロチップは人が保護して、読み取るまでは意味が無いため、猫が人から隠れて放浪している場合には全く無意味になってしまいます。

猫の場合には、隠れていることがほとんどで、人が近づいても怖がって逃げてしまうことがあるため、マイクロチップだけでは猫の迷子対策は不十分といえるでしょう。

迷子札

「ねこもに」と併用する場合には、首輪の重さなども考慮する必要がありますが、首輪に直接電話番号を書いたり、迷子札をつけておくことは、誰かに保護されていた場合にはとても効果的です。

ただしこれも、保護してくれる人がいたときに限りますよね。

迷子のとき、個人情報を出さずに猫を探せるサービス

NPO法人東京キャットガーディアンでは、愛猫が迷子になった時のために個体識別番号と、電話連絡先を提供する「しっぽコール」というサービスを行っています。

迷子になった時の連絡先としてポスターやチラシに自分の電話番号を書くのは、ちょっと躊躇しますよね。

「しっぽコール」に加入すると、その電話番号を、個体識別番号とともに首輪やポスターに書けばいいので、いざとなったときにも個人情報をバラまかなくてすむというサービスです。

猫が迷子になってしまったら、飼い主はしっぽコールに迷子になったことを伝えておきます。
保護した人はしっぽコールに電話して、首輪などに記載の猫の個体識別番号と保護している旨を伝えます。

そうすることによって、しっぽコールを介して猫の飼い主さんと保護主さんが繫がるというシステムになります。

加入には初期登録費用として2,000円かかりますが、その後は一切費用はかかりません。

万一迷子になってしまったら迷い猫掲示板も利用しよう

迷い猫を探す人と保護した人が個人情報を出さずに投稿、検索出来る、迷い猫専用のという掲示板があります。

ネコサーチ | 迷子猫と保護情報の専用掲示板

http://www.neko-search.com

ネコサーチは、迷子の猫と飼い主が無事に再会できるように、だれでも投稿・検索ができる簡単さと、個人情報の安全性に配慮をした、無料の掲示板サイトです。

各サイトでは迷子猫の探し方のノウハウなどもあるので、参考にしながらあらゆる手を尽くして愛猫との再会を果たしましょう。

まとめ

「ねこもに」はとても画期的ですが、あとは首輪の重さや形状がどのようなものになるか、それからお値段も気になりますよね。

マイクロチップや迷子札などと併用して、万一の際に備えておきたいですね。
すべての迷い猫がお家に戻れますように。