2016年09月09日

犬がブルブル震えるのはどうして?その原因と対処法は?

愛犬が体をブルブルと震わせるのを見たことがありますか?特に小型犬はひんぱんに震えることがあり、飼い主としてはどこか具合が悪いのではと心配に思ってしまいますよね。どうして犬は体を震わせることがあるのでしょうか?今回は犬がブルブルと体を震わせる理由とその対処法をご紹介します。


精神的な理由による犬の震えについて

犬が体をブルブル震わせるにはさまざまな理由が隠れています。体調によるもの、気持ちの表れによるものなど、その原因を知れば何をしてあげるべきか程度判断が可能です。

まずは、精神的な理由で犬がブルブルと震える理由をご紹介します。

興奮している

犬は興奮のあまり、体が震えることがあります。たとえば、見知らぬ人を見て怯えて吠えたり、飼い主が帰宅したことが嬉しすぎたりしても体が震えてしまうようです。

このような興奮が収まれば震えも止まりますので、吠えたりうなったりといった行動を起こしたら、まずは落ち着くように体をなでてあげましょう。また、不安を感じても無駄吠えしないよう普段からしつけをしておくことも大切です。

ストレス

雷や掃除機といった大きな音、病院など慣れていない場所に連れてこられると、恐怖や緊張で体の震えが止まらないことがあります。特にちょっとしたことで怖がってしまう性格の犬だと、病院の近くを通っただけで強いストレスを感じ、震えが止まらないことも。

このときは、表情も硬く目を見開いたようになっているため、すぐに愛犬が怯えているのを感じ取れるかと思います。できれば恐怖やストレスを感じている対象から早く離してあげるのが良いですが、病院など難しい場合はできるだけ優しく声をかけ、飼い主が抱きしめて安心させてあげましょう。

生理現象による犬の震えの原因

他にも犬の震えは人と同じく、次のような理由でも起こります。

寒い

まず真っ先に考えられるのは、寒さを感じて体を震わせている可能性。犬は全身を被毛に覆われているため、寒さに強いイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、子犬や老犬になると体温調節がスムーズにできず、寒さによって低体温症になることがあります。

また、成犬になっても冬毛への生え変わりがない犬種もおり、そのような犬だと冬は室内にいても寒さで震えが止まらないことも。犬が震えていたら、まず体が冷えていないか確認をしましょう。

特に散歩中は室内の暖かいところから寒い外に出るため、寒暖差によって風邪をひくこともあります。そこで、犬が震えているようだったら暖かい犬用の洋服を着せて体温調節をしてあげましょう。

おしっこやウンチを我慢している

たとえばトイレの場所が汚れている、普段と環境が違うといった状況になると、犬はトイレを我慢して震えていることがあるのです。トイレを長時間我慢すると膀胱炎などの病気になってしまうので、愛犬が震えたらトイレの環境の確認をするのもおすすめです。

特に体を丸めたり、お尻をすぼめたりするような動作が見られたら、トイレまで愛犬を連れて行って、ここでおしっこしてもいいよ、と声をかけて排泄を促してあげましょう。

注意したい病気による震え

風邪

気を付けたいのが、精神的なものでなく肉体的なものによる震えです。私たちが風邪をひくと熱で体に震えが起こることがありますよね。犬も同じく、風邪で熱があると咳やくしゃみと一緒に、ブルブルと震えてしまいます。

体を触って熱かったり、咳やくしゃみを繰り返したりするようだったら、寒さを和らげるためにタオルを体に巻いて、病院へ連れて行ってあげましょう。

中毒症状

特に注意したいのが、犬にとって毒になる食べ物を食べたことによる中毒症状。たとえば長ネギや玉ネギといったネギ類、チョコレートなどを食べてしまうと、中毒症状になってしまいます。

震えや嘔吐、けいれん、意識障害といった症状が見られ、最悪命を落とすこともありますので、早めに病院へ連れて行って治療をしてもらいましょう。

低血糖

低血糖と聞くと糖尿病のイメージがありますが、健康体でも低血糖の状態になることがあります。食事を長時間抜いたときに、体がフラフラしたりめまいがしたりといった症状が起きたことはありませんか?

これは、食事を長時間とらなかったことによる低血糖の症状です。犬の場合は夏バテなどで食欲が落ちていて、ごはんをあまり食べていない時間が長くなると低血糖になることがあります。

震えの他にぐったりと動かなくなり、体温が低くなっていくのが特徴。この場合はまず血糖値を高くするため、砂糖水やはちみつを少し舐めさせてあげましょう。少し症状が落ち着いたらごはんを食べさせて、症状が改善するか観察をしましょう。

もしかしたら糖尿病など何らかの病気を発症している可能性も考えられるので、できれば動物病院へ連れて行って異常がないか検査してもらうのがおすすめです。

まとめ 犬の震えについて

犬は言葉を話せない分、行動によって飼い主に体調不良を伝えています。震えは寒さだけでなく、病気や中毒症状など命に関わる原因が隠されていることもあるため、震えが止まらない場合は早めに動物病院で検査を受けましょう。

大切な愛犬と長く幸せに暮らすために、犬の気持ちを理解してあげられるよう普段から様子をよく観察しておきたいですね。