愛犬の視力や視覚、ご存知ですか?犬の目について知りましょう!

愛犬の視力や視覚、ご存知ですか?犬の目について知りましょう!

犬は聴力や嗅覚に、とても長けています。その能力を生かして、昔も今も犬と人は共に支え合って生きてきまして。 身体能力も優れている犬ですが、視力はあまりよくないという話を聞いたことがあるという方もいらっしゃると思います。では具体的に、犬の視力や視覚など犬の“物の見え方”について知っていきましょう!


愛犬の視力、具体的にはどれくらい?

あまり目がよくない。視力はよくない。という情報は、多くの飼い主さんが知っていると思います。具体的に犬の視力はどの程度なのでしょうか?

愛犬の視力は?犬種によって視力に違いはあるの?

犬の視力は、決して良いとは言えません。人間でも日常的にメガネを使用している方もいると思いますが、犬も人間ならばメガネが必要なくらいに視力はよくはないのです。
平均的な犬の視力は、0.3~0.2ほどだといわれています。とはいってもあまりピンときづらいかもしれません。具体的に例えると、2~3メートルくらいならばそれなりに物や顔を見分けることができますが、それ以上になってしまうと対象物がぼやけて見えてしまって視覚のみの情報では判別が難しくなってしまいます。
視力そのものに関しては、犬種で大きな違いはないようです。

犬種で違いが出るのはこれ!近視の出方の違い

視力では、犬種であまり大きな違いは出ません。しかし近視の出方は犬種で若干違いがあります!

近視とは、遠くのものがぼやけて見えることです。一般的に犬は近視傾向がかなり強く、その理由は眼球のレンズの厚みが人間の倍近くあることが関係しているといわれています。レンジが厚い分、ものにピントを合わせるのが苦手なのです。
しかし、犬の全種類が近視というわけではありません。視覚狩猟犬と言われる犬種は、遠くのものまでしっかりとピントを合わせてみることができる、いわゆる“正視眼”を持っているといわれています。アフガン・ハウンドやボルゾイなどのすらりとした体系の犬種が、これにあたります。
逆に近視傾向が強い犬種もいて、ジャーマン・シェパードやロットワイヤーなどは近視傾向が強いといわれています。
このように犬種によって、近視にも大きな差があるのです!

近視傾向とはいっても、動体視力は抜群です!

犬はかなり近視と聞いて、若干不安になったという方もいると思います。しかし犬の動体視力は抜群です!静止している状態のものに関してはあまり反応はよくありませんが、少しでも遠くでものが動くと、その優れた動体視力がフル稼働して対象物を捉えます!
牧羊犬に至っては、1キロ先の動くものに対しても反応するとも言われています!

犬の視野は?人間とはかなり違っています!

犬と人間の視野はかなり違いがあります。人間の見る世界と、犬の見る世界を比較してみましょう!

犬の視界と人の視界の広さの違い

犬と人では、視界の広さが異なっています。色彩や視力のことは知っているという方でも、もしかすると視界の広さの違いはよくわかっていないという場合もあります!
実は犬は人よりも視界が広いのですが、立体視野という範囲は人の方が広いといわれています。

犬と人の立体視野の範囲

立体視野とは、両目で立体的にものを捉えることのできる視野の範囲になります。
人は立体視野が約120度あり、犬は約80~120度となっています。これは人と犬の目の位置が、大いに関係しています。
人は正面を見るために目がついているので、広い範囲で立体的にものを捉えることに長けています。犬はもともと野生で狩りを行って生活していました。だからより広い視界を得るために、目が離れてついています。そのため、立体視野は人よりも狭くなっていますが、左右の眼の視界はそれぞれ広くなっていて動体視力も優れているのです!

犬の色彩感覚ってどうなってるの?

犬は、人と比較して色彩に関する感覚が優れてはいません。生活していくうえで、動くものを捉える能力は研ぎ澄まされていきました。しかし色を識別する感覚は生活していく中で必ずしも必要なものではなかったため、進化の過程で人とは色彩の感覚が変わっていきました。
では、犬の目には色がどのように映っているのでしょうか?

犬に見えている色の種類

一昔前までは、犬の視界はモノクロだといわれていました。しかし近年の研究では、青や紫、黄色などの色の識別ができているといわれています。
しかし赤色の識別はできていないので、犬の目に見えている世界は人とは違っているのです!
どのように見えているのかはいまだに解明されていない部分も多いので、解明されていないこともたくさんあります。

犬の視界や色彩感覚は、人とはかなり違っています!

犬を飼っていると、同じものを見て同じように物事を感じていると思いがちです。盲導犬の活躍も活発で、信号機でも人をリードしているのを見ると「赤信号はとまれで、青信号は進めと認識している」と思いがちです。しかし犬は犬の感覚で信号の色を捉えて人をリードしているのです!そう考えるとなんだか不思議ですね!
また、愛犬との散歩中にいきなり横や斜め後ろ方向に引っ張られて驚いたという経験は、きっと多くの方が経験済みなのではないでしょうか?いきなり引っ張ってしまった時は、犬の人よりも広い視野の中で何かが動いてそれに反応したということも考えられます。動体視力抜群の犬は、何かのわずかな動きも野生の本能で追ってしまいます。
いきなり引っ張った場合は、しつけも必要ですが何かが動いたのかもしれないなと飼い主さんも認識してあげると愛犬tの関わり方も若干違ってきます!その認識があると犬にも伝わるので、より友好な関係が築きやすくて絆も深まりやすいかもしれませんね!

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