2017年01月21日

ペット保険って入った方が良いの?メリットとデメリットは?

ペット保険の会社は増えてきましたが、ペット保険の加入率は10%以下。ヒトの生命保険加入率が90%以上であるのに対して加入している人が少ないのが現状です。保険に入るか入らないかにかかわらず、ペット保険のメリットとデメリットについては知っておきましょう!


ペット保険のメリットは大きく分けて4つ!

治療費の負担を軽くできる

ペット保険に入っていなければ治療費は全額負担になります。
しかしペット保険に入ることによって治療にかかった費用を補償してもらえる、これがイチバンのメリットでしょう。

万が一入院や手術が必要になった場合は、数十万円の治療費がかかることもあるので入っておいた方が安心です。さらに治療費負担が軽ければ病院に行きやすくなり、病気の早期発見にも繋がります。

特約をつければもっと安心!

ペット保険にもヒトの生命保険のように特約をつけることができます。
以下3つ例を挙げます。

【ペット賠償責任特約】
もしペットが他人にケガを負わせたり、他人の物を壊したりしたときに損害賠償金が補償される

【ペットセレモニー費用特約】
ペットが亡くなった後の火葬・埋葬等にかかった費用を制限金額内でカバーしてもらえる

【特定疾病補償対象外特約】
現在治療中の病気がある、もしくは過去に病気をしたペットはこの特約をつければ、今後発生したケガや病気は補償してもらえるようになる

保険によっては対応動物病院制度がある

保険会社が提携している対応動物病院であれば、保険金を後から請求する手間が省けます。
窓口で保険証を提示すれば、その場で負担分のみお支払いする「窓口精算」ができるんです!

もちろん対応していない動物病院で治療を受けた場合も補償されますが、その場合は後日請求して保険金を受け取ります。

割引制度が使える

ペット保険にも様々な割引制度があります。

【インターネット割引】
新規加入の初年度のみ、インターネット経由で加入した場合に割引が適用される

【福祉割引】
ペットの飼い主や一緒に暮らしている家族の中に身体障害者手帳・精神障害者福祉手帳・療育手帳を持った人がいる場合、手帳のコピーを提出すれば割引を受けられる

【多頭割引】
複数のペットが加入すると2匹目以降が割引になる

【継続割引】
ペット保険を翌年も継続した場合割引される

このような割引制度は保険会社によって異なるので確認してみましょう。

デメリットは6つ?多い?

補償タイプによっては保険金が少ない?

補償タイプには定率補償と実費補償、定額補償の3つのタイプがあります。

【定率補償】 治療費に対して決まった割合(50%や70%など)の金額が補償される
【実費補償】 決められた範囲の金額(1万円など)が実費で補償される
【定額補償】 補償規定額まで定額(1回の通院は3000円など)で補償される

実費補償や定額補償の場合は、支払限度額や日数を超えた場合はすべて自己負担となるため、長期的な治療が必要になった場合は自己負担額が大きくなる可能性が高まります。

一方で定率補償の場合は支払限度額がなく治療費の何%かが補償されるため、治療が長引いて治療費が高額になった場合も半額もしくはそれ以上が補償されます。

つまり!

治療費が高くなると定率補償の方がおすすめですが、治療費が安いときは実費補償や定額補償の方が保険金を多くもらえることがあるんです。

このように補償タイプによって、受け取れる保険金が変わってくるので注意が必要です。
保険金の心配をしたくないという方は、定率補償100%のものを選ぶと良いですが、保険料がとても高くなります。

保険金トラブルの可能性

現在は多くの保険会社がペット保険を扱うようになってきています。
安いからこの保険にしよう!という安易な考えで保険を決めてしまうと、保険金の申請をしたのに審査に通らず保険金をもらえなかったなんてケースもあります。

保険金給付の審査基準が曖昧な会社は避けましょう。

いつでも入れるわけではない

ペット保険には加入可能年齢があり、ほとんどの会社が9歳未満に設定しています。
また一度病気をしてしまったペットは保険に入れないことが多く、入れたとしても保険料が割高になります。

保険はペットが若くて健康なときに入ることが重要です。

ペットの種類や年齢によって保険料が高くなる?

犬であれば小型犬よりも大型犬の方が高くなります。
その理由は大型犬の手術は小型犬よりも大規模になったり、治療に使われる薬の量も多くなったりするからです。
そして年齢が高くなるほど病気やケガを負いやすくなるため、保険料が毎年上がる保険が多いです。

しかし保険会社によっては犬種に関係なく保険料が一律、保険料の引き上げは5歳のときに1回だけというようにお財布に優しい設定をしているのでご安心を!

ペット保険の保険料はほとんど掛け捨て

ペットが病気やケガをしなかった場合、保険料は掛け捨てになります。
もちろん病気やケガをしないことが一番ですが、健康なペットの場合は高い保険料が無駄に思えてしまうこともあるでしょう。

健康診断やワクチンにかかった費用は補償されない

ペットを飼っているとどうしても必要なのが健康診断やワクチンですが、これらにかかった費用は補償対象外です。
また急に体調が悪くなって受けた夜間診療代も対象外になる保険がほとんどです。

補償される対象だけでなく補償されない対象も知っておきましょう。

以上ペット保険のメリットとデメリットをまとめてみました。
デメリットを踏まえたうえで保険を選んでいけば、納得のいく保険を選べると思います!