2016年10月09日

[2015年度大型犬ランキング]人気の大型犬ベスト10 -ケネルクラブ登録頭数調べ

大型犬と言っても、種類はたくさんあります。種類が異なると、性格や性質も異なります。 ケネルクラブに登録されている大型犬ランキングの中から、人気ベスト10の犬種を紹介します。


大型犬とは?

犬の種類には牧羊犬・牧畜犬、使役犬などのグループには分類される定義が確立されていますが、よく言われている《小型・中型・大型》といった大きさでの分類の定義は確立されていません。
そのため各犬種の成犬になった時の標準体重で分類されています。
大型犬の場合、一般的には20㎏以上の大きさの犬種が分類されます。

2015年度人気の大型犬の特徴

犬といっても種類によって、姿はもちろん個体差はありますが性格・性質も異なってきます。
今回は、2015年度、ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種別登録頭数を参考に、大型犬人気ベスト10の各犬種の特徴を紹介します。

■ジャパンケネルクラブとは(略称 JKC)
ジャパンケネルクラブ(JKC)とは、日本国内における犬の品種の認定および犬種標準(スタンダード)の指定、ドッグショーの開催、犬の飼育の指導、血統書の発行、公認トリマー、公認ハンドラー、公認訓練士等の公認資格試験の実施と公認資格発行などを行っている団体です。

JKC2015年度犬種別犬籍登録頭数

2015年度大型犬ランキング1位:ゴールデン・レトリーバー

体重は30kg前後・体高は60cm前後の大きさで、黄金色の長毛で垂れ耳が特徴の犬種です。
もともと鳥狩猟時に仕留めた獲物を回収するために活躍した犬種のため、飼い主や家族にはとても従順で愛情深いです。
また性格がとても賢く穏やかで人にも犬にもフレンドリーなため、子供がいる家庭にも向いています。
タフで活発なため、運動は最低でも1日2回・出来れば各1時間以上は行ってあげるのが好ましいでしょう。

2015年度大型犬ランキング2位:ラブラドール・レトリーバー

体重は35kg前後・体高は60cm前後で、短毛で横幅の広い頭と垂れ耳が特徴の犬種です。
もともとは水鳥猟で活躍していた犬種のため、個体差はありますが今でも水が大好き・泳ぐのが得意なことも珍しくないようです。
性格は好奇心旺盛ですが温厚で攻撃性はほぼなく、飼い主や家族には愛情深いため子供がいる家庭にも向いています。
また自分で判断して行動することが出来るため、盲導犬や介助犬などで活躍する代表的な犬種にもなっています。
活発な犬種ですので、1日2回・各1時間ほどのお散歩は必要になります。

2015年度大型犬ランキング3位:バーニーズ・マウンテン・ドッグ

体重は40kg前後・体高は65cm前後で、容姿は長毛で垂れ耳で直毛または少しウェーブがかかった毛質が特徴です。
カラーはブラック・ホワイト・タン(黄褐色)のトライカラー(3色カラー)のみになります。
もともとは山間部での牧畜犬や重たい荷物を運んでいたため、とてもエネルギッシュな犬種です。
性格は温和で優しい性格のため子供のいる家庭にも向いていますが、飼い主や家族以外には警戒心を出すことがあります。
力が強いため、お散歩の際は引きずられないように力のある人が散歩するのが必須となります。
また運動量もしっかりと必要なため、1日2回・最低でも1時間~2時間のお散歩が必要です。

2015年度大型犬ランキング4位:シベリアン・ハスキー

体重は25kg前後・体高は55cm前後の大きさで、容姿は立ち耳で短毛ですが非常に分厚い下毛のあるダブルコートが特徴です。
もともと雪国の犬種で犬ぞりを主に行っていた犬種のため、他の犬種と比べると社会性があり前向きで人や犬にもフレンドリーですが頑固・不器用な一面も持った性格です。
そのため、しつけには焦らず根気よく続けて行くよう心がけましょう。
注意点は雪国の犬種のため寒さには強いですが暑さには非常に弱く、室内飼育の場合はエアコン必須ですし屋外飼育の場合も暑さ対策はしっかりとしてあげてください。
また運動量も非常に必要な犬種のため、1日2回・少なくとも各1時間~2時間のお散歩が必要です。

2015年度大型犬ランキング5位:グレート・ピレニーズ

体重は55kg前後が標準でオスは60kgぐらいにまでなる場合もあり、体高は75cm前後の大きさです。
容姿は純白の長毛で、がっしりとした体格と垂れ耳が特徴です。
性格は穏やかで飼い主や家族には愛情深く、自分で物事を判断して行動する性質もあります。
その一方でもともと山岳地帯で牧羊犬・番犬だったため、個体差はありますが警戒心が強いところがあります。
判断力がある犬種のため、飼い主との主従関係をしっかりと築くこと・暑さに弱いため暑さ対策を万全にすること・体格が非常に大きく抜け毛も多いため、大きなスペースでの飼育とブラッシングをこまめにすること・運動量も非常に必要なため、1日2回・最低でも各1時間以上のお散歩が必須となります。

2015年度大型犬ランキング6位:秋田犬

体重はメス40kg前後・オス50kg前後・体高はどちらも65cm前後で、足が長くがっしりとした体格で立ち耳・短毛が特徴の犬種です。
性格は飼い主や家族に非常に従順で忠誠心が強く愛情深いですが、飼い主や家族以外の人も犬も警戒する傾向があります。
またもともと猟犬や闘犬という歴史があり、頑固・勇敢な一面もあります。
家族以外の人や犬を警戒する性質から、お散歩などの際はトラブル防止のためにもしっかりとした飼い主との主従関係を築くのが必須です。
また運動量もたっぷりと必要ですので、1日2回・各1時間以上のお散歩が必須です。

2015年度大型犬ランキング7位:ドーベルマン

体重はメス35kgぐらい・オス40kg前後で、体高はメス65cm前後・オス70cm前後の大きさです。
容姿は馬のような筋肉質で滑らかな艶のある短毛に覆われ、とがった耳・短いしっぽが特徴です。
もともとは護衛犬として品種改良された犬種で、やがて利口なため世界的に警察犬などで活躍するようになりました。
性格は非常に利口で飼い主や家族には忠実で人懐っこいですが、それ以外には非常に警戒心が強いです。
注意点は、賢いため飼い主との主従関係はしっかりと築くこと、運動量がしっかりと必要なため1日2回・各1時間以上のお散歩が必須となります。

2015年度大型犬ランキング8位:フラットコーテッド・レトリーバー

体重はメス30kg前後・オス35kg前後、体高はどちらも60cmぐらいになります。
容姿は垂れ耳で直毛の長毛で、他のレトリーバー犬と比較すると胸幅・腰幅がスレンダーなのが特徴です。
ただ見た目はスレンダーですがもともと猟犬で活躍している犬種のため、筋肉はしっかりとついています。
性格は天真爛漫で人にも犬にもフレンドリーで遊び好きなため、子供のいる家庭にも向いています。
この犬種は尻尾をよくふるのも特徴だと言えるほど、愛想が良いです。
ただ遊び好きな性格のためいたずらもよくしますので、子犬の時からのしつけもしっかりと必要です。
また運動量もしっかりと必要なため、1日2回・各1時間ほどは必要です。

2015年度大型犬ランキング9位:グレート・デーン

体重はメス50kg前後・オス55kg前後、体高はメス75cm前後・オス80cm前後の大きさです。
容姿は体長と体高がほぼ同じ比率で犬種の中で体高が最も高く、大きな垂れ耳・短毛が特徴です。
見た目はとても怖そうに見えますが”優しい巨人”と言われるほど、とても温和で穏やか且つ友好的で優しい性格をしています。
これだけの大きな体格の犬種のため、十分に飼育出来るスペースの確保・食費や医療費も犬というよりは人並みの費用がかかる点・お散歩もしっかりと出来るのかをしっかりと考慮する必要のある犬種です。

2015年度大型犬ランキング10位:ボルゾイ

体重は40kg~45kg・体高は70cm~75cmぐらいの大きさで、容姿は長い足とゆるいウェーブがかった長毛・スレンダーな体格が特徴です。
またもともと猟犬で、走行能力が非常に優れています。
性格は基本的には温厚で飼い主には従順で遊び好きすが、猟犬の本能からお散歩中に出会った他犬や小動物を獲物と思う場合があるので注意が必要です。
そのため飼い主との主従関係はもちろん、「待て」などのしつけもしっかりとする必要があります。
運動量はたくさん必要のため1日2回・各1時間以上のお散歩と、特に走ることが大好きな犬種のためドッグランなどで走る時間を作れたら理想的です。
また1mぐらいのフェンスは容易に飛び越えるほどのジャンプ力があるので、高いフェンスなどの脱走防止の対策も必要です。

大型犬を迎え入れる前に考えるべきこと

大型犬全般的に言えるのは、とにかく大きいので”飼育スペース確保出来るのか”・”お散歩をしっかりと出来るのか”・”食費や医療費も小型犬と比較して数倍~数十倍高額になるが生活上無理は無いのか”この3点は必ず考えないといけません。
飼育スペースが狭くなると、人も犬もストレスを感じますので共存自体が厳しくなります。
お散歩が毎日出来ないとなると、本来犬は運動をしてストレス発散したり気分転換をするため非常にストレスが溜まります。ストレスが溜まると、体調不良はもちろんですがいたずらや噛み癖・吠え癖などの問題行動にまで発展する場合もあります。
また食費や医療費の出費に無理が生じると、犬が健全に生活が出来なくなります。
そのため大型犬を迎え入れる際は、人・犬どちらのためにも少なくとも上記3点は必ず考えた上で迎え入れてあげてください。