2017年04月16日

猫にもブラッシングをしてあげよう!ブラッシングがもたらす7つの効果

猫は普段からグルーミング(毛づくろい)に余念がありません。舌を使って、また届かないところは手を舐めて湿らせて体をきれいにしています。「自分でグルーミングしてるのにブラッシングする必要あるの?」と思う人もいると思います。猫にもブラッシングしてあげる必要があります。ここではブラッシングのもたらす効果を7つ紹介します。


はじめに

猫はいつも体を舐めてグルーミング(毛づくろい)をしているイメージがありますよね。
猫がグルーミングするのにはいくつかの理由があります。そのザラザラした舌で古い毛や体の汚れを取り、毛並みを整え、清潔を保つのはもちろんですが、体温調整の役目も果たしています。また、狩りをしていたころの習慣で、獲物や敵に気づかれないよう、自分の匂いを取っているとも言われています。ほかにグルーミングすることで心が落ち着き、心のバランスを保つという効果もあります。

自分でグルーミングして体を清潔に保っている猫にブラッシングって必要なのか?と思う人もいると思いますが、猫にもブラッシングをしてあげる必要があります。その理由を7つ紹介します。

触られることに慣れさせる

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ブラッシングしてあげるというのは撫でてあげるのと似ています。
ブラッシングをするときに体のあちこちにふれて触られることに慣れさせておくことで、薬をぬる必要があるときや爪切り、歯磨きなどもスムーズにすることができ、ケアが簡単になります。

毛並みにそりながらやさしく抵抗の少ない背中や首から撫ででやり、次第にお腹や内股にすすみ、安心させてからブラッシングしてあげましょう。

体調変化に早く気付くことができる

ブラッシングをすることで、体のチェックをすることができます。
「毛につやがない」「生え変わりの時期でもないのに抜け毛がひどい」「しきりに体を掻いている」などいつもとの違いにいち早く気付くことができ、皮膚病やノミ・ダニなどの早期発見につながります。

またブラッシングをすることで皮膚へのマッサージになり、血行を良くする効果もあります。

信頼関係を強くする

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猫は普段から自分の体を舐めてグルーミングをよくします。また、母猫が子猫を舐めてきれいにしてあげたり、猫同士が互いにグルーミングしあっているのを見たことがあると思います。

猫にとってグルーミングしてあげるというのは愛情表現の一つ。

首や耳の後ろ、頭やアゴの下など猫が喜ぶ場所をやさしくブラッシングしてあげてスキンシップをはかることで、愛猫とのより深い信頼関係を築くことができます。

部屋に散らかる毛を減らすことができる

猫を飼っていると、部屋に毛が抜け落ちるのは仕方のないことです。部屋中に毛が落ちていると衛生的にもよくないので、掃除は欠かせませんが、こまめにブラッシングをしてあげることで抜け落ちる毛を減らすことができます。

特に換毛期といわれる毛の生え変わり時期である春と秋には脱毛がひどいので、抜け落ちる前にブラッシングをして抜け毛を取り除きましょう。

ハンディキャップのある猫、シニア猫には手助けが必要

猫は高齢になるとグルーミングの回数が減ったり、全く行わなくなるコもいます。またハンディキャップがあり、自分では十分にグルーミングができない場合もあります。そんな猫たちには手助けが必要です。

猫のグルーミングには汚れをきれいにして毛並みを整えるほかにもストレス解消や体温調整などさまざまな理由があることは述べた通りですが、手助けが必要な猫たちにブラッシングしてあげることで、気持ち良く、快適に過ごさせてあげることができます。ブラッシングする際はあまり力を入れず、優しくしてあげるよう注意してあげてください。

長毛種にはこまめなブラッシングが必須

皮膚病や毛づくろいの際に飲み込んだ毛が消化器官内にたまることによって起こる毛球症(ヘアボール)を防ぐためにも、どの猫にもブラッシングは必要ですが、長毛種の場合は毛が絡まったり、毛球症になるリスクも高いので、こまめなブラッシングが欠かせません。

また、ペルシャやヒマラヤンなど鼻ぺちゃな猫は、涙がでやすく涙やけを起こしやすいので、ブラッシングの際に目の周りを拭いてあげたり、毛が入らないようカットしてあげるなどして清潔を保ってあげるようにしましょう。

爪切り、デンタルケアがやりやすくなる

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室内飼いが中心の現代の猫たちには爪切りとデンタルケアが欠かせません。

爪を伸びたまま放置しておくと、引っかかれたり、家具をボロボロにされるかもしれません。また、野生で暮らしていた頃とは違い、柔らかいキャットフードやウエットフードを主食としている猫たちは、虫歯の元をつくりやすく、放っておくと歯石になり、歯ぐきから出血したり、食べ物が食べづらくなることもあります。

普段からブラッシングをする際に肉球に触れたり、口や口の周りに触れておくことで敏感な場所に触られる抵抗をなくしておくことができ、爪切りや歯磨きもやりやすくなります。

おわりに

ブラッシングをすることは、猫の健康のためだけでなく、スキンシップにも大きな効果があります。

短毛種は週に1〜2回、長毛種は毎日、換毛期には短毛、長毛にかかわらず、1日1回はブラッシングしてあげましょう。

ブラッシングをするとき気をつけなければいけないのは、ブラッシングを「怖い」「痛い」と思わせないこと。ブラッシングは健康チェックとスキンシップの時間として習慣づけるようにしましょう。