犬の下痢・うんちで健康チェック!

犬の下痢・うんちで健康チェック!

犬のうんちは健康状態をチェックする重要なツールです。愛犬のお腹がゆるいときには心配ですし、夜中中起きて世話をしなければならない事も・・・。そんな犬の下痢にはどのような原因や、対応の仕方があるの?そんな疑問を解消し、絶食の方法もご紹介します。


愛犬の下痢の原因は慢性か急性か?小腸か大腸か?

下痢は「慢性」「急性」、そしてさらに「小腸性」「大腸性」と分けられて、治療法が変わってきます。ただし、小腸か大腸か、に関してはその両方に原因がある場合もあるため必ずしも分けられるとは限りません。

慢性下痢

下痢が1~2週間続くと、「慢性下痢」とされます。なかなか治らない、そして進行性の病気である可能性もあります。特に、元気や食欲がなく、体重が10%以上落ちている場合には重篤です。また、慢性下痢の原因は多岐にわたるため、動物病院ではレントゲンから内視鏡検査まで、あらゆる検査方法を使って治療方針を決めることが多いです。

急性下痢

下痢が1~2週間で治るものは「急性下痢」とされます。元気も食欲もあり、突然下痢だけをした場合には、丸1日程度の絶食で治ることがほとんどです。数日で治まれば、動物病院へは行かなくても大丈夫でしょう。ただし、元気や食欲もなく、さらに下痢に血が混じっていたり、おう吐もしているなどの場合には病院へ連れて行きましょう。その際には、便を持っていくようにして下さい。

愛犬の下痢の原因と健康状態のチェック方法

下痢の原因を探ることで予防もしやすくなりますし、日々の健康状態を愛犬のうんちでしっかりとチェックしていきましょう!

下痢の原因は多く特定は難しい

下痢を引き起こす原因は、「腸の中で消化されなかったもの」や「細菌・ウィルス」「腸の動きが活発になりすぎる」、そして「原因不明の炎症」など非常に多くあります。そして様々な検査をしてもその原因を特定することは難しいのです。

愛犬が下痢になったときにはまず「最近変わったことはあったかな?」と思い返してみましょう。例えばエサを変えた、旅行へ行った、どこかへ預けたなど、愛犬にとって多少なりともストレスとなる出来事があればそれが原因かもしれません。

ティッシュでつかめる硬さが健康的なうんち

犬の健康的なうんちの目安のひとつがその硬さです。ティッシュでつかめる程度であれば健康状態は良好。ティッシュでとっても、ペットシーツについてしまうようであれば、少しお腹がゆるくなっています。その状態が続くと下痢になる可能性が高いので早めに対応しましょう。

元気も食欲もあれば絶食させてみて

下痢にはなったけど、元気も食欲もあるというときにはまずは絶食で様子を見ましょう。正しい絶食とその後のエサの与え方についてご紹介します。

最低24時間はなにも与えない

犬は丸2日程度なにも食べなかった程度ではなんの問題もありません。「お腹空いたって吠えるし、かわいそうで」と飼い主さんのほうが24時間待てないことも多いそうですが、そのまま下痢が続くことのほうがかわいそうです。

まずは24時間、水もエサも、もちろんおやつも何も与えず胃の中を空っぽにしましょう。

少量の水を与えて様子を見る

絶食のあとに急にいつも通りのエサを与えてはいけません。空っぽの胃がびっくりしてまた下痢を引きおこします。絶食のあとにはまずは少量の水を与えて、30分~1時間、様子を見ましょう。

ふやかしたエサや缶詰を複数回に分けて与える

少量の水で反応に問題がなければ、愛犬お待ちかねのエサを与えましょう。このとき、なるべく「やわらかいもの」を「複数回にわけて」与えることがポイントです。缶詰のエサを与えたり、ドライフードもお湯に浸すなどしてふやかしましょう。様子を見ながら、1日4~5回程度に分けて与えて下さい。その後、ゆっくりと通常のエサに戻していきましょう。

脱水が心配な場合は動物病院で点滴を

背中を少し引っ張ってみて、戻りが悪いようであれば脱水症状を起こしているかもしれません。その場合には獣医師に相談し点滴を打ってもらいましょう。

愛犬のお腹が緩くなる原因を探って予防しよう

犬にも、お腹の強い子もいれば、しょっちゅうお腹を壊すような子もいます。自分の愛犬はどんなときに下痢になっているのか?何を食べて、何をしていたか?その様子をしっかりと見ておきましょう。愛犬の下痢予防が出来るのは飼い主さんだけ、とも言えるかもしれませんね。

関連するキーワード


下痢

関連する投稿


【葛湯で愛犬のおなかを守る♡】葛湯で愛犬の腸内環境を整えよう!

【葛湯で愛犬のおなかを守る♡】葛湯で愛犬の腸内環境を整えよう!

こんにちは。愛玩動物飼養管理士のヤナセです。 愛犬が下痢をした!便秘が続いてる…どうしよう!?そんな時には、赤ちゃんの離乳食や民間療法にも用いられる「葛湯」が大活躍します。葛は、とても優れた効能を持っており、愛犬の腸内環境を優しく整えてくれるのです。今回は、大切な愛犬の健康維持に最適な「葛湯」についてご紹介します!


《犬の排泄からわかる健康状態》尿の色は?便秘のときは?

《犬の排泄からわかる健康状態》尿の色は?便秘のときは?

犬の健康状態を知る上で、最も簡単なのが、尿や便の様子から判断することです。「いつもと違うな」と思ったら、少し様子を見て、続くようであったら病院に連れて行きましょう。尿や便の様子からわかる犬の健康状態について解説します。


猫は寒さが苦手!秋冬に増える病気を防ぐ環境を整えよう

猫は寒さが苦手!秋冬に増える病気を防ぐ環境を整えよう

気温の変化が激しい秋や寒い冬は、猫の健康管理は特に気を付けなければならない季節です。愛猫にとって最適な室温や環境を知ることで、大切な家族を病気から守りましょう。


動物病院へ行く前にまとめておくこと・愛犬のための質問のポイント

動物病院へ行く前にまとめておくこと・愛犬のための質問のポイント

動物病院へ行くときには慌ててしまい、獣医師の質問にも上手く答えられなかった事や、帰宅後に「あれ聞いておけばよかった!」となってしまった経験はありませんか?愛犬の症状をより具体的に伝えることは正しい診断や処方を仰ぐ重要なポイントとなります。また、自宅での対応について聞いておくべきことをまとめてご紹介します。


家にお迎えした子犬が下痢をした!慌てないで原因をまず考えてみましょう

家にお迎えした子犬が下痢をした!慌てないで原因をまず考えてみましょう

ペットショップや知人から子犬を貰って、ついに我が家にも犬のいる生活が…! と思っていたらお迎えした子犬が下痢みたいなウンチをした。焦る気持ちは分かりますが、ここは一旦落ち着いて原因をまず考えてみましょう。この記事には考えられる原因、対処法を載せています。


最新の投稿


絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

人間にとって少量であれば健康にも良いとされるアルコールですが、犬にとってアルコールとはどんな作用があるのでしょうか。危険な犬とアルコールの関係を解説します。


愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

人が年齢を重ねると黒髪が薄くなり、白髪が生えてきます。この現象は人ならではというイメージがありますが、実は愛犬にも白髪が生えてくることがあります。これを退色と言い、どんな犬でも加齢によって、白髪が増えていくのです。今回は、そんな愛犬の白髪(退色)について、くわしくご紹介します。


愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

家族で愛犬を迎えた時に、まずどんな名前をつけようかと一生懸命名前を考えた人は多いのではないでしょうか?しかし、せっかく考えた名前で愛犬を呼んでも、それが自分のことだと認識できていないと悩む飼い主さんもいます。今回は、愛犬が名前を覚えてくれるしつけ方のコツをご紹介します。


犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

熱帯魚、イグアナ、インコ、フェレットなどいろいろな動物を飼っている方がいるように、犬猫以外のペットを飼っている方はとても多いです。中でも魚類や鳥類は人気です。ただ犬猫以外のペットを飼っていると、ペット保険に入れるのか気になりますよね?この記事ではその疑問を解消していきます。


【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

こんにちは。愛玩動物飼養管理士のヤナセです。 来客時や留守番、ゴハンや遊びの要求など、ワンワンと吠えはじめたら止まらない愛犬の吠え癖に、悩んでいませんか? 叱っても宥めても止まらない吠え癖には「落ち着きのコマンド」を上手に使って、愛犬の安心の暮らしを守りましょう。