2016年08月22日

犬のストレスの原因を考える。愛犬の心のケアとストレスチェックリストまとめ

大切な家族の一員、だけど言葉を話す訳じゃない愛犬。日々一緒に暮らしている中で愛犬の事をしっかり見てあげられているでしょうか? 健康で長生きして欲しい!だからこそもっと愛犬のケアをしてみませんか?


犬の幸せ・ストレスって?

ストレス社会と言われる現代、ストレスを感じるのは人間だけではないんです。ストレスは気持ちや体に影響をあたえますよね、犬も人間と同じくストレスを感じるんです。
愛犬の幸せとストレス、改めて考えてみましょう!

犬の欲求

犬は昔から群れで生活している動物です。共同で狩りを行い、グルーミングなどのコミュニケーションを取ってきました。人と暮らす犬も飼い主との触れ合い、コミュニケーションを求めています。
撫でてあげている時の愛犬の顔を思い浮かべて下さい。気持ち良さそうな、幸せそうな表情をしていますよね。犬もスキンシップを取る事で愛情を感じ、幸せを感じてくれます。

大切なスキンシップ

犬には触れ合いたいという欲求があります。その欲求が満たされる事により、リラックスしたり、安心できます。さらには、飼い主との信頼関係も出来上がり深まっていきます。
また、スキンシップに慣れると落ち着きのあるおとなしい子になれるので、ボディケアがしやすく病院の診察も容易に出来るようになります。
お腹を撫でてあげる事によって、飼い主がリーダーだと示す事が出来て、しつけもしやすくなります。スキンシップを取る事で飼い主にとってもメリットが増えていきますし、愛しさも増すはずです。

愛犬とのスキンシップの方法

スキンシップの方法はその犬と自分との関係性によって変わります。はじめで会う犬は警戒している場合もあるので、しっかり様子を見ながらスキンシップを取って下さい。
それでは、愛犬とのスキンシップの方法をご紹介します。

優しく触る

愛犬の顔や体を優しく撫でて下さい、もし嫌がる様なそぶりがあったらすぐにやめましょう。
ボディタッチは首から背中・首から胸・おなか・足・お尻からしっぽへのタッチがあります。個体差によって、触られるのを極端に嫌がる場所もあるので、優しく犬の様子を見ながら触って下さい。
フェイスタッチは目の周り・鼻先や口回り・耳・口の中があります。触る時は必ず犬の視界に自分の姿が入るようにしてあげて下さい。

ブラッシング

ブラッシングはブラシをオモチャだと思って遊びモードになり、なかなかスムーズにいかない子もいますよね。気持ち良いものだと分かったとたん、ブラシを咥えてブラッシングをせがんで来たり。
ブラッシングはスキンシップにもなりますし、無駄な毛の手入れや、血行促進、皮膚病の予防ができます。嫌がる子には優しく撫でたり、声をかけたりしながら背中周辺や、脇腹周辺から優しくブラッシングしてみて下さい。

マッサージ

撫でられる事や、ブラッシングに慣れてきたらマッサージに挑戦してみて下さい。逆にマッサージして欲しい、なんて思ってしまいますが、マッサージされてトロンとした表情の愛犬もとっても可愛いですよ。犬のマッサージやつぼについて書かれた書籍や動画もあるので参考にしてみて下さい。

犬のストレス要因は?

普段からたくさん構ってあげてる、でも問題行動に困ってます。そんな飼い主さんもいらっしゃると思います。犬のストレスの原因は何なのでしょうか?
言葉が話せない分、飼い主が理解して、解消していきたいですね。

運動不足

運動不足は犬には大きなストレスになります。
犬は動く事が大好きです。散歩が出来ない日が続いた、忙しくて短い時間しか散歩していないなど、飼い主の事情によって愛犬の生活は振り回される事があります。室内飼い小型犬も小さいから家の中だけで十分、なんて事はありません。
人も全く運動しないと体がだらけてしまいます。運動量の多い犬はなおさら適度に運動をさせてあげて、満足させてあげる事が大切です。
愛犬との散歩で飼い主も適度な運動が出来て一石二鳥です!

コミュニケーション不足

飼い主が1人暮らしをしている場合や、日中誰も家にいない状態が多い犬は1匹の時間が多いため寂しさや不安からストレスを感じる頻度が多いです。
人も一日の大半を誰とも連絡も取らず、話す事もなく…と言う状態は寂しいですよね、愛犬も同じ感じ方をしています。
帰宅後、愛犬のいたずらで部屋がひどい状態になっている事はありませんか?散らかってるくらいならまだ良しとして、激しい破壊行動(家の中や物を壊す等)がある場合は不安やストレスの現れだと思って下さい。
愛犬とのコミュニケーションや生活スタイルを見直して、安心して大好きな飼い主を待てる環境と気持ち作りをしてあげましょう。

変化へのストレス

犬も環境の変化、食事の変化、病気や怪我、体調不良と言った今までと違う変化に敏感です。引っ越し先のお家や、新しいトイレや小屋にソワソワしていたり、今まで良く食べていたドッグフードを食べてくれない、体調不良で元気がない、こんな姿を見た事はありませんか?これもまた変化に対して犬なりにストレスを感じています。

・新しい場所や物に対して
犬の居場所を理解して安心させてあげる、以前使っていた物なども駆使して安心させてあげましょ う。

・食のストレスに対して
以前は同じドッグフードを与えた方が良いと言われていましたが、現在はアレルギーの原因になりやすい点や、飽きてしまうという人と共通した部分が理解され、食事の見直しをするなどの対策が必要になっています。

・体調不良に対して
病気や怪我で思うように動けないと人と同じで犬もストレスを感じます。普段と違って元気がないなど、日頃から愛犬の健康管理をしっかりしてあげましょう。

愛犬のストレスチェック法

日々一緒に居てちょっとした表情で気持ちが分かる気がしている愛犬。しかし、犬の発信するサインとそれを受け取った飼い主の解釈が違ってしまうと、大切な愛犬のストレスをためる事になっています。
ストレスチェックをして、愛犬の現状を理解してあげましょう。

ストレスチェック一覧

・行動の変化
□落ち着きがない □トイレの粗相が目立つ □排泄の回数が増えた □物音などに敏感に反応する
□よく吠えるようになった □食欲が低下している 

・カーミングシグナル
□あくびが多い □地面の匂いを良く嗅ぐ □顔を背ける □落ち着きがない □舌なめずりが多い

・強迫・常同行動
□同じ場所を走り回る □何度も同じ行動を繰り返す □周囲の物事に敏感に反応する □攻撃的になった

・転位行動
□自分の体をよく舐める □自分の体をよく掻く □自分の体をよく噛む

・性格の変化
□攻撃的になった □活力がなくなった □おとなしくなった

・体の変化
□震える事が多い □息づかいが荒い □呼吸が乱れている □ふけ □アレルギー反応 □脱毛 □便秘 □下痢 □目に緊張が見られる □目の充血 □皮膚や被毛が荒れる

いくつチェックが付きましたか?
チェック数が多いほど愛犬がストレスを感じている可能性がありますので、愛犬のためにストレスを緩和してあげましょう。

実は難しいストレスのサイン発見

実は愛犬のストレスのサインを発見するのは難しいんです。ストレスチェック一覧にあった内容が一概にストレスから来ているとは限らないのです。ストレス行動だと思っていたのに、実は病気が原因だった…などの場合も多いのです。
カーミングと言うストレスサインも普段の行動とあまり変わらない事もあって、よく観察しないと見逃してしまう場合もあります。
日頃から愛犬をよく観察してサインに気づいてあげましょう。

愛犬のストレス解消法。どうすればいいの?

実際、愛犬にストレスがたまってしまった場合、飼い主のちょっとした努力で少しづつ解消していく事ができるようです。大切な愛犬のためにも飼い主の無理なく出来る範囲からで良いと思います、絆をもっと深めるためにもストレス解消法を生活に取り入れていきましょう。
では、実際にどんなストレス解消法があるのでしょうか?

コミュニケーション増やす

犬は撫でられる事が大好きです。飼い主に優しく声をかけられながらのブラッシングやマッサージは愛犬のリラックスや、安心感につながります。
また、撫でるだけではなくて、話しかけると言う行為も犬はとても大好きです。言葉を完全に理解している訳ではないですが、飼い主がどういった感情で話したり接しているかにはとても敏感です。
適度に触れ合ったり、話しかけたりする事は愛犬のストレス解消に十分つながります。

一緒に散歩に行く

犬は運動が大好きです!飼い主との散歩は愛犬にとっては至福の時間でしょう。しかし、常に愛犬の望む通りの散歩が出来るとも限りません。
犬種によって散歩の時間・距離が変わりますし、暑さや寒さ、天候によっては散歩に行けない事もあります。
年中無休で散歩が出来るのが理想ではありますが、それぞれ飼い主にも生活環境があるので、無理をしない程度に愛犬のストレス発散のために楽しくお互いに満たされる散歩をしてみいてはいかがでしょうか。

上手にオモチャを使う

散歩に行けない時は家の中で遊んであげるとストレス解消になります。その時、家にある使わなくなったぬいぐるみやボールを使っても良いと思いますが、ペットショップやホームセンターに売っている犬用のオモチャだと怪我の心配もなく遊ばせる事が出来ます。お気に入りのオモチャを見せた時の愛犬の喜ぶ姿はとっても愛らしいですよね!
また、忙しくてなかなか遊んであげる時間がないと言う場合、5分でも構わないので遊ぶ時間を作ってあげて下さい。大好きな飼い主との遊ぶ時間もストレス発散につながりますよ。

愛犬のストレスは飼い主次第!?

最後に、可愛いペットを家族に迎え入れるという事は、1つの命を育てるという事であって飼い主にも責任と言うものが発生します。
犬も人と一緒でストレスを感じます。適度なストレスはいい効果をもたらす事がありますが、心が満たされない、不安、寂しいといった負の効果をもたらすストレスは犬にも悪影響を及ぼします。ストレスから問題行動を起こしたり、弱ってしまって病気にかかりやすくなってしまったり…。
愛犬と長く満たされた時間を過ごすためにも飼い主が愛犬をよく観察し、理解してコミュニケーションをたくさんとって絆を深める事が大切だと思います。