身体を痒がっている…。アトピー性皮膚炎かも!?
愛犬がしきりに体をかいていたり、ある一定の箇所をなめている場合、真っ先に疑うのは皮膚病かケガではないでしょうか?しかしその痒みは、もしかすると犬のアトピー性皮膚炎かもしれません。犬にもアトピー性皮膚炎があるの?!と驚かれた方もいらっしゃると思います。まずはその原因を把握しましょう!
■犬のアトピー性皮膚炎って?
犬のアトピー性皮膚炎は、人間と同じようにアレルゲンによっておこります。個々が持っているアレルゲンに触れてしまうことで、皮膚が過剰反応してしまい痒みや赤みが起こります。それをかいてしまうことによって患部が悪化して、痒みが広がっていきます。このような症状を、アトピー性皮膚炎といいます。
■アレルギーになりやすい犬種
犬のアトピー性皮膚炎は、遺伝要素がかなり強く出ます。テリアやシュナウザーはの種類には多く見られ、短頭種(バグやブルドッグなど)は顔のしわの部分にアトピー性皮膚炎が現れやすいです。そのほかにも、ダルメシアンやゴールデン・レトリバーもかかりやすい傾向があります。中でもコッカ―スパニエルは皮膚が弱いので、特に注意して普段から様子を見てあげましょう。
アトピー性皮膚炎の原因
■1.ほこりやダニなどのアレルギー症状
人と同じように、ほこりやダニ、ハウスダストや植物で引き起こされるアレルギー症状を指しています。野原や草が生い茂っている場所で走ったり、ほかの犬種と接触があってその時に何らかのアレルギー物質に反応して痒みや赤みが発生します。
室内で愛犬を飼っている場合でもアレルギーになる可能性はあります。カーペットのダニや部屋のホコリなどでもアレルギー反応は出てしまうので、こまめに掃除をしたり換気をしたりしてあげましょう。
■2.食物によるアレルギー
犬にも食物アレルギーが存在しています。高たんぱくのものにアレルギーが出ることが多く、鶏肉や牛肉、豚肉などでアレルギー症状が現れます。直接お肉を与えていなくてもドッグフードに含まれている可能背うが高いので、アレルギー症状が出た場合まずはドッグフードとおやつに何が含まれているのかを確認しましょう。医師に相談して、アレルギーの愛犬用のドッグフードなどを教えてもらうと安心です。
アトピー性皮膚炎の治療法は?
アトピー性皮膚炎の治療には、どんなものがあるのでしょうか?その種類を見ていきましょう!
■1.病院で処方されてお薬
病院から処方してもらった内服薬での治療が、主になります。痒みを抑えるためのステロイド剤や、皮膚のバリア機能を高めてくれるサプリメントを処方されることもあります。アレルギーの原因がノミの場合は、ノミの駆除薬が処方されます。駆除薬には滴下やスプレーなどの、いくつかの種類があります。
■2.シャンプーと保湿
病院で出してもらったシャンプーで、愛犬を洗ってあげましょう。洗った後はよく乾かしてあげて、そのあと必ず保湿してあげてください。アトピー性皮膚炎は、皮膚表面が乾燥してしまうと痒みが現れます。保湿性の高いシャンプーを使用するか病院から塗り薬を処方してもらって、しっかりと保湿しましょう。
■3.食事やサプリメント
アレルギー用のドッグフードや犬用の食事があります。アレルギーが起きにくいように、たんぱく質を細かく分解したもや肉類を使用していないものなど、種類も豊富です。
アトピー性皮膚炎に有効なサプリメントもあります。しかし過度に信用するのは危険です。副作用も出ることもあるので、サプリメントを使う場合は医師に相談して使うようにしましょう。
家庭でも実施可能なアトピー性皮膚炎対策!!
病院でのお薬やドッグフードなどのほかにも、家庭で実施可能なアトピー性皮膚炎の予防策があります!アトピーが心配な飼い主さんや、愛犬がアトピー持ちの飼い主さん!今日から実践可能なものもあるので必見です!
■1.気候の変化に気を付けましょう!
犬は全身を毛に覆われています。そのため、体温が皮膚表面にこもりがちです。冬場など気候的に過ごしやすく、熱のこもらない環境ではアトピーも悪化しにくく愛犬も快適な生活が送れます。
しかし夏場の暑さや、梅雨の湿気は皮膚が蒸れてしまい、痒みが悪化することがあります。幹部の毛を少し短めにカットして、空気の通りを良くして蒸れないようにしてあげましょう!
■2.炎症のある個所を清潔に保ちましょう!
お散歩などで患部に泥が付いたり水分が付着したりすると、そこから菌が繁殖してしまって患部が悪化してしまいます。患部周辺の毛に何か付着物がついてしまった場合は、できるだけ早くふき取ってあげましょう!患部を清潔に保って、患部の悪化を防ぎましょう!
■3.丁寧にシャンプーしてあげましょう!
小さな犬種ならば、多少暴れてもしっかりとシャンプーすることは可能です。しかし大型犬となれば、話が変わります。体が大きい分体毛の量も多いため、シャンプーをする時間もかかり、そのあとにドライヤーをかけて全身の毛を乾かすとなると、飼い主も一苦労!しかし丁寧にシャンプーをしてあげると、患部の殺菌にもつながります。気合を入れてシャンプーしてあげてください!