猫の標準体重は?
成猫の標準体重は3.6~4.5kgとされています。では詳しくみていきましょう。
■オス猫の標準体重
オス猫はメス猫よりも大きくなるので、体重もメス猫より多くなります。4~5kgくらいで普通ですが、猫の種類にもよりますから一概には言えません。
■メス猫の標準体重
メス猫はオス猫より小ぶりなので3~4kgくらいです。猫の種類によって幅はあります。
■年齢による体重の変化
生まれたばかりの赤ちゃん猫は約100g、1週間で約200g、2週間で約300g、3週間で約400g、4週間で約500g、2ヶ月で約1kg、3ヶ月で約2kg、半年で約3kg、1年で4kg前後、その後はほとんど変わりません。
■何キロからが肥満?
猫の種類によりますから数値だけの判断は難しいところですが、7kgあれば明らかに肥満でしょう。見た目で判断するなら肋骨とくびれを見ます。真横から見て肋骨が確認できなかったり、上から見て腰のくびれがなければ肥満です。
猫の肥満の原因は?
猫の肥満は飼い主の意識である程度防ぐことができます。肥満の原因を考えましょう。
■食べさせ過ぎ
やはり肥満の第一の原因は食べ過ぎです。人間と同じですね。猫が欲しがるだけ際限なく食事を与えたり、カロリーの高いおやつをあげ過ぎたりすれば、当然太ります。かわいくおねだりされるとつい甘やかしたくなりますが、不健康に太る原因になりますから気をつけましょう。
■慢性的な運動不足
慢性的な運動不足は肥満を招きます。これも人間と同じですね。室内飼いの猫はあまり動きませんから、ほとんどの猫が運動不足状態になっています。
■ホルモンバランスの変化
去勢手術や避妊手術を受けた猫は、体内のホルモンバランスが大幅に変化します。それによって食欲は増すのに消費エネルギーが減ってしまうので、自然とぽっちゃり体型になってきます。ぽっちゃり程度ならかわいいのですがみるみる肥満体型になることもあるので、手術後の体重管理はしっかりしてあげましょう。
肥満による病気のリスクは?
猫も太り過ぎると病気になってしまう確率があがります。
■糖尿病
肥満になるとインスリン抵抗性が高くなり、効きにくくなるので血糖値が上昇します。治療には減量が必要です。
■皮膚病
猫はグルーミング(毛づくろい)によって細かなフケをなめとって皮膚炎を予防していますが、太り過ぎの猫はこの毛づくろいがうまくできなくなるので皮膚病になることがあります。顎ニキビができたりハゲができたりもします。
■脂肪肝
太り過ぎの猫の肝臓には脂肪がたまり、悪化すると肝臓が脂肪で覆われて機能しなくなります。重度の脂肪肝の場合は発症から7日以内に死んでしまうのでとても危険です。
■関節炎
体重が重ければ重いほど、足腰への負担は大きくなり関節が悲鳴をあげます。捻挫したり椎間板ヘルニアになる確率も増えてきますが、猫はよほどひどくならないとヨタヨタ歩きをしないので、飼い主が気付かないうちに悪化してしまいます。