2016年08月18日

夢中になれるおもちゃが効果的。留守番のしつけ方

「じゃあ、行ってくるね」「ワン!」ポジティブに会話をしたつもりだったのに、家に帰ってきた時、あまりの散乱状態に驚愕した経験はありませんか?ゴミ箱はひっくり返っているし、オモチャは散乱してるし…やんちゃなのはわかるけど、毎回これでは飼い主さんも疲れちゃいますよね。今回は愛犬が上手に留守番できるしつけについてお話しします。


そもそも犬に留守番のしつけは必要なの?

愛犬が上手にお留守番できるようにしたいけど、やっぱりしっかりとしつけしないとダメなの?そんな素朴な疑問にお答えします。

近所迷惑になるのを避ける

愛犬と一緒に暮らしていて、昼夜を問わず仕事で家を空けなければならない環境にいる飼い主さんも多いと思います。仕事に行く時は、愛犬の淋しそうな表情に後ろ髪を引かれてしまうこともあるのではないでしょうか?
現在住んでいるところがマンションやアパートなどの集合住宅の場合、お隣さんとの距離は比較的近いですよね。例えば、愛犬が一人で留守番をしている時にキャンキャン叫び続けてしまったらどうでしょう。騒音に敏感なご近所さんだと不快に感じたりストレスになってしまうことがあります。生まれたばかりの赤ちゃんがいたり、体の弱いお年寄りの方が周囲に住んでいる場合も同じですね。愛犬は確かに大切な存在ですが、集合住宅に住んでいる以上我が子の発する騒音にも注意が必要です。

犬だって孤独はイヤで困惑している

犬種などにもよりますが、飼い主さんがいなくなることで必要以上に不安に陥ってしまうケースもあるんです。大好きな飼い主さんがいなくなってしまうことがとても悲しいことなんですね。それは時間的に30分でも6時間でも、寂しさのゲージは同じなんです。
孤独に耐え切れないから、キャンキャン叫んだり部屋を散らかしたりしてしまうのです。ですので、この厄介な「孤独感」をまぎらわしてあげる手助けが必要です。しつけという軸を基本にしながら、リラックスして留守番できるように愛犬を成長させてあげましょう。飼い主さんがいない間「分離不安」になって、ネガティブな状態に陥っている場合があります。一人でどうしていいのかわからず、困惑してしまっているんですね。

留守番には、夢中になれるオモチャは効果的

子供の頃、塗り絵やパズルなど好きなオモチャで遊んでいる時は、あっという間に時間が過ぎてしまいませんでしたか?「夢中になれる」がポイントです。

安全性を優先させて!適度な硬さが○

今や、インターネットの通販で気軽にオモチャが買える時代です。毎日仕事で忙しく、時間が限られている飼い主さんにとっては便利です。大いに利用したいですね!
好ましいのは、一人で遊べる頑丈で安全なオモチャを選ぶことです。当たり前のようかもしれませんが、飲み込みを防止する為にも小さ過ぎるオモチャは適していません。口に入りきらないものを選ぶようにしましょう。
犬種や年齢などによりますが、基本的には自力で噛んで破壊できないくらいの丈夫なオモチャが理想的です。あまり硬すぎると大事な歯が欠けてしまう恐れがありますので気を付けましょう。飼い主さんがお留守中の間に事故が起きてしまっては大変ですので「安全性」を第一に!

理想的なオモチャの種類

おすすめ留守番アイテムは「コング」です。コングはしつけグッズで、世界のドッグトレーナーが推奨する犬の知育玩具です。コングの素材は良質天然ゴムなので噛んでも安心。一生懸命カミカミしてもほとんど壊れるようなことはありません。もちろん、大型犬の場合は例外の場合もあるので、ペッショップで相談してみて下さいね。
何と言っても、コングは楽しく噛んで遊べることが魅力的です。中におやつを入れてあげるとモチベーションも上がり夢中になってカミカミします。長時間遊べるので外出時間が長くても安心ですね。
また、コングは犬の持つ狩猟本能を刺激します。コングと長時間格闘しながらやっと辿り着いた念願のおやつは、狩猟目的を完了した感覚に似ています。ですので、より高い満足感が得られるのです。

子犬の場合は時間をかけて慣らしていこう!

子犬の場合は少しだけ時間をかけてしつけをしてあげるようにします。「ちょっとずつ距離を置く」がポイントです。

まずは10分だけいなくなる

子犬と一緒に暮らしている方で時間に余裕がある方は実践みて下さい!することは至ってシンプル。コングやチューイングガムなど、愛犬のお気に入りのオモチャを置いて家を出ます。10分経ったら戻って「上手にお留守番できたね!」となでてあげます。これを何回か繰り返します。そして、徐々に時間の幅を一時間、二時間と広げていくようにします。
このサイクルを繰り返すことで、お留守番が上手にすること=飼い主さん喜ぶ=良いこと、というようなルールを理解するようになってきます。この時、褒めるタイミングがとても重要で、戻ったらすぐ褒めるようにしてあげてください。善い行いをして、そのご褒美を1時間後にもらっても、犬は事の因果関係が理解できません。「あー、1時間前にしたお留守番の成果に対するおやつなんだ」とはいかないワケです。どのタイプのしつけでもそうですが、特に子犬の場合は「すぐ褒める」が重要なんですね!

短時間の場合はハウスのしつけも効果的

飼い主さんがいない間、家の中をあっちに行ったりこっちに行ったりすることがあるかもしれませんね。そんな時に役立つしつけが「ハウス」です。特定の部屋にいることを教えるしつけです。どちらかというと受動的なしつけですし、子犬の時に教えてあげると後で楽です。小型のケージが必要ですので、ペットショップなどで購入を検討してみて下さい。

「ハウス!」と言ったらケージの中に入る訓練をしましょう。最初は「こっちだよ」と先導してあげて下さいね。うまくできるようになったら、おやつなどをあげて褒めてあげて下さい。
ハウスはトイレの問題などがあるので、長時間のしつけには不向きです。ちょっと買い物に出かけるとか、2時間くらい友達の家に行ってくるとか、そんなシチュエーションの時に役立ちます。お気に入りのオモチャや飼い主さんの匂いのついたものをゲージの中に一緒に入れてあげましょう。

留守番は飼い主さんも愛犬もストレスフリーで!

飼い主さんが安心して出かけられるように、留守番のしつけは必須だと言えるでしょう。犬は飼い主さんと離れるのが何よりも苦手!計り知れないストレスと寂しさを感じてしまうことがあります。最初は部屋を散らかしたりしてしまっても、ぐっとこらえて怒らないようにしてあげて下さい。仕事で疲れて帰ってきているのに、部屋がぐちゃぐちゃ…「もう!」そう思って当然です。でも、効果的なオモチャを上手に利用して慣らしていけば問題は改善してくはずです。コングはおすすめですので、是非使ってみて下さいね。