愛犬に優しくて美味しい食生活をさせたい!
大切な家族の一員である愛犬。「この子たちにはいつでも美味しいものを食べさせてあげたい」そう思うのが親心ならぬ飼い主心でしょう。美味しそうに食べてる姿はこちらまで嬉しくなりますよね。でも犬も人間同様、「食物アレルギー」を起こすことがあります。
犬の食物アレルギーは薬による効果があまり期待できないものなので、早めに原因の特定をすることがカギとなります。飼い主さんが愛犬のアレルゲンを把握しておくことで、愛犬も安全に食を楽しむことが出来ますよ。
食物アレルギーの好発犬種と症状
もちろんどの犬種でも食物アレルギーを起こす可能性はあるので注意は必要です。その中でも特にアレルギーを起こしやすい犬種と年齢、そしてその症状を把握しておきましょう。
■半年齢以上のこの犬種たちは要注意
食物アレルギーは半年齢以上の愛犬に注意が必要です。特にかかりやすい犬種と言われているのは、ミニチュアダックスフント・コッカースパニエル・ゴールデンレトリーバー・ラブラドールレトリーバー・シーズーなど。
■ご飯のあとに顔をかゆがったら要注意!
食物アレルギーによる初期症状は「顔のかゆみ」と言われてます。食事のあとに顔をかくことから始まり、そのせいで他の部分にもアレルギー物質が広がり、体全体のかゆがりといった症状になります。食事のあとに顔をかゆがっていたら要注意、そしてエサを変えたときなどには得に注意深く観察してあげましょう。
■その他の症状チェック
・下痢
・抜け毛(はげる)
・おう吐
・皮ふが赤くなる
アレルゲンとなる成分と治療法
食事やおやつ、さまざまな物にアレルゲン物質は含まれています。特に反応を起こしやすい成分とアレルギーを起こした場合の治療法についてご紹介します。
■タンパク質と炭水化物に注意
タンパク質の牛肉・鶏肉・豚肉・魚・馬肉・たまご・大豆など、そして炭水化物は小麦・トウモロコシ・オートミールなどがアレルギー反応を起こしやすい食物として知られています。また、着色料や防腐剤といったものが原因になることも。
■アレルゲン物質の特定が治療のカギ
食物アレルギーに関しては薬での治療が難しいとされています。そのため愛犬が反応を起こしてしまうアレルゲン物質を特定して徹底的に避けていくことが大切です。獣医さんと相談し、「一度も食べたことがない」タンパク質や炭水化物の低分子療法食を与えて様子を見ます。
最低でも一か月ほど与え続け、もう一度以前の食事に一度切り替えます。そのときに痒みなどの症状が見られれば因果関係を明らかにすることが可能です。また、動物病院でアレルゲン検査をしてもらうことも素早くアレルゲンを特定するメリットが。
ドッグフードの選び方
食物アレルギーの対策にはドッグフード選びが重要なポイントとなってきます。今回はドッグフードを選ぶ際に注意して見ておきたいポイントを3つご紹介します。
■肉がアレルゲンなら魚メインのフフード選びを
お肉がアレルゲンとなっている場合も多くありますが、それを見分ける一般的な方法は牛肉・鶏肉・鹿肉と肉の種類を変えて与えてみることです。愛犬にアレルギーの症状が出ていないかをしっかりと観察しつつ、何も問題が無ければ一番食いつきの良かったフードに決めてあげると良いでしょう。
また肉そのものがNGな場合には魚メインのフードも多く出ています。もともと魚はアレルギーが出にくいものとされ、栄養素も豊富なのでドッグフードとして非常におすすめです。
■グレインフリーでリスクを下げよう
グレインとは穀物のこと。具体的にはトウモロコシや小麦などですが、これらの穀物類は犬にとってアレルゲンとなりやすいものです。また犬には消化も良くない食物ですので、最初から「グレインフリー」と表記されているフードを選ぶことでアレルギー発症のリスクそのものを下げることが出来ます。
■無添加であること
酸化防止剤や着色料などの添加物は人間にとっても良くないものですが、犬にとっても良いものでは無くアレルゲンになりやすい物のひとつです。「無添加ならなんでも安心」となるのも危険ですが、添加物を避けてあげることはアレルギーリスクを下げる基本かもしれませんね。
食物アレルギーになりやすい環境と対策
今は食物アレルギーになっていなくても、実はその環境などによっては今後発症してしまうことも。愛犬に美味く安全な食生活をさせてあげるためにも、そのリスクとなることを知って予防対策をしていきましょう!