飼うのが難しいと思われがち?ビーグル犬の飼い方、しつけ方について

飼うのが難しいと思われがち?ビーグル犬の飼い方、しつけ方について

ハウンド犬種の中でも小型で、大人しく人懐っこいのに責任感抜群で番犬にもなれる! そんな万能な家庭犬ビーグルですが、飼ったりしつけるのが難しいという声が聞かれます。でも、ビーグルの特徴を知れば、飼うのもしつけるのも他の犬と変わりません! そんなビーグルの飼い方、しつけ方を紹介します。


こんにちは。小動物看護士(ドッグシッター/小動物介護士)の須永智尋です。温和な表情とトレードマークの垂れ耳が愛らしいビーグルですが、その抜群の嗅覚を駆使し「検疫探知犬」として国際空港で活躍する凜々しい面も持っています。働く犬で愛嬌たっぷりの犬なら飼いやすいと思いますよね? しかし実際は「飼うのが難しい」「コツがいる犬」と言われています。そんなビーグルの飼い方やしつけ方を紹介します。

ビーグルの特徴

ビーグルの原産国はイギリスです。かなり小型のハウンド犬種で、ルネッサンス時代にはイギリスで猟犬として重宝されていました。主にウサギ狩りに活用され、2~3匹が一緒になって吠えながら野ウサギを追っていました。

最大の特徴は、よく通る声、小柄なのに野山を駆け回れる体力、そしてずば抜けて優れた嗅覚です。

体重は6~9kg、体高は33~40cmと小柄ですが、中には骨太で逞しい体格をした体重15kg近いビーグルもいます。これは、祖先とされるブラッドハウンドなど大型のハウンドの血の表れといえるかもしれません。

密集した短毛はとてもなめらかで、美しい光沢があります。ブラッシングをすればより美しく艶やかになりますよ。

トレードマークの垂れ耳とは対照的に、長いしっぽはいつもピンッ! と天に向かって立っています。気分が乗らない時や怖さを感じている時は、このしっぽが垂れて股の間に入り込んでいます。とても解りやすいバロメーターと言えますね。

知っておきたい毛色のこと

毛の色はご存知のとおり、ハウンドカラー(白地に褐色、黒の大きな斑点という色)です。

・トライカラー(ホワイトとブラックとタンの3色の毛色)
・レッド&ホワイト(レモンとホワイトの淡いイメージの毛色)

この2タイプのビーグルがいますが、レッド&ホワイトは日本では珍しいカラーです。出会うことがあったら運命的といえるかもしれません。

一方で、JKCによれば「ブラウン&ホワイト」「ブラウン、タン&ホワイト」はNGカラーとなっています。

毛の色は目や耳の機能に関係する遺伝子と繋がっていることが多く、特定のカラーの個体には体に異常が現れることがあります。このため犬種によってNGカラーというものが決められていて、ビーグルの場合は「ブラウン&ホワイト」「ブラウン、タン&ホワイト」がNGカラーです。

※ブラウンではなく、レバー&ホワイト、レバー、タン&ホワイトとも言われます。

もし「飼いたい!」と思ったビーグルの毛色がブラウンやレバーというカラーを含む場合、ブリーダー情報をよく確認し、遺伝病などがないか慎重に確認することをお勧めします。

ビーグルの性格

ビーグルの性格は、とにかく優しくて甘えん坊です。そして、仲間がたくさんいる環境が好きなので、多頭飼いに向いています。

飼い主が大好きでとても甘えん坊

ビーグルはとにかく甘えん坊です。飼い主に大切にされ、その愛情を独占したい! と思っている犬です。

愛情を注げば注ぐほど献身的に尽くしてくれる、責任感も強い番犬にもなってくれる犬なので家庭犬としてとても優秀と言えます。

寂しがり屋な面もあり、飼い主が見えなくなると鳴いてしまったり、同じビーグルの仲間がいる環境をとても好む傾向にあります。

鳴き声がよく通る

ビーグルの飼い主が「困る!」というのが「無駄吠え」です。とても声がよく通り、飼い主に対して、よくおしゃべりするので「鳴き声に悩む」というケースがよくあります。

ビーグルは「吠えて獲物を追い、仕留める」というのが役割でした。ですから「よく吠えるほど優れた猟犬」として重宝されていました。つまり、吠えるのが仕事の犬なんですね。

このため、子犬のころから「無駄吠え」対策を徹底しましょう。吠えて要求したら無視。吠えて訴えてきたら口を掴んで「ダメ」と教える。とにかく「吠えて要求しない」ということを徹底的に教えましょう。

それと同時に「吠えなくても飼い主は満足させてくれる」と愛犬が覚えるよう、散歩や遊び、ボディケアなど向かい合う時間をたっぷり作ってあげましょう。

しつけながら、必ず満足させる。この両方が重要です。

歩くの大好き!

ビーグルは小柄な割にエネルギッシュです。その体力と好奇心は天井知らずと言ってもいいでしょう。

とにかく歩き回っていろんなものと出会うのが好きです。このため、散歩の時間は歩き回る時間をしっかり作ってあげましょう。筋肉質なオスの成犬ビーグルの場合、毎日2回、1回1時間の散歩を続けてもまだまだ元気! ということもあります。

散歩の時間はたっぷりとってあげてくださいね。

ビーグルは臭いフェチ!

ビーグルはその並外れた嗅覚を活用し、日本をはじめオーストラリアなどでも国際空港で荷物の中身をチェックする探知犬として活躍しています。

臭いを嗅ぐことがとにかく好き! なにか見付けたら臭いを嗅がずにはいられない! 本当に臭いフェチなんです。

臭いを嗅ぐのに夢中で、ハッと気付けば「ここ、どこ?!」なんて迷子になってしまうこともあります。

臭いを嗅ぐ本能を満たしながら、リードを離さない・マイクロチップを装着しておくなど、迷子対策もしておいてくださいね。

ビーグルのしつけ方

ビーグルはとても食べるのが大好きです。ほんとうに食いしん坊で、飼い主の後を付いて回って「なにくれるの?」「おいしいおやつある?」と見上げてくるくらいです。

しつけるときは、この「食いしん坊」を最大限に活用しましょう。人のことが好きな上、とても利口なので「おやつを使った日常的な訓練」を毎日続ければ、食べる満足・しつけ・向き合う時間を作ることができてお勧めです。

例えば「スワレ」や「マテ」などを教える時にカリカリの粒タイプのフードを活用します。できたら、一粒。またできたら一粒。

さらに、遊びも「宝物探し」と称して、複数の箱を隠し、そのうちのひとつにだけフードを一粒入れておく。

こうしたしつけ・遊びもフードを使うと、簡単にステップアップしていけますよ。ただし、1日の摂取カロリーに注意し、運動時間もじゅうぶんに取ってあげましょう。そうでないと、肥満の心配があります。

なお、カリカリ粒タイプのフードも「タッパーにスルメと一緒に入れておく」「動物の臓器系のジャーキーと一緒に保存しておく」といった方法で、普段食べているカリカリ粒タイプのフードに「臭い」を付けてみてください。

スペシャルなおやつとして利用でき、ちょっと難しいトレーニングなどでも俄然、やる気が出るはずです。

かかりやすい病気

ビーグルは病気知らず! と言われるほど体が丈夫と言われています。運動と食事の管理を適切に行えば、ワクチン接種以外、病院不要というくらい元気に過ごせるでしょう。

そんなビーグルですが、注意したい点は「肥満」「腎疾患」「皮膚病」「アレルギー」です。これらは、ビーグルの特徴から派生する病気と言えますね。

食いしん坊で何でも喜んで食べるので、カロリー過多になると肥満になります。食べ物の質に注意しなければ、老廃物の濾過器といえる腎臓に大きな負担を掛けてしまいます。

そして臭いを嗅ぐのが大好きで、いろんな場所や物に顔を突っ込むビーグルは、皮膚かぶれ、接触性の皮膚アレルギーの心配があります。

さらに、垂れた可愛い耳は湿気が溜まりやすく、寄生虫の巣になり易いのでこまめな掃除・ケアをしてくださいね。

愛情をたっぷり注いでハートを掴もう!

とにかく甘えん坊で臭いフェチというかわいいビーグルは、愛情を注げば注ぐほど素敵な犬に育ちます。

よく通る鳴き声は番犬にもなりますが、デメリットもありますので、子犬の頃からしつけてくださいね。このしつけも、食いしん坊という特製をうまく使えば、楽に行えます。

病気にもなりにくいビーグルは、向き合う時間をしっかり作れば初めて犬を飼う人でも飼いやすい犬です。多頭飼いに向いている、愛くるしい小型犬ビーグルを家族に向かえてみてはいかがでしょうか?

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