2016年09月03日

愛犬が入院!病院の入院室はどんなところ?面会はできる?

愛犬も人と同じく重病にかかると、手術をしたり入院したりすることがあります。しかし、実際大切な愛犬がどんな環境で入院するのは不安に思う飼い主もいるでしょう。そこで今回は、愛犬が入院したときに知っておきたいことをまとめました。


愛犬が入院するのはどういうとき?

愛犬が動物病院へ入院するのは、次のようにいくつかの理由があります。

愛犬が全身麻酔をした場合

開腹手術など麻酔を使った治療をしたあとは、経過観察のために数日入院するケースがあります。入院当時は体調が良さそうでも、治療や手術をきっかけに具合が悪くなることも少なくありません。

愛犬の万が一に備えて、1~3泊ほど入院をして獣医が様子を見て異常がないか確認をしてから退院となるのです。

治療に日数が必要な場合

点滴で薬物を持続的に投与する、酸素吸入といった自宅でできない治療を行う場合も愛犬を入院させることがあります。このときは愛犬の病状もあまり良くなく最悪治療をしても命が助からないことも。

入院期間も長くなりやすく、治療費も高額になることが多いです。

飼い主不在のため

たとえ愛犬の体調がそこまで悪くなくとも、飼い主が出張や旅行などで数日家を開けるときに、動物病院へ預かってもらうことも可能です。
いわゆるペットホテルとして、忙しい飼い主さんの代わりに愛犬の面倒を見てもらえます。

動物病院の入院施設はどんなものがあるの?

動物病院に入院するペットの多くは、基本的にゲージで過ごします。その中でも健康状態や入院理由によって、次の3つに分類されています。

一般入院室

一般入院室はワンルームにゲージが2~3段と、ペットショップのようになっています。ステンレス製のゲージで、犬と猫が一緒のところもあれば別々の部屋が用意されているところも。

また、ゲージが狭いような大型犬になるとその犬専用の大きめのゲージやパドックという専用の入院施設を用意している動物病院もあります。

隔離入院室

一般入院室と違い、個室の入院室になっているところです。主に伝染病にかかっている犬が入院する場所で、他の部屋と接触しないよう空気も遮断されています。

ICU(集中治療室)

いつ容態が急変するかわからないような、重篤な犬が入院する場所。常に動物病院のスタッフが様子を確認できるよう、見えやすい場所になっていることが多いです。

赤ちゃんの保育器のような透明のゲージのようなところに犬が入り、その室内では温度や湿度、酸素濃度が一定にコントロールされています。

愛犬が入院するときに準備する用品

基本的に入院中は動物病院にある備品を使うため、持って行く必要があるものは少ないです。しかし、愛犬によっては飼い主の匂いがついていない物に不安を感じ、病院の備品を使ってくれないことも少なくありません。

そこで、状況によっては家で愛犬が使っていたものを、色々持って行ってあげるのもおすすめです。

ごはん

愛犬の入院が決まったら、まず普段食べているごはんを何日分か持って行きましょう。入院中は環境が代わり、愛犬が強いストレスを感じているため、できる範囲で家と同じ環境を用意してあげるのが大切。

そこで、普段食べているごはんや大好きなおやつを持って行ってあげましょう。ただし、病状によっては病院食や絶食をした方がいいケースもあるので、獣医さんに確認しておいてください。

飼い主の匂いがついたもの

愛犬は飼い主の匂いを感じると安心できるため、飼い主が着ている服やタオルを差し入れしてあげましょう。また、お気に入りのぬいぐるみがあれば側に置いてあげるのがおすすめです。

愛犬が入院中は面会できるの?

面会OKのところもあればNGな動物病院もある

愛犬が入院中は、人と同じように面会できる動物病院は多いです。しかし、動物病院の方針によっては面会をできるだけ控えるように指示しているところもあるため、こちらも確認を忘れないでおきたいですね。

愛犬は早く大好きな我が家に帰りたいと思っているので、飼い主が顔を出すことで余計にストレスを感じてしまうことも。ストレスによって病状が悪化するケースも考えられるため、節度を持った対応が求められます。

反対にできるだけたくさん面会に来てほしいと言っている動物病院も。これは不安に思っている愛犬に対し、飼い主がこまめに声をかけたりなでてあげたりすることで、元気づけてもらうことを目的としています。

また、面会をすることで愛犬の回復具合を目で見て確認できるため飼い主も安心するというメリットがあります。

愛犬の面会時のマナーは?

動物病院へ面会に行く際は、愛犬だけでなく他にも病気やケガに苦しんでいるペットたちがいることを忘れないでください。特に次の点に気を付けてマナーを守った面接を心がけたいですね。

■大人数で面会しない

愛犬は大切な家族の一員ですので、できれば家族みんなで姿を見たいと考える人もいるでしょう。しかし、一度に何人もの大人数での面会は他のペットのストレスになります。

また、動物病院の入院室は狭いところが多いため、大人数だとスタッフさんにも迷惑がかかります。面接の際は多くても2人までと決め、一度に大人数が集まらないよう注意しましょう。

■許可されている時間帯・回数

基本的に動物病院では外来診察の時間帯に入院患者への面接を行っています。仕事が遅くなり、病院の診察が終わっている時間帯に足を運ぶ飼い主がいますが、病院にとっては迷惑になってしまうため、必ず指定された時間を守って面会をしましょう。

また、動物病院によっては愛犬が興奮しないよう、手術前後に面会謝絶にしているところも。愛犬が入院する際はどの時間帯なら負担がかからないのか、よく聞いた上でスケジュールを立ててくださいね。

愛犬の入院時のまとめ

入院は愛犬にとって心も体も大きな負担がかかってしまいます。自分の愛犬以外にも、不安に思っているペットがたくさん入院している場所だからこそ、面会の際は節度を持った対応を心がけたいですね。

病院の事情に合わせて、できるだけペットのストレスを減らせるよう好きなごはんやおもちゃも差し入れしてあげましょう。