猫をお迎えするまで
■猫と暮らす心得
猫は棲む環境によって寿命が変わります。健康に過ごせて安全な環境であれば20年前後生きる長寿猫もいます。ですので、飼うには一生面倒をみる!という覚悟が必要になります。
食事、安全管理、排泄物の処理、病気の予防、避妊・去勢など飼い主にすべて責任があります。
そして放し飼いにするとご近所に排泄してしまうなど迷惑をかけてしまったりトラブルの原因になりますので、室内飼いにするなど対策をしkっかりしましょう。
■猫に出会う方法は?
これから家族になる猫に出会う方法は複数あります。
・ペットショップ
ペットショップにいる猫を見ると可愛さで衝動買いしがちですが、健康状態などをしっかり見て選 んで下さい。
・ブリーダー
ペットショップと違って飼育環境や親・兄弟猫の様子も確認する事が出来ます。少しでも長く親や 兄弟と過ごした猫は、猫同士のコミュニケーション能力が高い傾向があります。
・里親募集
ネットやペットの雑誌の掲示板で探す事が出来ます。個人レベルの譲渡になりますので、募集主と のやり取りはしっかり行いましょう。
・動物愛護施設
施設が信用できる団体なのかをしっかり調べましょう。譲渡にはいろいろな条件があったり、飼育 環境を確認するための面接がある所もあります。事前によく調べておきましょう。
・捨て猫の保護
外で運命的に出会ってしまった捨て猫。思わず助けてあげたくなりますよね。しかし、病気などに 感染している場合もありますから、動物病院でしっかり健康診断を受けましょう。また、少しだけ 飼って結局飼えなくなった、という無責任な事にならないようにしましょう。
■猫を選ぶ時の注意点は?
猫も犬と同様種類によって特性があります。性格にも違いがあり、活発なタイプ・のんびり、温和なタイプなどそれぞれ違いますので、あらかじめ自分にあった種類を調べて参考にして選ぶといいと思います。
・室内飼いができる環境か
放飼いは近所とのトラブルや、猫自体も交通事故・伝染病・中毒などの危険多いのでオススメでき
ません。
・必要な運動が行える環境か
犬と同様で猫にもある程度の運動は必要です。ストレスをためないためにも考慮しましょう。
・グルーミングの時間を取れるか
長毛種は毎日毛をとかしてあげる事が必要です。グルーミングの時間が取れるかどうかしっかり考 えましょう。
・病気などで健康状態が悪い場合の治療を受けさせる事が出来るか?
捨て猫の場合は特にですが、拾った時点で健康に異常がある場合もあります。治療費や看護の時間 が取れるかなどしっかり考慮しましょう。
猫のお迎えのための準備
■猫のために出来る対策
室内飼いじゃ可愛そう…と思う人もいらっしゃるかもしれませんね。昔は放飼いが多くみられましたが現代は交通事故や病気などの危険が多いので室内外をする人が増えています、そして室内飼いがオススメです。
環境を猫が過ごしやすい状態に出来れば、室内だけでも快適に心地よく過ごせます。特に子猫のうちは好奇心が強く身軽なので、走り回ったりジャンプ、所かまわず登ってみたりします。壊れやすい物や猫にとって危険な物は片付け、倒れやすい物は固定するなど、あらかじめ事故対策をしておきましょう。
■猫を飼うために準備したい環境・グッズ
では実際にどんなものを準備すればいいでしょうか?
・エサ等
キャットフードはもちろんですが、器や、水、猫の草を用意しましょう。
・トイレ
猫用のトイレ砂もセットで用意しましょう。
・ベッド
猫は外の景色などを見るのが大好きなので、日当たりのいい窓辺にベッドを用意しましょう。
・ひとりになれる場所
猫が身を隠すための安心できるスペースを確保してあげましょう。(押入れなど)
・高い所でゆっくり出来る場所
猫は高い所が好きです。上下運動出来るキャットタワーがあると便利です。
・おもちゃ
猫用のおもちゃをいくつか用意しましょう。猫との遊びに役立ちます。
・キャリーバッグ
初めて家にお迎えする時や、病気やケガで病院に行く時に使います。
我が家にきた猫、初日はどう過ごす?
■猫に新しい環境に慣れてもらいましょう!
猫を迎えた日は、猫は緊張しています。すぐにでも遊びたい!かまいたい!そんな気持ちを少し抑えて、環境に慣れる事を第一に考えてあげましょう。
・寝ている猫の邪魔をしない
猫はもともとよく眠る動物です。寝ている時は邪魔をせずゆっくりさせてあげましょう。
・お迎え当日は大勢の人に対面させない
いつもと違う環境というだけでも猫は疲れています。大勢の人で猫を触ったりかまったりするのはやめましょう。
・家の探索はたっぷりと
猫は自分が住む環境を納得するまで探索して安心を得る習性があります。思う存分探索させてあげましょう。
・危険なものを撤去しましょう
昼間は良く寝ている猫ですが、夜行性の動物なので、夜に走り回ったり大運動会をする時があります。その時に壊れたり、倒れたりするものがあると危険です。
また、糸状のものは猫が飲み込んでしまうと吐き出せず命を危険にさらす事があるので注意しましょう。
猫にもしつけは出来るの?
■猫のトイレのしつけ
犬と同様に、猫もトイレを覚えます。犬に比べて、比較的早くトイレを覚えるようです。トイレは猫1匹に1つ、自分専用のトイレを用意してあげましょう。
また、猫はとてもきれい好きな動物です。トイレ掃除を疎かにしてトイレが汚れていると別の場所で排泄する事があります。放っておくとトイレ以外の場所で排泄する習慣がついてしまう事もあるので、トイレは清潔にしてあげましょう。
■猫のトイレトレーニング
トイレトレーニングの流れを何度か繰り返すうちにしっかりトイレを覚えてくれるので、最初は飼い主がリードしてあげましょう。
・猫の砂を入れたトイレを定位置にセット
リビングの隅など、猫が落ち着いて排泄出来る場所にトイレをセットしましょう。何度かトイレに入れて砂のある場所を教えておきましょう。
・猫のトイレサインを確認
猫のトイレサインは、ソワソワしてあちこち匂いを嗅ぎまわります。そして床をかくしぐさを始めます。このしぐさを始めたらトイレに連れて行き、猫を中に入れて下さい。
・失敗した時
トイレ以外の場所で排泄してしまったら、その排泄物をトイレットペーパーで拭き取り、トイレに入れておきます。
■猫の爪とぎのしつけ
猫の爪とぎは正常行動です。この行為をやめさせる事は不可能なので、猫のために≪爪とぎ≫を用意しましょう。
爪とぎもいろいろ市販されていますが、猫によって好みが違います、お気に入りが見つかるまで探してあげましょう。
爪とぎの設置場所は、猫の寝床の近くが理想です。猫の目につく所で、猫が立って楽に爪とぎできる高さ、垂直にしっかりと固定してあげましょう。
最近では室内飼いという事もあり、猫も定期的に爪切りをする飼い主さん達が増えています。爪切りをしておけば、人や物を傷つける事が減りますよね。
猫は爪切りを嫌がる子が多いですが、子猫時代から習慣づけておくといいそうです。また、ペットショップで爪切りしてもらえる所もあるので、自分んで爪切りするのに不安がある人は利用するといいかもしれません。
猫の健康管理はどうするの?
■猫の食事
バランスのとれた食事のために、≪総合栄養食≫と表示されたキャットフードを主に与えましょう。年齢や月齢に合わせて選んであげて下さい。
また、食事を1度で食べきれずに少しづつ食べる事もあります。1日に与える量をしっかりと決めて数回に分けて与えて下さい。草を食べる習慣もあるので、猫の草を用意してあげましょう。
猫は偏食の傾向が強いので、人間の食べ物をむやみに与えないで下さい。嗜好が偏ると病気にかかりやすくなってしまいます。
食事の面からもしっかりと体調管理してあげましょう。