犬がしゃっくりするのはなぜ?注意すべき病気とは?

犬がしゃっくりするのはなぜ?注意すべき病気とは?

犬がしゃっくりをしていて驚いた経験はありませんか?犬も人間と同じようにしゃっくりをします。大抵の場合は、放っておくといつのまにか止まっているものですが、中には注意が必要なしゃっくりもあります。 ここでは、しゃっくりの原因と注意すべき病気、しゃっくりの止め方について紹介します。


犬のしゃっくりの原因は?

しゃっくりは横隔膜の痙攣、不随意収縮によって起こります。しゃっくりが起こる原因としては、食事、ストレス、気温の3点が考えられます。

食事が原因

よくしゃっくりをする犬には、エサを食べるスピードが速い傾向があります。
また、エサの量や固さが合っていないときにもしゃっくりが起こることがあります。
食後によくしゃっくりをするという場合には、食事が原因である可能性が高いでしょう。
対応としては、エサを食べるスピードが速い子には、少しずつ与えてゆっくり食べさせるようにしましょう。また、エサが合っていない子には、ドッグフードを違うものに変えてみましょう。子犬の場合は、エサを柔らかくふやかしてあげるのも効果的です。

ストレスが原因

生活環境の変化による不安やストレスなど、精神的な面からしゃっくりを起こすこともあります。この場合は、まず安心させてあげることが重要です。
優しく撫でて話しかけてあげたり、抱っこして温もりを感じさせてあげましょう。気持ちが落ち着くと、自然としゃっくりも止まってきます。
しゃっくりをし出しだしたら優しくなでてあげたり、毛布でくるんでぬくもりを感じさせてあげたりすることで、しゃっくりを止めることができます。

気温が原因

犬は暑さ、寒さなどの気温の変化に弱い生き物です。
特に寒さに弱い子が多く、気温の低さに体が対応できずにしゃっくりを起こす場合があります。寒くてしゃっくりをしているようであれば、体全体を毛布でくるむなどして温めてあげましょう。体が温まると、しゃっくりも自然と止まってきます。

犬のしゃっくりは病気が原因かも?

病気が原因でしゃっくりが起きている可能性もあります。
例えば、喘息、肺炎、心臓病、心膜炎、心肥大、低体温症、胃捻転、てんかん等の病気が考えられます。また、病気以外でも、ビニールやおもちゃを飲み込んでしまって、呼吸が苦しくなっている場合もあります。
すぐに止まるようであれば問題ありませんが、長時間しゃっくりが止まらない、咳や嘔吐がある、食欲がない等の症状が見られたら注意が必要です。呼吸が荒くないか、何かを吐こうとしていないかを確認し、様子がおかしいようであればすぐに動物病院に連れて行きましょう。

犬は眠っている時にもしゃっくりをする?

犬は、時々眠りながらしゃっくりをしていることもあります。
しゃっくりをしながら体をぴくぴくさせていたり、唸り声をあげていたりする様子は見ているこっちが心配になりますよね。
病気が原因であれば、寝ている間だけでなく、その前の起きている時間から様子がおかしいはずなので、寝ている間だけのはなしであればそれほど心配する必要はありません。
睡眠中のしゃっくりは、犬の寝言のようなものです。眠りの浅いレム睡眠の状態で夢でも見ていると考えられます。そっとしておいてあげましょう。
犬も人間と同じように、夢を見て寝言を言うなんて興味深いですね。

犬がしゃっくりしながら嘔吐をする場合

愛犬がしゃっくりをしながら吐いているなんて慌ててしまいますね。
この場合は、食事の量が多すぎたり、内臓に何かしら問題がある可能性があります。また、何らかの病気が原因かもしれません。
食事の量を調整してもしゃっくりをしながら嘔吐をするようであれば、早急に動物病院に連れて行きましょう。

犬のしゃっくりの止め方

しゃっくりの止めるには、呼吸を整えて横隔膜の痙攣を止めてあげることが有効です。
他には、水を飲ませたり、驚かせたりという方法もあります。人間のしゃっくりの止め方と同じですね。
また、おやつをあげたり、運動させてあげるのも効果的です。これらは、一度犬の呼吸のリズムを変えてあげることが目的です。
通常のしゃっくりであれば、何もしなくてもしばらくすると自然と治まります。
ただし、なかなか止まらない場合には、愛犬も体力を消耗しますし、場合によっては嘔吐してしまうこともあります。
愛犬の様子をよく観察して、しゃっくりを止めてあげられるようであれば、早い段階で止めてあげたいものですね。
また、子犬は特によくしゃっくりをしますが、これは成長とともに治まっていくのであまり心配する必要はないでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
愛犬のしゃっくりはやはり気になってしまいますよね。ほとんどの場合は自然と止まるので、それほど心配する必要はありません。しかし、まれに病気が潜んでいる場合もあるので、苦しそうにしていないか、他におかしな症状はないか等、よく観察しておくことが重要です。
病気ではないようでしたら、しゃっくりを止める方法もぜひ試してみてあげてくださいね。

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