愛犬が子供を嫌うのはどうして?
■大きな声と動作
子供は大人と違って声量のコントロールができず、大きな声で騒ぐことがあります。このような大きな声に愛犬は驚いてしまい、強いストレスを感じてしまうのです。
犬は人の何倍も声が大きく、子供の高い声は耳にとても響いているのです。また、子供が走り回ったり飛び回ったりする激しい動作も、愛犬が怖いと感じる原因に。
特に犬が好きな子供だと愛犬に触ろうと手を伸ばしてきたり、無理やり体に触れてきたりすることもあるでしょう。犬は突然体に触れられるのが苦手なので、子供の素早い動きにどうしても警戒しやすいのです。
愛犬の子供嫌いを直すには?
■子供に接し方を教える
愛犬に子供を好きになってもらうには、恐怖心を与えないような接し方を教えてあげましょう。たとえば、犬は自分の上から手が伸びてくるのに強い恐怖を感じます。子供が愛犬に触ろうとするときは頭に手を伸ばすのではなく、口元に手を差し出して匂いを嗅がせてあげましょう。
愛犬は匂いでそれが何なのかを判断しているので、安心するまで手の匂いを嗅がせてから、優しく頭をなでるように教えてあげてください。
他にも愛犬の前では騒がず、同じ目線で遊んであげるということも大切です。子供の大きな声や激しい動作は愛犬にとって強いストレスになってしまいます。愛犬と触れ合う時は腰を落として目線の高さを合わせ、静かになでてあげるのだと教えましょう。
■愛犬に上下関係を教える
愛犬にとって大人よりも体が小さく動き回る子供は、自分と同等かそれよりも下に見ていることが多いです。そのため、苦手な子供が自分に触れようとすれば噛み付いてしまうこともあります。
それを防ぐには、愛犬に人との上下関係をしっかりと教えてあげましょう。まずは子供が犬よりも上だということを理解してもらうために、食事は子供から先に食べさせるようにしてください。
これはご飯を催促してムダ吠えをする愛犬にも有効なしつけ方です。先に愛犬にご飯を食べさせてから食卓につく家庭も多いですが、犬社会では上の者たちから食べ物を食べる習慣があります。
そのため、まずは先に大人や子供が食事をして、それから愛犬にご飯を食べさせるようにしましょう。
このときに、待てやおすわりなどを子供にさせるのが大事です。愛犬にとって大切なご飯を与えてくれる存在が子供だと認識してもらえれば、自分を養ってくれる人だと学習し子供の言うことも聞くようになっていきます。
おすすめの子供好きな犬種
人も一人ひとり性格に違いがあるように、犬にも種類や個体によって性格や特徴が異なります。実際、人懐っこい犬は警戒心が強い犬よりも子供に懐きやすく、良きパートナーになってもらえる可能性が高いです。
今後子供と一緒に犬を飼おうと考えている人は、犬種を選ぶ際に考慮してみてはいかがでしょうか。
■ゴールデンレトリバー
人懐っこくて飼い主への忠誠心が高いゴールデンレトリバーは世界的に人気の高い犬種です。面倒見がよく攻撃的でないため、子供と良い友人になってくれますよ。
また、体も大きいので体力もあり子供が大きくなってからもアクティブな遊びに付き合ってもらえます。
■ラブラドールレトリバー
盲導犬として人の相棒をしてきたラブラドールレトリバーは、知能が高く思いやりのある犬種です。
正確も穏やかなので赤ちゃんのベビーシッターとして、優しい一面を見せてくれますよ。
■ニューファンドランド
別名「犬のマザーテレサ」「天然のベビーシッター」と呼ぶ人もいるほど、子供に対して慈しみを持って接してくれる犬種です。忍耐強いため子供が尻尾をつかんだり体を叩いたりしても、優しく対応してくれるでしょう。
大型犬で包容力のある性格は、子供が危険にさらされた時も守ってくれるガードマンとしてもそばにいてくれる犬種です。
■ビーグル
猟犬のビーグルは運動量が多くとても活発な犬種です。子供の激しい遊びにも付き合ってくれる素敵な遊び相手になってくれますよ。
ただし、毛が抜けやすい犬種なのでアレルギーの原因にならないよう、こまめなブラッシングを心がけましょう。
■プードル
プードルも活動的で運動量が多い犬種です。毛が抜けにくく短く刈ることもできるので、アレルギーが心配な家庭でもおすすめ。活発な印象のプードルですが、慈悲深く忍耐強い性格の持ち主です。
愛らしい容姿と温かい心は子供の良きパートナーとして、共に成長していってくれる存在になるでしょう。
まとめ
犬種によって性格差はありますが、必ずこの犬種だから子供と仲良くできないというわけではありません。子供との相性もあるので、犬種が全てというわけではないのを覚えておきましょう。
また、子供だけでなく大人も愛犬へのしつけを心がけ、家族全員の上下関係ができていることも大切。犬が子供を嫌って近づかない、吠えてしまうと悩んでいる場合は、一度子供の愛犬への接し方を見て、怖がることをしていないか確認してみましょう。