2016年08月12日

病気やアレルギーのもと?犬に人間の食べ物を与えるのはなぜダメなのか!?

私たち人間の食べ物やお菓子などを犬に食べさせてはいけない!という話はよく聞きますが、それがどうしてダメなのかきちんと理由を説明出来る飼い主さんは意外と少ないように思います。


犬が可愛いから、欲しがっているからと、つい甘やかして人間の食べ物を与えてしまうと、ワンちゃんにどのような影響が出るでしょうか?この記事では、それをピックアップしてお届けしたいと思います!

人間の食べ物を食べるとダメな3つの理由

1.犬の健康管理を損なう恐れがある

大きな理由はコレです。例えば、晩ごはんのおかずに出たハンバーグを少し愛犬に与えるとしましょう。ハンバーグなどの調理された物は、人間に合うように味付けされているので、塩分などの過剰摂取につながってしまいます。
偏った栄養の過剰摂取がもとで、犬の内臓や消化器官が悪くなり、結果として健康を損なってしまうリスクがあるのです。
さらに言えば、犬にとって食べてはいけない食材が混ざっている可能性もあります。犬に玉ねぎを食べさせてはいけない、というのは有名ですが、ハンバーグって玉ねぎが入っているのが普通ですよね。

2.犬のしつけにも悪影響が出てくる

人間の食べ物を犬が欲しがるのは普通です。そこできちんとダメ!だという事をしつけてあげないと、とてもワガママな性格になってしまいます。可愛いからといって甘やかしてしまうと、犬は自分の思い通りになると思っちゃうんですね。
ワガママな性格になってしまったら、ムダ吠えやトイレなどの他のしつけにも悪影響が出てしまいます。

3.人間の食べ物の味を覚えてしまってドッグフードなどを食べなくなる

人間の食べ物を与えると、犬がその味を覚えてしまいます。すると、ドッグフードなどの味の薄いエサを食べなくなり、味の濃いものばかり欲しがるようになる可能性があります。

犬が食べても大丈夫な食べ物

カボチャ、キャベツ、人参などの野菜は、犬がビタミンや食物繊維を摂るのに良い食材です。
ただ、犬の消化器官は生野菜を消化しにくいのです。与える時は、茹でてあげて、ヤケドしないように必ず冷ましてから食べさしてあげて下さい。

意外に知られていない食べ物でいくと、納豆、豆腐、煮干しなどです。
納豆は、栄養が豊富で消化もよく、便通なども良くなると言われています。与える時は、タレはかけないようにしましょう。
豆腐は低カロリーで健康的な上、含まれているイソフラボンはがん予防に効果があるとされています。煮干しは貴重なビタミンやカルシウムを摂取するのに効率的です。

上記に挙げた食材・食べ物は一例ですが、どの食べ物にも共通して言えるのは、与えすぎは栄養が偏ってしまうので良くない!という事を注意しておきましょう。

犬に与えてはいけない食べ物

代表的な食べ物は、玉ねぎを含むネギ類、コーヒー、チョコレートといったものですが、その他にも知らないとうっかり与えてしまいがちな危険な食べ物はたくさん存在します。

生肉

生肉で与える事は避けて下さい。寄生虫や危険な病気の感染を防ぐためです。また、肉の種類によっては、カルシウムなどの栄養素のバランスを壊してしまうものもあります。加熱して与える場合は、牛肉、豚肉だけを少量だけにしておきましょう。

タコ・イカ・甲殻類・魚など

基本的に与えない方が良いです。消化に悪かったり、必要な栄養素を破壊したりする恐れがあります。また、魚の骨は犬の内臓に刺さってしまうリスクもあります。

エビなどが好きな犬は多いです。与える場合は、必ず加熱し綺麗に殻を取ったものであれば特に問題はありません。

果物・フルーツ

与えると危険!とまでは言いませんが、糖質を多く含んでいるので、与える場合は少量にする事。種、皮、茎などは綺麗に取ってあげる事を徹底して下さい。また、果物の種類によってはアレルギー反応が現れたり危険な中毒症状を引き起こす恐れがあります。
愛犬にあげる前に、その果物を与えて大丈夫なのかを必ず調べてから食べさせてあげて下さい。

乳製品、ジュース、アルコールなど

牛乳は消化不良を起こす犬もいます。ジュースは糖分が非常に多いので与えてはいけません。アルコールは言わずもがな絶対に飲ませてはいけません。
一部例外ですが、私の友人に、ワンちゃんにトマトジュースを与えている人がいます。おいおい、大丈夫なのかな?と思っていたのですが、調べてみると無添加のものであれば、問題はないですし、むしろ健康のためにそれを勧めている獣医さんもいるみたいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

私も犬を飼っているので、愛犬に人間の食べ物を与えたくなる気持ちはすごくわかります。けど、安易な判断を下すと、犬の健康を損なってしまうリスクを常に考えておいて下さい。

この記事を読んで「えっ!?これ食べさせてもいいのっ!?」「あの食べ物は危険だったんだ!?」と思って頂いた項目があれば私も嬉しいです。ぜひ、愛犬の健康管理のサポートに役立てて頂ければと思います。

一番大事で基本的な事は、ドッグフード以外の食べ物を与える場合は、必ず事前に調べる事、与えすぎに注意する事、不安な場合はかかりつけの獣医さんに相談する事。これらを徹底していれば大丈夫だと思います。