2016年10月02日

愛犬の健康のために!健康診断の受け方や料金について

人間ドッグがあるように、最近では愛犬用の健康診断を受ける飼い主が増えています。動物病院で受けられる健康診断は、具体的にどんな検査をするのでしょうか?また、気になる料金についても調べてみました!


愛犬に健康診断を受けさせよう

犬は人の何倍ものスピードで年を取っていきます。そのため、病気を発症しても進行が早い上発見が遅れると治療しても、そのまま命を落としてしまうことも。犬は人と違って話すことができないので、具合が悪くても自分から飼い主に伝えてくれません。

今やペットも大切な家族の一員ですので、いつまでも元気でいてもらうためにも年に1回の健康診断を行う飼い主が増えてきているのです。特に犬は具合が少々悪くてもそれを周囲にさとられないよう、痛みを表情に出しません。

目に見えない体の不調にいち早く気づけるのが、健康診断なのです。

愛犬に健康診断を受けるメリットは?

早期に発見できる病気の数が多い

犬などの動物は人よりも早く年をとるので、病気の進行も早く気づいたときには手遅れのときも少なくありません。健康診断は血液検査やエコーなど、触診だけではわからないさまざまな検査を行うので、病気の早期発見につながります。

さらに、発見できる病気の数が多いのも健康診断のメリットです。心臓病を始め、肝臓や腎臓、膵臓の疾患などはもちろん、便の検査をすれば寄生虫の有無も調べることが可能。このような内臓の病気は表立った症状が出る頃にはかなり病気が進行している場合が多いです。

健康診断の早期発見によって、愛犬の健康を守ってあげましょう。

飼い主が安心できる

何より健康診断で問題なしと言われれば、飼い主が安心するというのもメリットの一つ。愛犬は飼い主に自分の体調を話してくれないので、本当に体調に問題がないのか不安に思ってしまうこともありますよね。しかし、年に一回でも体のすみずみまで健康診断で調べておけば、飼い主が愛犬の健康について不安に思っている気持ちを解消できます。

犬に合わせた生活改善ができる

たとえ健康診断の段階で目ぼしい病気がなくても、愛犬の太り過ぎや痩せすぎ、血液検査の結果に合わせて指導を受けることができます。たとえば太めの愛犬なら食事のカロリー調整、肝臓が弱い犬ならおすすめのフードなど、普段の生活について改善策を教えてもらうことが可能。

健康で長生きしてもらうには病気になる前の予防が大切です。飼い主が気づかないような小さな体重や血液検査の変化も確認できるので、病気になる前の段階で愛犬に合った生活習慣に改善ができるのです。

健康診断は何歳から受けるべき?

健康診断は1歳のころから毎年受けることが推奨されています。また、病気を発症しやすい5歳以降は、糖尿病などの生活習慣病のリスクがグッと高くなります。

そのため、大型犬なら5歳、小型犬なら7歳を過ぎたら年に2回の健康診断を受けるようにしましょう。

健康診断の内容について

健康診断の具体的な内容は、獣医によって少々違いがあります。主に検査する項目は次のようなものがありますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

触診、問診

愛犬を触診して異常がないかチェックをします。その後、獣医が飼い主に問診をして愛犬の普段の様子について調べます。

気になることがあったら、この段階で獣医さんに相談してみることをおすすめします。

排泄物のチェック

犬のおしっこやウンチを確認して、寄生虫の有無などを確認する検査をしている動物病院があります。

また、尿検査ではたんぱくやブドウ糖、潜血を調べることで、腎臓の病気や膀胱炎などの病気の早期発見を目的にしています。

血液検査

血液検査をして貧血の有無、肝臓や腎臓に異常がないかを確認します。また、最近増えてきた糖尿病の確認もできますので、愛犬の体型が気になる飼い主は血液検査を受けてみましょう。

レントゲン

レントゲンを撮影して血液検査ではわからない骨の異常や、内臓の大きさなどを確認します。

超音波エコー検査

超音波エコーを使って、血液検査やレントゲンでは判断ができない内臓の動きを確認します。高齢犬になると特に心臓に負担がかかり、心臓病を発症するリスクが高くなっていきますので、超音波エコーでしっかりと調べておくのをおすすめします。

愛犬の健康診断の料金について

愛犬の健康診断は基本的に複数の項目をまとめたコース料金が多いです。しかし、希望すれば検査一つひとつで料金を分けられる動物病院もあるため、飼い主の予算に合わせて健康診断のコースを選ぶこともできますよ。

一般的な健康診断にかかる料金の平均は次のようになります。

●血液検査

平均は5,000円~8,000円ほど。
血液検査は検査する項目数が多いほど検査料金が高くなっていきます。

●糞便検査

寄生中や回虫の有無を検査する糞便検査は1,000円~、尿検査も1,000円~の料金が一般的です。

●レントゲン検査

レントゲン検査は3,000円くらいから受けることができます。胸部エコーとセットになっている動物病院も多いので、事前に確認しましょう。

●超音波エコー

腹部超音波検査で5,000円~の料金が平均です。

一つひとつの項目の平均の費用は上記の通りですが、コースにすればもっとお得な料金で健康診断を受けられる病院もあります。触診や血液検査、糞便検査などはセットになっていることが多く、料金も1万円以内とお手軽ですので愛犬の健康のためにも健康診断を受けることをおすすめいたします。

まとめ

医療技術が発達したことで、人も犬も平均寿命が年々伸びています。そのため、長い間健康で過ごしてもらうには病気を未然に防いだり、発症しても早期の治療をしたりするのが大切です。

毎年の健康診断は費用がかかると感じる飼い主さんもいるかと思いますが、実際病気を発症してからは健康診断の何倍もの治療費が必要になってしまいます。愛犬の健康のためにも治療費を抑えるためにも、健康診断を毎年受けることをおすすめします。