2017年11月06日

寝相でわかる犬の心理状態!

犬も私たちと同じように様々な姿勢で眠ります。ときにはとんでもない格好で寝ていて思わず笑ってしまうこともありますよね。どんな寝相で寝るのかにはそれぞれ理由があるようです。そのときの心理状態について説明します。


はじめに

犬の睡眠時間は12〜14時間、子犬や老犬では18時間以上といわれます。1日の半分以上は寝ていることになります。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類がありますが、犬の場合、その8割はレム睡眠と呼ばれる浅い眠りで、体は深く眠っていますが、脳は動いている状態です。

犬も私たちと同じように様々な姿勢で寝ます。その寝姿には心理状態が現れ、また好む寝相に性格がでるともいわれています。

犬がどんな気持ちで眠っているのかを、よく見られる5つのパターンに分けて説明したいと思います。

犬の寝相 5つのパターン

横向きで寝る

犬が横向きで眠っているときは浅い眠りで、体を休めていてかまってほしくないと思っていますが、周りにも注意を払っている状態です。

これは野生に暮らし、狩猟生活を送っていたころのなごりで、外敵や獲物が現れたとき、すぐに目が覚めるようにしているからだといわれています。

落ち着いて眠っていて、ときにはいびきをかいたり、体をピクピク動かすこともありますが、完全に熟睡しているわけではなく、聞き耳も立てています。

この姿勢を好む犬は、楽天的で飼い主に忠実な性格が多いようです。

うつ伏せで寝る

犬の被毛は背中に比べると腹部はうすく、うつ伏せで寝ることで体温を逃さないようにしているといわれています。

このときは体を休めているウトウト状態で、やや警戒していて、すぐに動ける姿勢をとっています。

体全体が伸びていたり、足を開いてトカゲのようにピターンと床に突っ伏して寝ていたら、脱力していて警戒心は緩んだ状態です。

この姿勢を好む犬は警戒心の強い性格の持ち主です。

丸まって寝る

丸まって眠ることで体を温め、体温を逃さないようにしています。また、内臓器官である腹部を守っています。邪魔されたくない、ゆっくり眠りたい安眠体勢です。

寒くもないのに丸まって寝ているときは、周囲を警戒し緊張している状態です。

この姿勢を好む犬は、穏やかで優しい性格の持ち主です。

背中あわせ、または体の一部をくっつけて寝る

背中あわせで眠るのは、相手を信頼し、安心している証拠です。また、背中をあわせて眠ることで、相手を守ってもいます。

体の一部をくっつけて眠っているときも相手を信頼している証拠。

夜寝ていたら愛犬がくっついてきて寝返りが打てない…体重がかかって重くて熟睡できない…なんて思っても、これは飼い主であるあなたを信頼していて、大好きだから。安心しているのです。そうわかるとなんだか嬉しくなりますよね。

この姿勢を好む犬は甘えん坊な性格です。

仰向けで寝る

犬が仰向けで急所であるお腹を見せて寝ているのはとても無防備な体勢です。体温を下げ、筋肉もリラックスした状態で、安心しきって寝ている証拠です。

ときどき体をピクピク動かしたり、眼球が動いていたら、走り回っている夢でも見ているのかもしれません(笑)。

とても無防備なこの姿勢を好む犬は、飼い主のことを信用し、服従していることを示し、飼い主に忠実な性格です。また、このとき足をあげて寝ていたら、自信家な性格の持ち主です。

おわりに

健康で元気に生活するために睡眠はとても大切な時間です。
私たちと同じように犬も睡眠不足になると体調を崩したり、ストレスを覚え、しつけにも影響を及ぼすといわれます。

愛犬が無防備にスヤスヤと寝ている姿は愛らしく、ついついかまいたくなりますが、妨害せずゆっくりと眠らせてあげてください。

寝相を観察することで、そのときの気持ちだけでなく、室内の温度調整や健康管理にも役立ちます。愛犬が安心して心地よく寝られる環境を整えてあげましょう。