2016年10月08日

犬の病気「尿石症」 知っておきたい原因・症状・予防法

いつも元気に振る舞う愛犬でも環境、食べ物、ストレス、加齢など人間と同じように病気になることがあります。今回は犬の病気の中でも中をしておきたい「尿石症」の原因・症状・予防法についてご紹介します。


犬の尿石症は一体どんな病気?

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尿石症になると見られる症状を詳しくご紹介します。

膀胱・尿道・腎臓に結石が溜まる病気

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犬の尿石症は膀胱・尿道・腎臓に石のかたまり「結石」が溜まってしまう病気です。尿道結石や尿管結石など、聞いたことがある方も多いと思います。結石が溜まってしまうと、これらの部位にある粘膜を強く刺激してしまうので必然的に痛みを感じるようなります。

放っておくと危険な病気

排尿の際に痛みを感じるので、排尿を嫌がる犬も出てきます。生き物にとって排尿は大切な機能ですから、上手にできなくなると大変です。もちろん、放っておくと危険な病気でもあります。結石が大きくなると尿道をふさいでしまう可能性があります。そうすると、尿が通り道を失い排尿ができてなくなってしまいます。これから説明する症状を見逃さないようにしましょう。

知っておこう 犬の尿石症の症状

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これからご紹介する症状が見られたらすぐ病院へ。「もしかしたら?」と疑う事も必要です。

〇尿に血液が混じっている
〇腹部を触ると痛がる(クーンと言って触るのを嫌がる)
〇頻繁にトイレに行きたがる
〇決まった場所で排尿をしなくなる
〇理由もなく嘔吐をするようになる
〇食欲が落ちる

犬の尿結石が疑われる症状で最もわかりやいのが、尿に血液が混ざっている症状です。室内犬の場合は室外犬より発見がしやすいと思います。トイレシートがうっすらピンクがかっている程度でも血液が尿と一緒に出ている証拠です。匂いもほんのり鉄っぽい感じがします。

室内犬の場合、トイレ以外の場所で排尿をしてしまう時も注意して見てあげましょう。キッチンやダイニングルームに見慣れない水溜りがあるようなら「なぜだろう?」と疑問に思うことも大切ですよね。

いつもはお腹を見せて「なでて~」と近寄ってくるのに、お腹を触るとクーンと痛そうな声を出すのも危険信号。腹部に痛みを感じているので触られるのを嫌がります。特に、膀胱や尿管に近い下腹部に痛みを感じているはずです。

事前に防ぎたい 犬の尿石症の原因とは?

犬が尿石症になってしまう原因をご紹介します。全ての犬種に当てはまるとは限りませんが、可能性として考えられる原因がいくつがあります。

食事によるもの

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犬の尿結石で最も深いつながりがあるのが「不適切な食事」によるものです。毎日、栄養素として体に採り入れる食事はとても大切なもの。日頃から食事の内容に気を付けている飼い主さんも多いと思います。炭水化物・タンパク質・脂質・ミネラル、ビタミンなどは、犬の健康を維持する為にも大切な栄養素ですよね。

この中で、犬の尿石症に関係があるのは実は「ミネラル」なんです。ミネラルと言えば、代表的な鉄・マグネシウム・カルシウムを始め、リン、亜鉛、ナトリウム、カリウム、ヨウ素などがあります。

これらのミネラルバランスが崩れてしまうと、リン酸やアンモニウムなどが尿の中に排出されてしまいます。そして、、尿管や尿道につまりやすくなってしまい、尿石が形成されてしまうのです。

水分不足や排尿の我慢

犬の結石でもう1つ大きな原因として考えられるが水分不足です。体に必要である水分の量が減ると、尿が濃くなります。そうすると、必然的に尿石ができやすくなります。

また、排尿を我慢させてばかりいるのも問題です。水分不足の時と同じように、尿が濃くなり尿石が形成されやすくなります。

排尿の我慢は普段はあまり見られないと思いますが、長期の間誰かに愛犬を預けたりする時、慣れない場所でトイレを嫌がる犬もいます。繊細で優しい犬は排尿を我慢してしまうことがありますので、連絡を取る時併せて確認をしておきましょう。

細菌感染によるもの

細菌が感染して尿石症になることもあります。膀胱炎などの炎症によりアンモニアが増えてしまい、尿石ができやすくなるものです。膀胱炎になると出血が見られることが多いので、比較的気が付きやすいでしょう。

尿石症にかかりやすい犬種

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ご紹介するのは、尿石症の主な原因になる「ストルバイト」「シュウ酸カルシウム」「シスチン」「尿酸塩」が形成されやすい犬種です。

〇ダックスフンド
〇ヨークシャーテリア
〇チワワ
〇ミニチュア・シュナウザー

犬の尿石症について まとめ

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犬の尿石症はミネラルバランスが偏ったり、水分が不足したり、排尿を我慢したりするとかかいやすい病気です。尿に血液が混じっていたり、腹部を触ると痛がるようでしたら病院ですぐ見てもらって下さい。

水分をしっかりとって、ミネラルバランスに気を付けた食事をするように心がけたいですね。ドライフードよりも缶詰フードを多めにあげるようにすると良いですよ。