犬は梅雨の時期になると体調が悪くなるってホント?
雨が降る梅雨の時期はジメジメとしていて湿気がすごいですよね。そんな日には中々散歩に行かせることもできないのが悩みの一つ。犬が気分転換をすることが出来ずにストレスが溜まってしまったり、湿気の多い空間にいることで病気になる恐れもあるのです。具合が悪そうなワンちゃんを見かけたら注意してあげてくださいね。
犬が梅雨にかかりやすい病気
犬が梅雨にかかる病気と言えばダニによる皮膚病や、食中毒などが挙げられます。そこで今回は詳しい内容をまとめてみました。
■食中毒
食中毒は梅雨の時期から夏にかけてピークとなります。気温が高く、湿気も多いので食中毒の原因となる病原菌が活発になりやすいんです。ドライフードは基本的に水分が少ないですが、湿気が多いと水分を吸収してしまいそこからカビが発生したり腐ったりしてしまいます。食中毒になると、吐き下しや下痢を起こしますが無理に止めさせないで毒素を体外へ排出させるのを待ってみましょう。回復が早まりますよ。
■外耳炎
耳の垂れている犬が注意しておきたいのが外耳炎。通気性が悪いため梅雨になると発症しやすくなります。原因としては、耳ダニ、寄生虫、耳の中の環境悪化があります。耳の中の湿度が上がると菌が増殖し、耳が赤くなったり耳垢が増えたり、ただれたりしてきます。愛犬がやたらに耳を掻いたり、頭を振ったり異臭を放つようになったら警戒しておきましょう。こまめに耳のケアをすることをおすすめします。
■ホットスポット(皮膚病)
ホットスポットは別名「急性湿疹」もしくは、「化膿性創傷性皮膚炎」と言われています。皮膚が激しく炎症を起こして毛が抜け落ち、かきむしることで出血してしまうこともあります。人が触ろうとすると痛がって触らせてくれないので注意しましょう。原因は高い気温と湿気で毛の根元が蒸れてしまい、そこに細菌感染が起こるからです。ゴールデンやラブラドールレトリーバー、柴犬などによく見られますので飼い主さんは気をつけて下さいね。
■膿皮症
犬の皮膚疾患で最もかかりやすいのが膿皮症です。表面性膿皮症、表在性膿皮症、深在性膿皮症の3種類あるのですが、原因は犬の体にある常在菌なのです。犬の膿皮症の原因はブドウ球菌といわれており、ブドウ球菌は常在菌なので普段は害はありません。しかし体調不良などで皮膚内の細菌バランスが崩れ症状を引き起こしてしまうのです。ブルドッグやペキニーズ、コッカースパニエル、イングリッシュセッターなどの犬種がかかりやすいので気をつけてみてください。
■マラセチア皮膚炎
マラセチアとは健康な犬の皮膚に存在する常在菌です。耳の中や指の中、その他油っぽい皮膚の表面にも存在しています。普段は害がないのですが、皮膚の油が過剰に作られたり湿度が高いことでマラセチアが増殖し犬が感染してしまうのです。主に、シーズー、テリア系、シェットランドシープドッグ等がかかりやすいです。口や顎、耳の中、首、肉球の間などのあちこちが痒くなります。フケ、脱毛、悪臭などからも症状を読み取れるので注意しておくといいでしょう。
梅雨の時期は犬の清潔感を保ってあげましょう
犬は梅雨の時期になると蒸れやすくなります。そこから細菌が増殖して皮膚感染を起こしてしまうので通気性をよくして上げることが大切になってきます。ブラッシングをして余分な毛をとってあげるのも大事ですし、ションプーをしてあげたり耳のケアなどもこまめにチェックしておきましょう。ですがしっかりと乾かしてあげることも忘れてはいけません。シャンプー後に濡れた毛を放置してしまえばそこから菌が増殖してしまいますので意味がなくなってしまいます。犬の様子を見ながら、病気にかからないようにケアしてあげてくださいね。