2017年11月06日

新しい家族に引き取られ、幸せに暮らす保護犬たちのビフォーアフター!

犬や猫は私たちにとって身近な存在。ペットとして飼われている方も多いと思います。大切な家族の一員です。しかし、世界中で毎年、保護された多くの犬や猫たちが殺処分されているのも現実です。そのなかで、幸いなことに引き取られ、新しい家族と幸せに暮らす犬たちの姿をお届けしたいと思います。


はじめに

残念なことに日本は「ペット後進国」と呼ばれており、保護された犬や猫の殺処分率が高いことで知られています。毎年10万頭以上の犬や猫が殺処分されています。

動物愛護法の改定や、自治体・ボランティア団体の努力により、以前に比べて減ってはいるものの、まだまだ数多くの尊い命が奪われているのが現実です。

ペット先進国、世界のお手本としてよく取り上げられる「ドイツ」。殺処分数「0」と言われています。ドイツでは原則として、犬や猫を殺処分することはありません。

動物愛護法がしっかりと制定されており、動物愛護団体も多数存在し、ペットたちの生活環境がしっかりと守られています。

苦痛を伴い、回復の見込みのない病気に侵されていたり、人間に危害を加える可能性が高い場合など、「やむを得ない」理由の場合のみ、安楽死させられます。

様々な理由から飼えなくなり預けられたり、保護された野良犬や野良猫たちはドイツにおける動物愛護センター「ティアハイム」に引き取られ、新しい飼い主が見つかるまで、期限なく保護されます。実に90%の犬や猫が新しい里親に引き取られるそうです。

幸せな生活を手に入れた保護犬たちのビフォーアフター

毎年保護された多くの犬や猫が殺処分されるなか、幸いにも新しい飼い主に引き取られ、幸せに暮らしている犬や猫たちもたくさんいます。
そんな幸せな暮らしを送っている犬たちのビフォーアフターを紹介したいと思います。

Nook Nook(ヌックヌック)

アルゼンチン原産で闘犬や狩猟に使用されるドゴ・アルヘンティーノのヌックヌック。
彼は耳が聞こえないため、繁殖用にも闘犬にも向かないという理由で処分される直前のところをコロラド州のレスキュー団体によって保護されました。

ボランティアとして施設にやってきたアリエルさんはヌックヌックに一目惚れ。引き取ることにしました。

「愛はお金で買うことはできないっていうけど、里親になるのに必要な費用を払っただけで、こんなに特別な愛を得ることができた」と語るアリエルさん。

Phoenix(フェニックス)

フェニックスは生後たったの11週間でテネシーにある動物保護施設に連れてこられ、安楽死までたった3日という時、ダニエルさんよって引き取られました。

フェニックスはダニに感染し、ひどい疥癬を患っていましたが、たくさんの愛情と献身的なケアのおかげですっかり元気になりました。

「いつでも私たちに愛をくれる甘えん坊さんです」とダニエルさんは言っています。

Chad(チャド)

チャドは仲良しのクラリスと他の大きな犬たちとともに飼い主に捨てられました。
生き延びるため、クラリスを守るため、チャドはそのうちの1匹の大きな犬に噛まれ、傷が化膿してしまいます。幸いなことに近所のひとがそのことに気付き、アニマルコントロールに連絡し、その後動物保護団体に引き取られました。

化膿していたチャドの傷は治療できましたが、クラリスはフィラリアに感染しており、残念ながら命を落としました。

チャドが心に負った傷は深く、今でも臆病で、知らない人を恐れますが、少しずつ回復しているそうです。

チャドの里親となったマリアさん。最初は新しい飼い主が見つかるまで一時的に預かるつもりでしたが、チャドと一緒に暮らすうちにすっかり心を奪われ、今では大切な家族の一員です。

Riley(ライリー)

米ジョージアで保護されたライリー。生後数ヶ月だというのに、ダニに侵され、疥癬に感染していました。

ジャッキーさんはライリーのことをレスキューグループのホームページで知り、里親となりました。
雪遊びが大好きというライリー。元気なやんちゃな子に成長しました。
これ以上愛せないくらい愛している、とジャッキーさんは言います。

Waldo(ウォルドー)

ボランティアをしようとアニマルシェルターを訪れたジェンさん。
犬を引き取るつもりはなかったそうですが、ウォルドーからホッペにキスをもらいすっかり夢中になりました。今ではジェンさんの大切な愛犬です。

Otis(オーティス)

オーティスが生まれる前、母犬が妊娠中に元の飼い主さんのお子さんが交通事故にあい、長期の看護が必要で、やむを得なく動物保護団体に引き渡されました。

クリスタルさん夫妻は、今まで一度もペットを飼ったことがありませんでしたが、前年に双方の祖父母を亡くしたこともあり、施設を訪れました。そしてオーティスを引き取ることにしました。

決して埋めることのできないと思っていた悲しみでしたが、オーティスのおかげで、次第に癒されていきました。

「彼はとても個性的で、その1つ1つが大好きです」と語るクリスタルさん。

Wesson(ウエッソン)

アニマルコントロールに捕獲され、ケージのなかで出血し、震えているところをレスキュー団体によって保護されたウエッソン。

背中に銃弾を受け、弾がまだ体内に残っている状態でした。
手術を受け、無事に弾は取り出され、その後リズさんに引き取られます。

今ではすっかり元気になり、幸せに暮らしています。

Kirby(カービィ)

老犬のダックスフントのカービィは山の中に捨てられていたところを発見され、保護団体によって保護されました。

慢性的なドライアイで点眼と投薬が毎日数回必要なため、保護団体はカービィを里親に出す予定はありませんでしたが、Praminiさんはカービィに一目惚れ。交渉の末、引き取ることができました。
今では大切な家族の一員です。

Remmy(レミー)

足を骨折し、路上をさまよっているところをアリゾナの動物保護団体によって発見され、保護されたレミー。残念ながら骨折した足は悪化がひどく、切断することになりました。

ブリアンナさんと彼女のボーイフレンドによって引き取られ、今ではハイキングや旅行も楽しめるほど元気になりました。

Whiskey(ウイスキー)

元の飼い主がフィラリア感染と攻撃的な性格という理由から安楽死を頼み、動物病院に置いていかれたテリアのミックス犬、ウイスキー。

この動物病院で働いているブリタニーさんによって引き取られ、フィラリアも完治し、今では元気で幸せに暮らしています。

Clover Belle(クローバーベル)

シェルターで安楽死の時が迫っているクローバーベル…そして1年後、サラさんに引き取られ家族でピクニックに出かけるクローバーベル。

Pacino(パチーノ)

闘犬でオトリ用のベイトドックとして使用されていたパチーノは、攻撃的な性格から安楽死させてほしい、と動物病院に待ち込まれました。

動物病院で働くブリタニーさんは人懐っこいパチーノを引き取ることにします。
パチーノはいくつかの手術が必要でしたが、その後順調に回復。

1年後、すっかり元気になったパチーノ。コスチューム大好きな、おちゃめな子です。

Hope(ホープ)

ホープは野生動物保護区で発見され、5日間の捜索ののち、無事に保護されました。
ひどくやせ細り、腰の骨を骨折していました。

今では体重も増え、元気を取り戻し、腰も回復に向かっています。
現在はキャシーさんの元で暮らしており、新しい飼い主さんが見つかるを待っています。

引用元:http://articles.barkpost.com/before-after-pics-again/

おわりに

保健所や施設に預けられる犬や猫たちは、飼い主からの持ち込みと、保護された野良犬や野良猫ですが、その野良犬や野良猫も元々は飼われていて、捨てられた可能性が高いことからも、私たち人間の無責任さが原因だというのがほとんどです。

しかし、今の日本にはそれを取り締まる法も存在しません。

ペットを飼おうと思ったら、不幸な犬や猫たちを引き取り、里親になるというのも1つの選択肢だということを覚えていて下さい。

そして、それ以前に、彼らの命は私たちにかかっている、ということを忘れてはならないと思います。1人1人のモラル…ペットを飼ったら最後までしっかりと愛情を注ぎ、責任を持つという意識が必要です。