犬や猫にも血液型はある?血液型によって性格は違う?・・・犬と猫の血液型について

犬や猫にも血液型はある?血液型によって性格は違う?・・・犬と猫の血液型について

私たちは自分の血液型を当然のように知っています。では犬や猫にも血液型はあるのでしょうか?言われてみるとあまり考えたことはないのではないでしょうか?ここでは犬と猫の血液型について説明したいと思います。


はじめに

「犬や猫に血液型ってあるの?」「血液型によって性格は違うの?」考えたことはありますか?

犬と猫にも私たち人間と同じように血液型があります。ただその仕組みは私たちとは違います。

犬や猫と生活するうえで血液型を知らなくても特に困ることはありません。しかし万が一のとき、事故にあって大怪我をした、手術を受けることになった…など輸血が必要となったとき、事前に知っていると迅速に手当てが受けられるメリットがあります。また、交配を考えている場合には知っておくべき知識となります。ここでは犬と猫の血液型について説明したいと思います。

猫の血液型

血液型の種類

猫の血液型には「A型」「B型」「AB型」の3種類があり、母親猫と父親猫から受け継いだ血液型遺伝子の組み合わせによって決まります。

日本の猫のほとんどはA型だといわれており、世界的にみてもA型の割合が高いといえます。これは両親のどちらかから1本でもA型遺伝子を受け継げばA型になるためだと考えられます。ブリティッシュショートヘア、ペルシャ、ヒマラヤン、ラグドールなどいくつかの猫種では他の猫種に比べB型が多い傾向があるものの、B型の猫はわずか。AB型にいたっては、私たちとは違い母親猫、父親猫ともにAB型の場合のみ生まれるのでとても稀です。

血液型と性格の関係

私たちの間では「A型は真面目で几帳面」「B型はマイペース」など血液型による性格判断がありますが、猫の性格は、母親猫と父親猫の性格、幼少時代の過ごし方、人と接する割合、生活環境など先天的な要素と後天的な要素によって形成され、血液型と性格は無関係だといわれています。

血液型を知っておくメリット

● 輸血が必要なとき
大怪我を負ったり、手術などで輸血治療が必要になることがあります。
猫も私たちと同様、異なる血液型を輸血すると拒絶反応を起こす危険があります。特にB型の猫が持つ抗A型抗体は強く、B型の猫にA型の猫の血液を輸血すると強い拒絶反応を起こすので危険です。

● 交配を考えている場合
生まれたばかりの子猫が母猫の初乳を飲むことで血液中の赤血球が破壊され溶血性黄疸を起こすことがあります。これは母子間の血液不適合によって起こり、「新生児溶血」と呼ばれています。B型の母猫がA型の子猫に初乳を与えたときに発症し、ひどいときには命を落とすこともあります。初乳とは母猫が出産を終えてから数日間だけ出す母乳のことです。

新生児溶血を防ぐには血液不適合が起こる可能性のある交配は避けることが一番ですが、もしB型の母猫からA型の子猫が生まれた場合には、すぐに母猫から離し、初乳を飲ませないことで予防できます。生まれてから24時間は腸管からの吸収が通常よりも活発に行われるので、特に注意が必要です。

初乳さえ飲まなければ新生児溶血を起こすこともなく、その後母乳を飲んでも問題はありません。しかし、初乳を飲まないと免疫力が弱くなるので、通常よりも早め(生後4週間あたり)にワクチン注射を受けさせる必要があります。

犬の血液型

血液型の種類

犬にも血液型がありますが、その種類も多く、仕組みも複雑で、私たちとは大きく異なります。

犬の血液型は13種類以上もあるといわれており、現在も研究中です。
国際基準となっている血液型分類としてDEA方式があり、8種類が認められています。これは犬の血液型をDEA(Dog Erythrocyte Antigens)(犬赤血球抗原)という赤血球の型により分類したものです。

● DEA方式

・DEA1.1
・DEA1.2
・DEA3
・DEA4
・DEA5
・DEA6
・DEA7
・DEA8

これにそれぞれ+(陽性)、−(陰性)が付きます。

私たちは各個人で1つの血液型しか持ちませんが、犬は、「この犬の血液型はDEA1.1とDEA3」というように複数並存しています。

血液型と性格の関係

犬の場合も猫と同様に血液型と性格は無関係です。
犬の性格は犬種や幼少期の過ごし方、生活環境などによって形成されます。

輸血について

犬はいくつかの血液型が並存しているため、輸血の際、血液型を完全に一致させる必要はありませんが、稀に拒絶反応を起こすことがあります。

事前に血液型検査を行っておくのがベストですが、緊急の場合には、最も強い拒絶反応(抗原体反応)を起こすDEA1.1があるかどうかを調べ、抗原をもっているか(+)、持っていないか(−)を判定します。

新生児溶血

猫に比べると可能性はかなり低いですが、犬にも新生児溶血が起こることがあります。
子犬が母犬の初乳を飲む前に母犬と子犬の血液を採取し、交差試験を行うことで防ぐことが可能です。

おわりに

犬や猫にも血液型があり、必要に応じ輸血治療も行われます。しかし、日本にはペットのための大規模な血液バンクはなく、十分な血液が手にはいらないこともあります。

そのためドナーを募集している動物病院や施設もあります。
ドナーになるとさまざまなサービスを受けられるなどのメリットもありますが、貧血を起こしたり、採血の際、鎮静剤が必要にあるなどデメリットもあります。また、ドナーになるための条件もあります。

しかしドナーとなることは他のペットたちを助けることにつながる素晴らしいことです。興味のある方は是非ドナーを募集している動物病院や施設に問い合わせてみて下さい。

関連するキーワード


血液型

関連する投稿


自宅でできる!犬用リボンのつけ方をトリマーが解説します

自宅でできる!犬用リボンのつけ方をトリマーが解説します

犬用リボンはトリミングサロンならではのサービスだと思っていませんか?自分でリボン付けができるようになると、好きなリボンを自由に選んで楽しめますし、イベントに合わせたリボンで注目の的になることもできますよ!そこで今回は、犬用リボンの付け方やコツについてトリマー目線で解説したいと思います。


【お手入れ】肛門腺絞りのやり方とコツをトリマーが解説します

【お手入れ】肛門腺絞りのやり方とコツをトリマーが解説します

肛門腺絞りは犬のお手入れの中でも意識することは少ないかもしれません。でも、肛門腺がたまったまま放置してしまうと思わぬ病気につながる可能性もあるのです。そこで今回は、肛門腺絞りの必要性と、自宅でのやり方やコツについて解説したいと思います。


出張トリミングを利用するメリット・デメリット

出張トリミングを利用するメリット・デメリット

出張トリミングというサービスはご存じでしょうか?自宅にいながら愛犬のカットをしてもらえると、近年ニーズが高まっているトリミングサービスの一つです。興味を持っている飼い主さんのために、出張トリミングを利用するメリットやデメリットを、トリマー目線でご紹介します。


健康的にダイエット!犬の正しいダイエットの仕方とは?

健康的にダイエット!犬の正しいダイエットの仕方とは?

喜ぶからとおやつをたくさん与えていたら、いつの間にかコロコロに太っていたなんてことはよくある話です。犬のダイエット、正しい仕方はご存じですか?


しっぽで分かる猫の感情7選

しっぽで分かる猫の感情7選

猫は感情が読み取りにくいと言われますが、しっぽを観察することで、気持ちを理解することができます。


最新の投稿


サマーカットで起こり得るトラブル。きちんと知って対処しよう!

サマーカットで起こり得るトラブル。きちんと知って対処しよう!

今や当たり前となったサマーカット。トリマーとして受けることが多い注文ですが、犬にとっては必ずしも良いことばかりではありません。そこで今回は、サマーカットのメリットとデメリットを踏まえながら起こり得るリスクへの対処方法について解説したいと思います。


クシャクシャ感がたまらない!シワシワな犬種10種

クシャクシャ感がたまらない!シワシワな犬種10種

年齢を重ねるごとに増えるシワやたるみ…私たちにとって大きな悩みの種です。ところが、それが犬となるとなぜか可愛さが増します(笑)。今回はそんな愛嬌たっぷりのシワシワな犬のなかから10種を紹介したいと思います。


ペット可の賃貸物件はトラブルが付きもの?物件選びは慎重に!

ペット可の賃貸物件はトラブルが付きもの?物件選びは慎重に!

犬を飼育する人の数が増える中、ペット可の賃貸物件での隣人トラブルが多発しているようです。賃貸に住んでいてこれから犬を飼おうと思っている人や、賃貸物件への引っ越しを検討している人は要チェックです。


犬や猫にも血液型はある?血液型によって性格は違う?・・・犬と猫の血液型について

犬や猫にも血液型はある?血液型によって性格は違う?・・・犬と猫の血液型について

私たちは自分の血液型を当然のように知っています。では犬や猫にも血液型はあるのでしょうか?言われてみるとあまり考えたことはないのではないでしょうか?ここでは犬と猫の血液型について説明したいと思います。


ペット用のフロアコーティングって?

ペット用のフロアコーティングって?

フローリングでの生活はペットに大きな負担を与えてしまうことがあります。気になるペット用フロアコーティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。


人気ランキング


>>総合人気ランキング