愛犬にカメラを嫌がられない方法
愛犬によってはカメラを向けただけで逃げたり、表情が固まってしまったりする子もいますよね。人はそれをカメラやスマホだと認識できても、犬は見たことのない変な生き物に見えているかもしれません。
カメラのレンズを覗き込む飼い主さんの姿は、愛犬にとっていつもと様子が違って見えるため、とまどったり怯えたりする原因に。
そのため、愛犬にカメラを気に入ってもらえるようカメラを向けられると良いことが起きると教えてあげましょう。たとえば、カメラを出して見せた後におやつを上げる、普段からご飯の最中にカメラをそばに置くなど、愛犬にとって嬉しいことが起きるときにカメラが視界に入るようにしておきます。
それを繰り返していくうちに、「カメラが見える=嬉しい、おいしいものがもらえる」と学習し、カメラを向けても寄ってきてくれたり、可愛らしい表情を見せてくれたりしますよ。ただし、カメラに慣れさせるためにおやつを頻繁に与えていると肥満の原因になるので、毎日少しずつ根気強く継続するのが大切です。
愛犬をかわいくセットしよう
愛犬をより魅力的に写真へ収めるために、毛並みや目などをお手入れしましょう。特に目元は目やにや涙やけが目立つ場所なので、タオルや綿棒を使って拭き取ってあげてください。
また、モデルが撮影前に念入りにヘアセットするように愛犬の毛並みもきれいに整えましょう。撮影前はブラッシングするだけでも、毛並みがよくなりツヤが生まれるので写真の印象が美しくなりますよ。
他にも爪が伸びていると不衛生な印象になるので、適度な長さに切るなどのお手入れをしてから撮影に取り掛かりましょう
撮影の構図を決めよう!
■顔をアップにして撮影
おしゃれでかわいい写真を撮るには、構図にこだわって愛犬の魅力を引き出すことが大切です。写真を撮り慣れていない人がやりがちなのが、愛犬の全身が写る構図にしてしまうこと。
愛犬の全身が写った写真は注目するポイントがバラつき、写真に素人感が出る原因に。そこでプロっぽさを出すためには、思い切って愛犬のパーツを強調したアップの写真がおすすめ。
目いっぱい顔に寄った写真や、後ろからお尻をアップにした構図など愛犬のかわいいポイントをアピールする写真を撮影してみましょう。それだけでチャームポイントが際立ち、プロのように洗練された印象になりますよ。
■愛犬の目線まで下げる
飼い主が愛犬よりも高い位置から撮影すると、いつも見下ろしたような構図になり、愛犬もこちらを見上げた表情のみになります。より自然な表情を撮影するのは、その被写体の目線の高さで撮影するのがコツ。
室内であれば愛犬のそばにうつ伏せになった状態で撮影しましょう。また、室外でも膝をつくなどして、できるだけ見下ろさない構図にすると、自然体で動きのある写真に仕上がりますよ。
愛犬の撮影のピントの合わせ方
愛犬を撮影する際によく怒るのが、ピントが合わずにブレてしまった写真です。せっかく構図がバッチリでも、このようなピントボケがあったら魅力も半減してしまいますよね。
ピンボケを防ぐには、カメラについたオートフォーカス機能を使って自動でピントを合わせてもらいましょう。素人でも愛犬にピントが合ったきれいな写真が撮影できますよ。
また、撮影に慣れてきたら絞り値を大き目にするのがおすすめです。絞りはレンズの明るさを変更するもので、絞り値が小さいほどピントが合う部分が小さくなります。そのため、絞り値を大きくすれば被写体のピントが合いやすくなります。
ただし、その分ブレが起こりやすいので撮影する際は専用の三脚を使うほか、愛犬が走り回らず落ち着いているタイミングを選びましょう。
光を活用して明るい写真を撮ろう
屋外で撮影する際に注意したいのが、逆光になっていないかどうかです。太陽が正面にある状態で撮影すると逆光になって愛犬が黒く反射し、きれいに撮影ができなくなります。
愛犬の表情を映したい時は逆光にならないよう、撮影位置を調節することを忘れないでください。
また、あえて逆光で撮影した構図もおしゃれな写真に仕上がりますよ。犬よりも背景のエリアを広めにすることで、まるでポスターのような陰影がはっきりした写真になります。
室内での撮影は、できるだけ明るい場所を選ぶのが先決。しかし、直射日光が入る過ぎる部屋だと写真全体が白飛びして被写体がわかりにくくなってしまいます。昼間など日差しが強い時間帯は部屋にレースカーテンを引くだけで差し込む光が柔らかくなりますよ。
他にも室内の照明が足りない時は、卓上スタンドの小さな照明を当てて撮影するテクニックもあります。このとき照明は愛犬に直接当てると、影の部分ができて画面の一部が暗くなってしまいます。
そのため、照明の光をできるだけ分散させるために太陽光のように、天井へ向けて撮影しましょう。光が愛犬の上から降り注ぐ形になるので、やわらかい光が差し込んだ自然な写真になります。
まとめ
愛犬の写真は何十年にも渡って残せる、思い出の品になります。せっかく写真を撮るなら魅力を最大限に引き出してあげるために、構図などを工夫してクオリティの高い写真を撮影しましょう。