2017年04月02日

健康的にダイエット!犬の正しいダイエットの仕方とは?

喜ぶからとおやつをたくさん与えていたら、いつの間にかコロコロに太っていたなんてことはよくある話です。犬のダイエット、正しい仕方はご存じですか?


太りやすい犬種ってあるの?

犬種によって、太りやすい犬種があるのはご存じでしょうか?
ダックスフンドやビーグル、コーギーやシェットランドシープドッグなど、狩猟犬や牧羊犬などの血筋が入っている犬種は、運動不足になると太りやすくなるので注意が必要です。
食事の量だけでなく、本来犬が求めている運動量があるかどうかも意識するようにしましょう。

人間にも同じことが言えますが、脂肪細胞は一度増えると、1つ1つの細胞の大きさは変化しますが、数は減ることはありません。
子犬の時に太らせてしまうと、太りやすく痩せにくい体になってしまうので、注意が必要です。

その他にも、去勢手術や避妊手術によってホルモンバランスが崩れてしまった時やストレスによる自律神経の乱れなどでも太りやすくなることがあります。

無理のないダイエットが大切です!

犬のダイエットは、体の割合に対して何キロ痩せるのかが大変重要です。
たとえば、小型犬が0.5kg落とすと、体重が3kgであれば全体の15%に相当しますが、体重50kgの大型犬の0.5kgは人間の大人が0.5kg落とすのと同じ感覚です。

人も犬も急激なダイエットは、かえって健康を損ねてしまいます。
無理のないペースで焦らずに、徐々に結果を出すようなつもりで取り組みましょう。

小型犬の場合、体型的にコロコロになっていても、具体的に何キロほどダイエットしたらいいか判断するのは難しいものです。
獣医さんに相談して、どのくらいのペースで何キロ程度落としたら良いかアドバイスをもらうと良いでしょう。動物病院は、体重を計るだけでも利用できます。敷居の高い場所と考えずに、気軽に活用して、獣医さんとの距離を縮めることをおすすめします。

ダイエットに取り組んでみましょう!

回数を増やす

ダイエットで回数を増やす?と驚かれるかもしれませんが、1日に与える量は少し減らして、その分、回数を増やして、1日の楽しみを増やしてあげましょう。

全体の量は減るとはいえ、食事の準備を1日に何度もするのは面倒臭いという飼い主さんは、回数は変えずに食事の量を減らして、間に腹持ちの良いリンゴやゆでたニンジンなどをおやつにあげてみてはいかがでしょうか。

食事を見直す

やはり、1番はじめにすることは食事の見直しです。
市販のフードを与えている人は、パッケージに記載されている量をきちんと守っていますか?計るのが面倒だからと適当に入れてしまっている人は、一度きちんと計ってみてください。本当はこんなに少量で良かったの!?と驚く結果になるかもしれません。

反対に、記載されている量が多いようであれば、無理に食べさせないようにしましょう。
人間にも少食の人がいるのと同じで、あまり食事に興味がない犬もいます。無理に食べさせていることで太ってしまっているのかもしれません。

人間のご飯を与えている人は、ダイエット目的ではなく健康目的での切り替えをおすすめします。人間のご飯は、犬には糖分や塩分、脂肪分が非常に多かったり、カロリー過多になりがちです。
犬が喜ぶからといっても、犬の健康を損ねてしまっては元も子もありません。
犬の健康を考えて、犬には犬用のフードを与えるか、犬用のレシピで作ってあげるようにしましょう。

やはり運動!

健康的なダイエットを成功させるには、人間と同じで適度な運動が必要です。
あまり外出が好きではない犬も中にはいるので、そのような性格の場合は、飼い主さんが根気よくお散歩の良さを教えてあげるように連れ出すか、室内でも体を動かして遊べるように工夫しましょう。
反対に、出不精の飼い主さんであれば、犬はお散歩に出たくても出してもらえず、太ってしまうことにもつながります。
犬との生活、犬が必要としている生活を考えてみましょう。

但し、シニア犬の場合は、足腰に大きな負担になる場合もあるので、無理はさせないように気をつけましょう。

ダイエットに向いているおやつは何?

「おやつ」というと、市販の特別な商品をイメージしてしまいがちですが、犬にとっては、ごはんの時間以外でもらうものは、内容を問わずおやつになります。
ですので、おやつには、カロリーやGI値の低いゆで野菜などがおすすめです。
食べ応えのあるものであれば満腹感も強くでるので、犬も納得してくれます。

例えば、キュウリやゆでたにんじん、ゆでたカブやゆでたブロッコリーなどもおすすめです。

野菜や果物を与える時の注意点

栄養が摂れてカロリーが少なく、腹持ちが良いので良いことづくしのように感じる野菜や果物ですが、注意した方が良いポイントもあるのでチェックしてみてください。

*キュウリ・・・カリウムが豊富に含まれているので、心臓や腎臓に疾患がある場合はおすすめできません。
*ニンジン・・・ヘタの部分はカットして与えないようにしましょう。
*ブロッコリー・・・芯の部分は食物繊維が豊富なので、分量に気を付けましょう。なるべく房の部分を与えるようにしましょう。
*じゃがいも・・・芽の部分には毒素があるので、きちんと取り除いてから与えましょう。
*キャベツ・・・生のキャベツは腸のトラブルを起こす可能性があるので、茹でてから与えることをおすすめします。

*バナナ・・・食物繊維が多く下痢になる可能性があるので、筋は取り除いて与えましょう。
*リンゴ・・・中毒になる可能性があるので、種は取り除いてから与えましょう。
*メロン・・・アレルギーになりやすいので、与える時はごく少量からにし、必ず様子を見守るようにしましょう。
*スイカ・・・消化に悪いので種は取り除き、冷やしたものではなく、必ず常温のものを与えるようにしましょう。

犬のダイエットは、人のダイエットと似ているようでやはり少し違います。
分量がごく少量に感じても、犬にはそれが適量であったり、味がしないように感じても、犬にはちょうどよい濃さだったりもします。
犬が太るのは、やはり人が食べ物を与えて、犬が太る原因を作ってしまっている場合がほとんどです。
犬の健康のためにも、今一度、愛犬のライフスタイルと向き合ってみませんか?