2017年11月06日

犬のお食事 おすすめ食材【れんこん】

犬のお食事を用意する時に、トッピングのレパートリーがないなぁという悩みはありませんか?おすすめ食材「れんこん」についてまとめてみました。


おすすめ食材「れんこん」について

以前、犬に必要な栄養素とそれらを摂りすぎた場合や不足した場合についてを書きました。
栄養がしっかりあって、栄養バランスも良い食材があれば、飼い主さんだけでなく、犬にも与えてあげたいと思うものです。

犬のごはんといえば、市販のフードにささみ肉をまぜるなどのアレンジを加えている飼い主さんも多いかと思います。
犬のごはんのアレンジは、食いつきが良いと、ついいつものトッピングに偏りがちです。
栄養の偏りを防ぐためにも、積極的に新しい食材にチャレンジしていきたいものです。

今回は、犬にとって必要な栄養素を補うおすすめ食材として、「れんこん」を取り上げてみたいと思います。

れんこんの旬はいつ?産地は?

れんこんは、蓮(はす)の地下茎が大きくなったものです。
れんこんはおせちでも使われるように冬の食材です。
10月~3月ごろが1年のなかでは最もおいしく食べられる時期です。
日本での生産は茨城県がトップで、徳島県、愛知県と続きます。
スーパーなどでパックにされて販売されている水煮は、ほとんどが中国産です。

れんこんの栄養価は?

れんこんは約80%が水分でできています。脂質をほとんど含まず、残りは炭水化物、タンパク質、灰分、食物繊維でできています。
また、カリウム、ビタミンなども豊富に含んでいます。

糖質

エネルギーのもとになる糖質(でんぷん質)をれんこんは多く含んでいます。糖質は摂りすぎは体に負担がかかりますが、適量であれば、動物が生きていく上で欠かせない重要なものです。

ビタミンの効果

れんこんに含まれるビタミン群の中でも、特にビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCは疲労回復や風邪予防、皮膚病の改善などをサポートする働きがあり、人間にとっても犬にとっても必要な栄養素です。
通常ビタミンは熱を加えると壊れやすいのですが、れんこんの場合はでんぷん質を多く含んでいるため、加熱料理した後でも比較的ビタミンが残りやすい傾向があります。

また、ビタミンB6も含まれいるので、血液を作るのをサポートする働きもあります。

食物繊維

れんこんに食物繊維がたっぷり含まれていることは、多くの人がご存じなのではないでしょうか。
食物繊維は、体に不要なものを排出しやすくする機能のほか、コレステロール値を下げたり、糖尿病の予防にも効果が期待されます。

犬にれんこんを与える時の注意点

犬にれんこんを与える場合は、生食のまま与えても、加熱調理したものを与えても特に問題はありません。
飼い主さんのごはんで、れんこんを焼いた時など、味付けをする前に犬用に取り分けてあげても良いでしょう。

ただし、本来犬は腸が短く、物を消化することはあまり得意ではありません。ですので、食物繊維を多くふくんだれんこんを与える時は、分量に注意しましょう。
与えすぎると、腸に負担がかかってしまい下痢をしてしまう可能性があります。
特に腸が未発達な子犬や腸の機能が落ちてきているシニア犬などは、ごく少量から様子を見ながら与えるようにしましょう。

犬への与え方のワンポイント

消化しにくいれんこんですが、その豊富な栄養は活用したいものです。
そこで、れんこんを消化しやすい形で与えてあげてみると良いでしょう。
細かく刻む、薄くスライスする、すりおろすなどひと手間加えてあげると、消化力の弱い犬でも食べやすくなるのでおすすめです。

おすすめれんこんレシピ

れんこんチップス

材料はれんこんだけ!

れんこんをよく洗います。(皮は気になる人はピーラーで剥いてください)
同じくピーラーでれんこんを輪切りにするように薄くスライスします。
キッチンペーパーではさんで水気をふき取ります。

クッキングシートに重ならないようにれんこんをならべ、電子レンジで加熱します。
500Wで5~6分様子をみながら加熱し、パリパリに乾燥したら出来上がりです。

飼い主さんは、これに塩を振っておつまみにおすすめです。
飼い主さんが物足りない場合は、から揚げ粉をまぶした後に、揚げ焼きにするのもおすすめです。

れんこんを調理するのに酢水に浸けなくていいの?と思う人もいるかもしれませんが、れんこんの白さを活かした調理ではないので、酢水には浸けなくても大丈夫です。

れんこんを食べて異常がみられた時

れんこんを食べた後に、犬が吐いてしまう場合があります。
食べ過ぎでも吐くことがありますが、吐く以外に、目の充血やその他の異常が見られる場合は、アレルギーの可能性があります。動物病院を受診して検査してもらうことをおすすめします。

肝臓や腎臓に異常がある場合は、れんこんに含まれる成分が影響を与えることがあります。何か持病がある場合は、犬にれんこんを与える前に、獣医さんに確認することをおすすめします。

生きていく上で、必要になる栄養素は人間も犬もそれほど大きな違いはありません。ですが、摂取のしすぎや不足があると、体に様々な影響がでます。
「いつものご飯」が飽きてしまうのも、人間も犬も同じです。
何か普段と違うものを足してあげたいなと思った時、栄養豊富な「れんこん」をぜひ取り入れてみてください。最初はほんの少しから、様子をみながら初めてみるのがおすすめです。