2016年10月23日

もっと愛犬と会話しよう♪ 犬も言葉を理解していると研究で明らかに

「犬は簡単な言葉を聞き分けて言うことを聞いてくれるけど、きっと言葉自体は理解していない」もしかすると私たちが勝手にそう思い込んでいるだけで、実は犬たちは私たちが伝えるたくさんのことを理解してくれているのかもしれません。今回ご紹介するのは、ハンガリーで行われたロマンあふれる研究結果です♪


犬はどうやって言葉を理解する?

エトヴェシュ・ロラーンド大学などによる研究チームは、犬たちがどのように言葉を理解しているのかを調査しました。

実験内容は簡単。以下のイントネーションと言葉のコンビネーションをそれぞれ犬たちに聞かせ、そのとき脳内でどのような反応が起こったかを観察しました。
A)ほめるときのイントネーションでほめ言葉を言う
B)淡々とほめ言葉を言う
C)ほめるときのイントネーションで中立的な意味の言葉を言う
D)淡々と中立的な意味の言葉を言う

犬たちも「ほめられた」ことが分かる

実験の結果、イントネーションの種類にかかわらず、犬たちはそれぞれの言葉を別の言葉だと認識し左脳で、イントネーションは右脳の聴覚情報を司る部分で処理していることが分かりました。言葉とイントネーションから得た情報を元に、「ほめられた」ということを犬たちは判断していました。

これは人が言語を理解するときとほぼ同じ。驚くべきことに、犬たちの脳も同様のしくみで言語を理解していたのです!

言葉の違いを的確に判断する犬たち

「お手」「待て」「伏せ」
シンプルな言葉のみですが、訓練すれば犬たちはちゃんと聞き分けて言葉にあった行動をとってくれます。犬を飼ったことがある人であれば誰でも納得できるのではないでしょうか?

その逆で、異なる言葉を言えば犬たちは何をしてほしいのか分からずポカーンとしてしまいますよね。「お手」を日本語で覚えた犬に英語で「お手」と言っても理解できないのですが、これも言葉がそれぞれ別の行動を指すとちゃんと理解しているからこそできることです。

「お手」や「待て」などの基本的な言葉だけではなく、もっといろいろな言葉を覚えさせてあげれば愛犬ともっと深い部分で理解し合えるかもしれませんね!次に飼い犬とコミュニケーションをとるときにはぜひ、簡単な言葉をたくさん教えてあげてみてくださいね。

引用元:Dogs understand both vocabulary and intonation of human speech