2016年09月06日

警察犬でおなじみのシェパード!その性格や魅力をご紹介します!

警察犬として活躍している姿が印象的な、ジャーマン・シェパード。色合いや訓練の様子を見ると、なんだか少し怖そうという印象を持たれる方も少なくないと思います。家庭で愛犬として飼うことももちろん可能です!実はキュートでとても賢い、ジャーマン・シェパードの魅力をご紹介していきたいと思います。


ジャーマン・シェパードってどんな犬種なの?

シェパードといったら、真っ先に頭に浮かぶのは『警察犬』という方が多いと思います。警察犬として犯人を追いかけて、犯人を取り押さえたり腕に噛みついたりという映像もテレビなどではかなり流れていました。
ではまず、シェパードの種類と原産国やルーツについて少し触れていきましょう!

シェパードの種類

シェパードには、いくつか種類があります。今回取り上げるジャーマン・シェパードは、シェパードの種類としては一番有名なシェパードとなります。警察犬や軍用犬としてテレビで見かけるのも、ジャーマン・シェパードが多いと思います。
そのほかにも有名な種類は、オーストラリアン・シェパードやホワイトシェパードが挙げられます。ほかにもたくさんの種類がいますが、日本ではなかなか見つかりにくいものになります。

原産国や歴史について

ジャーマン・シェパードの原産国は、名前の中にもあるようにドイツになります。もともとは優れた牧羊犬を生み出すために改良されて誕生した犬種です。
第一次世界大戦で軍用犬として活躍し、今も警察犬や災害救助犬としても幅広く活躍しています。

シェパードの性格と2つのタイプ

一見怖そうに見えるかもしれないシェパード犬ですが、テレビで見ているような誰かに噛みついたりする獰猛な性格なのでしょうか…?そんなことはありません!シェパードは、とても賢い犬種なのです。

シェパードの性格の真相は?

警察犬や軍用犬として、勇敢に犯人や困難に立ち向かう姿をよく見かけるシェパード。犯人の腕に噛みついているのを見ると、少し怖く見えてしまいます。
しかし、シェパードは決して暴れん坊なわけではありません。雄雌で若干性格は異なりますが、とても学習能力が高く、飼い主に忠実な性格です。もともとの犬種としての性格とは別に、後天的に性格が変化する傾向もあります。しつけをきちんとして主従関係をしっかりと築いていれば、少しずつ飼い主に似てくる家庭的なシェパードになることもあります。勇敢な性格ではありますがもろい部分もあり、飼い主が変わると体調を壊したり、最悪の場合は命が危うくなるほどのストレスを感じてしまいます。
従順で勇敢、それでいて繊細です。あまり飼い主から怒られてしまうと拗ねてしまうこともあります。

ショータイプのシェパード

家庭向けの性格で、穏やかで従順です。ショータイプは訓練タイプよりも容姿に優れています。ショータイプのシェパードは頭からお尻にかけてなだらかに下がっている体格が理想です。外見の美しさに加えて迫力もあります。

訓練タイプのシェパード

訓練タイプのシェパードは、特定の訓練を受けて特化した能力を身に着けることに向いている種類になります。警察犬や災害救助犬はこのタイプになります。
体格はショータイプよりも小さめで、性格はショータイプよりも活発で少し強気な面があります。家庭で飼育するという面では、少し不向きな傾向です。訓練タイプのシェパードを飼う場合は、警察犬訓練所で子犬を譲り受けて、しっかりとしつけをする必要があります。主従関係があやふやだと、成犬になって飼い主の手に負えなくなることがあります。

シェパードを飼うポイント

一見怖そうに見えるかもしれないシェパード犬ですが、テレビで見ているような誰かに噛みついたりする獰猛な性格なのかと問われると、そんなことはありません!シェパードは、とても賢い犬種です。

シェパードを飼う環境

シェパードは、基本的に外で飼育する犬種です。夏の暑さにも冬の寒さにも強く、周囲の自然環境に順応してくれます。
夏は小屋の周囲の風通しを良くして、日陰を作ってあげましょう。扇風機で風を送ってあげると、過ごしやすくなります。水をいつでも飲めるようにしておいてあげましょう。少なくなる前に継ぎ足すか入れなおしてあげて、熱中症等にならないように注意してください。
冬は小屋にブルーシートをかけてあげて小屋の中に毛布や段ボールをいれて、保温できるようにしてあげましょう。夏よりも冬の方が元気があります。

しっかりとした主従関係を築きましょう!

シェパードはとても賢い犬種です。学習能力も高く、飼い主と認めた人にはとても従順です。しかし最初に主従関係をはっきりとさせきれずにシェパードから格下と思われた場合、手が付けられなくなってしまうことがあります。シェパードは力がとても強いため、散歩などで引きずられる可能性が高くなってしまいます。子犬のうちにお散歩での主導権を握り、食事中にもご飯のお皿を移動させたりして、しっかりと主従関係を築きましょう!

朝夕のお散歩と体調管理をしてあげましょう

シェパードはお散歩が大好きです。運動量が豊富なため、しっかりと朝夕で眺めのお散歩が不可欠となってきます。雨などの自然の気候以外の事情でお散歩をお休みすると、運動不足でストレスをためてしまいます。
ストレスは病気の元です。シェパードは決して体が強いわけではありません。食事管理はもちろん、普段からしっかりと観察して些細な体調の変化にも気が付けるように気を配ってあげましょう。

シェパードがかかりやすい病気

前述しましたが、シェパードは体が丈夫というわけではありません。どうしても病気にかかりやすい傾向があります。そこで、愛犬が病気にかかった場合、いち早く発見できるようまずはシェパードがかかりやすい病気やけがを知っておきましょう!

股関節形成異常

股関節形成不全(股関節形成異常)とは、股関節が正常に形成されていなかったり変形してしまっている状態です。遺伝要因が強いものですが、肥満でも発症します。
本来シェパードは運動が好きな犬種ですが、運動を嫌がったりし始めます。足を引きずりながら歩いたり痛がったり、腰を振って歩いている場合はこの病気を疑ってください。

胃の拡張や胃捻転症候群

胃拡張とは、ガスや食事で胃が膨れることです。そこににじれが加わってまた胃が膨れ上がり、全身に症状が出ることです。主な原因は不明ですが、早食いや多量に食べ物や水を接種することが一つの要因になっている可能性があります。
症状は、吐こうとしても吐けず大量のよだれをたらします。手当てが遅れると命にかかわる病気です。

皮膚病

毛がはげたり湿疹ができたり、かさぶたができます。症状が重い場合は、熱が出たり腫れや痛みが現れます。
原因は、皮膚の不衛生状態や傷(擦り傷や噛み傷など)、老化や栄養失調により普段よりも皮膚の抵抗力が下りている状態で細菌が皮膚に付着して感染することが挙げられます。病院で処方してもらった抗生物質を服用し、薬用シャンプーでの治療をしっかりと行うことで治っていきます。

シェパードの平均価格と寿命

シェパードを飼うにあたり、価格を知っておくことも大切です。そして平均寿命を知ることも、飼育にあたっては知っておく必要があります。

シェパードの平均価格

子犬を譲りうける時期は、平均的に45日が過ぎてからの引き渡しになります。あまり早く引き取ってしまうと、母犬の母乳も十分に飲めていないので将来的に体の弱い犬に育ってしまうことがあります。また、子犬同士で遊んだりかかわりを持つことで、自分が犬であるという認識を得ます。
平均的な売買価格20万円から25万円くらいです。とはいっても、数万円で安く売っているところもあれば、何かのチャンピオン犬の子犬となると100万円単位になります。

平均寿命

シェパードは10歳の壁を超えることが、平均的にいうと厳しいのが現実です。8歳、10歳、12歳と壁があるといわれていて、病気にかかりやすいとされています。
長生きのシェパードもいて、15歳や17歳という長寿の子もいれば、平均寿命に届かずに天国にいってしまう子もいます。純血統になるほど病気にかかりやすい傾向があります。少しでも普段と違うと思ったら、すぐに病院に連れていきましょう。早期発見は長生きへの鍵です。

シェパードは魅力がいっぱい!

飼い主に従順で主従関係を大切にします。しかし後天的な生活環境によって、飼い主との生活から性格がゆっくりと変わります。愛情をもって、沢山遊んでたくさん話しかけてあげましょう。シェパードはとても表情豊かで、甘えることもあればいじけることもあります。家族に迎えて別れがくるその瞬間まで、毎日一瞬一瞬愛してあげてください。
賢い反面、その賢さを活用していたずらをしたりご飯の時間や散歩の時間きっちりにごはんや散歩の請求をしたりもします。わからないことがあれば首もかしげて考え込んだり、小さなものをのぞき込んだりもします。怖いイメージが先立つけれど、どの犬種にもない独特の愛嬌は最大の魅力です!