犬の体に良い食べ物とは?
ドッグフードを見てみると、四角い肉のような塊で成型されています。犬は肉食なのでしょうか?
犬は本来、肉食性の動物でしたが、人間と一緒に暮らすようになってからは人間の食べるものに合わせて消化器官も変化していき、肉食でありながら雑食の傾向もある食事をするようになりました。
そのため、お肉のタンパク質を中心に炭水化物やお果菜類などを加えたバランスの良い食事が適しているといわれています。
■犬に必要な栄養
人間の中高年や老人が若い人と必要な栄養が違うように、犬もその成長段階によって体が必要とする栄養が変わってきます。
犬の成長過程は、大きく『子犬期』『成犬期』『老犬期』の3つに分けることができます。
全期間を通して、人間と同じように6大栄養素である、タンパク質、脂肪、炭水化物、ミネラル、ビタミン、水分をバランスよく摂取する必要がありますが、成長時期によってそれぞれの栄養を必要とする量が違います。
『子犬期』『成犬期』『老犬期』ごとの食事についてみていきましょう。
・『子犬期』1歳ごろ
子犬は1年で急速に成犬に成長するため、成犬の倍のカロリーが必要といわれています。
この時期は体の臓器や筋肉、免疫やホルモンの成長に必要な『タンパク質』の摂取が最も重要となり、あわせて『脂肪』や『ミネラル』を多く必要とします。健康な体を作る大事な期間ですので食事には気を配りたい時期です。
・『成犬期』1歳~9歳ごろ
犬種や体格によっても違いますが、大体5歳ごろからエネルギ―の消費が減っていきます。
『子犬期』のころと同じ食事を続けているとすぐに太ってしまい、臓器や体の足腰に負担をかけてしまいます。犬の一生の中で一番長い時期ですので、6大栄養素をバランスよく与えるを考え、高脂質、高タンパクのものは多く与えすぎないように気を付けましょう。
・『老犬期』10歳ごろ~
10歳ころから徐々に体の衰えが始まります。『成犬期』と同じ食事を続けていると肥満になり病気を引き起こす原因となりますので注意しましょう。
運動量が減り腸や消化器官も衰えてきますので、便秘や様々な不調が出てくる時期です。食物繊維や消化に良いものを与え、低カロリーの食事を心がけましょう。
人間の食べ物、欲しがったらあげてもよい?
簡単に作れて一緒に食べれる!おすすめレシピ3選♪
■簡単!犬のクッキー
飼い主が食事をしている時、愛犬から欲しいとすり寄ってこられたらついつい分けてあげたくなります。普段自分が食べていて害のないものなので、犬にも平気なのではと考えてしまいます。
犬に人間の食事を与え手もよいのでしょうか?
答えは『No!』です。できれば与えない方が犬のためでしょう。
普段人間が食べているものには、美味しいという嗜好を刺激するために『塩分』や『添加物』など、犬には必要のないものがたくさん含まれています。
一度食べたくらいでは体に害はありませんが、食べさせてもらったという経験から人間の食べ物を欲しがってしまうことが習慣化し、繰り返されると肝機能障害やアレルギーなど将来の健康に及ぼす影響が心配されます。
またしつけの面からも、普段から人間の食べているものはできるだけ与えない方がよいでしょう。
【材料】
全粒粉 100g
オリーブオイル 大2
水(または豆乳)大3~
水(または無調製豆乳)大さじ3~
甜菜糖 お好み
【作り方】
1.全粒粉にオリーブオイルを混ぜ合わせ、そぼろ状にする。
2.押さえてまとまる程度まで水を加えてさっくり混ぜる。
3.綿棒で伸ばして、型で抜く。
4.170度のオーブンで15分焼く。
■飼い主と一緒の食事を!おからハンバーグ
【材料】
ひき肉とおから 2対1
(ひき肉 2)
(おから 1)
にんじん 適量
ごぼう 適量
たまご 1個
※ごはん 大3
※野菜 お好み
【作り方】
1.人参とごぼうをゆでる。
2.材料を混ぜ合わせる
3.おからに水分が必要な場合、ゆで汁または水を加える。
4.成形して、オリーブオイルを敷いたフライパンで焼く。
★飼い主向けには、ニンニクや玉ねぎを加えて、おろしポン酢などで食べる。
■野菜と豆腐で栄養満点!あったかおじや
【材料】
鶏ひき肉 20g
白菜 20g
豆腐 30g
ごはん 30g
【作り方】
1.白菜を刻み、豆腐を一口サイズにする。
2.沸騰したお湯に鶏ひき肉を入れ、白菜と豆腐も続けて入れる。
3.白菜が柔らかくなったらご飯を加え冷ます。
食べちゃダメ!犬にとって危険な食べ物
人間が普段健康のために食べているものでも、犬にとっては生死にかかわる危険な食べ物もがあります。手作りの犬ご飯を作ってあげるには、犬にとって危険な食材を把握しておかなくてはいけません。
どれも知らなければ与えてしまいそうな人間にはなじみのある食材ばかりですが、一度覚えてしまえば簡単!可愛い愛犬の命を守るためにも、どのような食材を食べてはいけないのかしっかり覚えておきましょう。
■ネギ類、ニンニク
ネギやたまねぎなどは、犬に与えてはいけない有名な食材の一つです。玉ねぎには含まれる『アリルプロピルジスルファイド』という成分が、犬の赤血球を壊してしまい『溶血性貧血』や『血色素尿症』などといった症状を引き起こしてしまうと言われています。
玉ねぎ中毒ともいわれるこれらの症状は、汁に溶け出した成分や少量でも症状が出やすいですので、ネギ類を与えることはやめましょう。
■チョコレート、カカオ、コーヒー
チョコレートやカカオには『テオブロミン』という成分が含まれており、これらは心臓の血管や中枢神経を刺激し、様々な症状を引き起こしてしまいます。嘔吐や下痢、痙攣、ショック症状などの中毒を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。