春暖かくなる頃に、外から人間の赤ちゃんの様な鳴き声がするのは、猫の発情や、メスを巡ってのオス同士の喧嘩の声です。
メスの発情は、やや悲しげな感じで高い声で繰り返されます。
オス同士の激しい喧嘩ではかなり大きな声で、他の唸り声や、やられた方のギャッという声が混じったりします。
喧嘩する猫です。主に追い詰められている方の猫が鳴いていますね。
外猫同士の喧嘩で威嚇しあっている時は、怪我をさせない様に、さりげなく近寄って行って(手は出さずに)解散して貰うのがいいでしょう。
本格的に喧嘩を始めてしまっている時は、あまり近寄ると、とばっちりで人間が怪我をする可能性もゼロでは無いので、気をつけましょう。
■ギャッ!→「痛!」
もし猫の尻尾を踏んでしまった時に、猫が黙っていたら、それほど痛くなかったということなので安心してください。
猫も痛いとギャッといいます。
また、交尾の際にメスが叫びます。メスは相当な痛みがある様です。
■ウー、シャー、ファー、カッ、ペッ→威嚇
「ウー」は「近寄ったら怪我するよ」とか「お前どこの組のもんじゃ、コラ」という感じの警告で、大抵耳を伏せて唸ります。
警告を無視して近寄って行った場合は、「シャー」「ファー」「カッ」「ペッ」というそれより強い威嚇になります。
「触ったら血を見るよ!」「やんのかコラ!」という感じですかね。
毛を逆立てて尻尾もボンボンに膨らませます。
実際それ以上近づいた時に、猫に逃げ場がなければ血を見るので気をつけましょう。
恐怖心から出ている威嚇の為、猫に逃げ場があれば逃げます。
こちらは新入りの猫に対して先住の猫が威嚇する様子で、「ウー」「シャー」「ペッ」と順番に言っています。
新入りの猫がすぐに逃げたのでそれ以上には発展しませんでした。
「カッ」とか「ペッ」という威嚇音は、猫の天敵である蛇の声を猫が真似したという説もあります。
1か月齢くらいの小さな子猫でも、威嚇をすることは知っています。
その大きさの猫に威嚇されても全く怖くないですが。
■ゴロゴロ、グルグル→リラックス/極度の苦痛
鳴き声とは違うかもしれませんが、膝の上で撫でられている猫がゴロゴロ喉を鳴らすのは安心してリラックスしている証拠です。その音を聞いていると、人間の方もリラックスできますよね。
ご飯時間などで嬉しい時にもゴロゴロと喉を鳴らすこともあります。
ゴロゴロとニャーオンが混じって、ゴロニャーオンと鳴きながら擦り寄ってくるのは、構ってもらいたい、甘えたいなど愛情表現と思っていいでしょう。
子猫はちょっとしたことですぐにゴロゴロいいますが、大人になると、喉を鳴らさなくなる猫もいます。
また、正反対の意味になりますが、極度の不安状態にある猫や、体調の悪い時にもゴロゴロと喉を鳴らすことがあります。
この音を出すことによって、少しでも不安を和らげようとしているのでしょうか。
喉を鳴らす音は、鳴らしている猫自身にもヒーリング効果があるとも言われます。
そういった時はじっと香箱座りをして動かないなど、いかにも具合悪そうにしたまま喉を鳴らしているので、リラックスで鳴らしているのでは無いことはすぐにわかります。
撫でてもらって喉を気持ちよさそうに喉を鳴らしていますね。
■カカカッ、カチカチ→「獲物!」
こちらも鳴き声と言えるのかどうかわかりませんが、口を半開きにして顎を小刻みに動かしながらカカカッと聞こえる音を出す行為で、クラッキングと呼ばれます。
ケケケ鳴きと言われることも。
上の方に何かいるのでしょうか。上を見ながらカチカチいっていますね。
窓の外を見ながら出すことが多く、鳥や虫などの獲物を見て興奮状態になって思わず出てしまう音という様に考えられています。
この音も、天敵である蛇の音を真似ているのでは?という説もあります。
これは他のネコ科動物や野生の猫には見られない行為で、一部の幼猫や飼い猫にのみ見られます。
野生の猫では、獲物に気付かれてしまうからクラッキングなんてしている場合じゃ無いですよね。
また、獲物を獲りたくても獲れないもどかしさから出ている行為といわれることもあります。
うちにも猫がいて、たまにクラッキングをする猫が一頭いるのですが、特に外を見ているわけでも無く、理由は不明です。
何かしらのもどかしさを感じているのかもしれません。
猫語を喋っている猫たちの面白動画
上記の鳴き方以外にも、猫によって色々な鳴き方を使い分けている様に感じます。
何か喋っているとしか思えない様な、面白い鳴き方をする猫の動画を集めました。
■食べながら喋っている子猫がかわいすぎる
むちゃくちゃ喋っていますね。
猫が食べている時に喋ると、「うま、うま」と言っている様に聞こえます。
猫が食べながら喋るのは、ご飯を独り占めしたい時です。
飢えていた猫がご飯を貰った時や、飢えた経験のある猫が、他の猫と一緒に食べる時などに喋ることがあります。
この子猫は、まだお家の子になって間もないようなので、まだこれからはご飯がたっぷりいつでも食べられることを知らないのかもしれないです。
または、いつもより美味しいご飯を貰ったので独り占めしたいのかもしれないですね。
■コケコッコーと鳴く猫
鶏が鳴いてしばらくすると、猫が、ちょっとびっくりするくらいそっくりの鳴き方をしています。
猫には鳴き声の模倣能力があるといわれることがあります。
猫の威嚇が蛇の真似というのも頷ける気がしますね。
お家の猫の鳴き方は一緒に暮らしている人間の言葉に似るのかもしれないですね。
■怒っているのだが、何かを喋っているようにしか見えない猫
こんな風に鳴くのは怒って相手に対して訴えている時です。
これだけ喋っているということはかなり必死なのだと思いますが何があったのでしょうか。
ちょっと気の毒になりますね。