問題行動はストレスが原因?犬が抱える代表的なストレス

問題行動はストレスが原因?犬が抱える代表的なストレス

最近愛犬の様子がおかしい…問題行動ばかりとる…。以前と変わった様子が見られたら、それはストレスが原因かもしれません。人間と同じように犬だってストレスを感じます。長期にわたってストレスが続くと、健康にも影響を及ぼしかねません。ここでは、犬がストレスを感じている時に示す、代表的な5つのサインについて紹介します。愛犬の様子に


愛犬が無駄吠えをする

犬に何か要求があり、飼い主がそれに気づいてくれない、満たされないというときに無駄吠えをするケースがあります。
もっとかまって欲しい、散歩に行きたい等の感情からくる欲求と、喉が渇いた、お腹がすいた等の生理的欲求があり、そのどちらかによって吠えていることが考えられます。
かまってほしい等の感情的なものであれば、相手をしてあげる時間があれば、できるだけたくさんかまってあげましょう。また、運動不足でストレスが溜まっている場合もあるので、いつもよりたっぷり散歩をしてあげたり、おもちゃで遊んであげたりするのも効果的です。愛犬も欲求を十分満たしてあげると、いつまでも無駄吠えをして飼い主を困らせるということも自然と無くなってくるでしょう。
ただし、わがままで吠えているときにはしっかりと見極めて、ダメなものはダメだとしつけを正すことが大切です。
また、生理的欲求から吠えている場合には、水をあげる、ご飯をあげる等、環境を整えてあげると無駄吠えはおさまるでしょう。

愛犬が嘔吐、下痢をする

私たちに人間でも、緊張状態にあったり、ストレスを抱えているとお腹を下してしまうことがありますよね。
犬は私たちが考えている以上に繊細です。飼い主が構ってくれなかったり、環境に大きな変化があったりするとストレスを感じて下痢になったり、吐いてしまうこともあるのです。
わが家のチワワは、筆者に赤ちゃんが生まれ、家族の愛情が赤ちゃんに集中してしまったことがストレスだったようで、部屋の隅などでよく嘔吐してしまうようになりました。犬は飼い主の愛情にとても敏感です。筆者も、愛犬にももっと注意を払ってあげなければと反省した出来事でした。

体を舐めつづける

これは代表的でわかりやすい犬のストレス行動です。
よく見られるのは、足の先をしきりに舐める行動です。犬を飼っている人なら、一度は見たことのある行動ではないでしょうか?
コミュニケーションが不足していたり、飼い主と離れて不安になっている時等にこのような行動をとることがあります。
足を舐めていると、その部分の毛が湿っているので気づきやすいですよね。
気をつけておきたいのは、犬の舌はザラザラしており、ずっと同じ箇所を舐め続けると、その部分の毛がはげたり、炎症を起こしてしまうことがあります。
やめさせようと怒ってもあまり効果がないので、気をそらせて自然とやめさせることがポイントです。
できるだけ相手をしてコミュニケーションをとってあげたり、おもちゃやおやつを与えるなどして気を紛らわせてあげましょう。

尻尾を追いかける

犬が自分の尻尾を追いかけてくるくる回るのもストレスのサインです。
子犬の場合には、そうやって遊んでいる場合もあるようですが、成犬になってからのこの行動はストレスを表しているようです。

粗相をする

トイレトレーニングがしっかりとできているにもかかわらず、たびたび粗相するようになったとしたら、それは飼い主の気を引くための行動です。
留守番をさせている時に、部屋のどこかしらで粗相をしているというケースが多いのではないでしょうか?
飼い主と離れることに慣れていない、分離不安の症状がある犬によく見られます。
かくいう筆者の飼っているミニチュアダックスも、家で留守番をさせると、ご丁寧に玄関のマットの上にいつも排泄をしてくれています。留守番をさせていることに対する明らかなる抗議ですね。

ストレスのチェックポイント

愛犬が問題行動を起こす場合には、考えられる欲求が満たされているか下記のポイントをチェックしてみましょう。

食事は足りている?

お腹がすいていたり、喉が渇いるということはありませんか?
これはまず最初にチェックしてあげたい項目ですね。 

今の環境は適切?

寒すぎたり暑すぎたりするのも、犬にとっては過酷な環境です。
犬種によっては、寒さに弱い犬種や、暑さに弱い犬種もいるので、その子にあった環境設定の配慮をしてあげましょう。

不妊手術はしている?

性的欲求によって攻撃的になったり、遠吠えをしたりという行動をとることもあります。子供を産ませることを考えていないのであれば、手術をすることで、性的欲求からくるストレスを軽減してあげることができます。

健康状態は問題ない?

愛犬の健康状態にも気を配ってあげましょう。もしかすると、病気やケガのせいで様子がおかしいのかもしれません。日々の健康状態をチェックするのも、飼い主の大事な役目ですね。

コミュニケーションは足りている?

犬は飼い主と触れ合い、コミュニケーションをとることで気持ちが満たされます。毎日ブラッシングしてあげたり、抱っこしてあげる等、できるだけ時間をとって愛犬と触れ合ってあげましょう。

運動不足になってない?

犬にとって運動することは、ストレスを発散するうえでとても重要です。理想は毎日散歩をさせてあげることです。ただ、どうしても時間の取れない日には家の中で遊んであげたり、休みの日にドックランに連れて行っておもいきり走らせてあげる等、愛犬がストレスをため込まないように注意してあげましょう。

まとめ

いかがでしたか?犬には犬なりのストレスを感じる原因があります。そして、それに気づいて解消してあげるのは、私たち飼い主の責任です。
大切な家族である愛犬が快適に暮らせるように、しっかりとコミュニケーションをとって、愛犬の気持ちに寄り添ってあげたいものですね。

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