野菜嫌いのワンちゃんは多い
肉なら全速力で駆け寄ってくるのに、野菜をあげるとモチベーションがガタ落ち?なんていうことはありませんか?
■野菜と肉ならやっぱり肉!だけど…
犬には論理的にものごとを考える思考能力がありません。ほとんどの動物が示すように、犬も本能の赴くままに行動をします。ですので人間のように「野菜には繊維質やビタミンなどの栄養価が高いから、積極的に食べよう!」という考えには到底至りません。(そうなれば、どれだけ楽でしょう!)
野菜と肉。それぞれが持つ独特な香りや風味を比べてみると、どう考えても肉が圧勝してしまいます。犬はもともと肉食であったため、その名残りで肉に本能的に飛びつく傾向が強いです。生きるための中心的な役割を持つたんぱく質を肉から摂取してきた野生の名残です。
知らない間に野菜を摂取!
愛犬には、是非とも野菜の旨みにも気づいて欲しいものですが、なかなかそうも行かないケースもあります。上手に食べさせるコツとしては「小さくする」というのが基本です。
■ニンジンを皮むき器で薄くスライスする
ニンジンは一般的にベータカロチンを豊富に含む食材として知られていますよね。ニンジンは健康を維持するために欠かせない食べ物で、風邪の予防、血圧効果、便秘、視力回復、貧血などにも効果があると言われています。
そんな嬉しい食べ物でもあるニンジンは生でいただきましょう。食べやすく皮むき器で薄くスライスしたものを、好みのドッグフードに混ぜて与えます。独特な食感と甘みで、お気に入りの野菜の1つにのし上がるかもしれませんよ!
■カボチャを蒸してマッシュ・ド・パンプキン風にする
シニア犬にもおすすめの一品、マッシュ・ド・パンプキン。ペースト状になったカボチャはとっても食べやすくほのかな甘みが食欲を誘うようです。マッシュド・パンプキンと言っても作り方は至ってカンタン。電子レンジでカボチャが柔らかくなるまで熱した後、皮ごと裏ごし機やヘラを使ってペーストにすればOKです。ポイントは皮も一緒にというところ。
かぼちゃの皮には、オレンジ色の実よりベータカロチンと食物繊維が含まれているので、使わない手はありません。効果的に無駄なく栄養素を摂取しましょう。
「味が単調だから、砂糖などの調味料を足した方が良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、カボチャが持つ本来の甘さで十分なので、調味料を足す必要はありません。カボチャの種類によってホクホク感があり過ぎて、裏ごししても硬めになってしまう場合は、のどに詰まらないようにミルクを少し足してもOKですよ。
■ブロッコリーを柔らかく茹でて小さく刻む
ブロッコリーは野菜の中でも多くの栄養素を含む強い味方!繊維質、カルシウム、ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンAなど、健康に過ごしたいたらまず欠かせない食材であるとも言えます。そして、何と言ってもカロリーが低いことでも有名ですよね。
作り方は小さく刻んで茹でるだけ。信じられないくらいカンタンです。(カンタンじゃないと、なかなか続けられませんよね)大ぶりのブロッコリーをそのまま茹でて、柔らかく茹で上がった後にサクサクと小さく切っても良いですよ。
こちらもシニア犬や子犬に最適な食材です。シニア犬は年と共に噛む力も弱くなってくるので、前述したマッシュ系や柔らかく茹でた野菜がおすすめです。ちなみに、ブロッコリーは食べ過ぎると、お腹にガスが溜まりやすいので、与え過ぎには気を付けた方が良さそうですね^^
■茹でたキャベツの千切りをちょっとだけ混ぜる
キャベツはカリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、鉄分、銅、亜鉛、ビタミンC、ビタミンK,、ビタミンB2など、驚くほど栄養価が高い野菜です。キャベツは茹でてしまうと、栄養素が破壊されてしまうと言われています。ですので、もし、栄養価ベースで考えて生で与えたい場合は、少量を千切りか細切れにして、ドッグフードに混ぜてあげると良いです。
食物繊維の摂取を主に考えている飼い主さんは茹でてあげて下さい。何日か便秘で苦しんでいる場合などは、茹でてたキャベツは最適ですよ。茹でると独特な甘みも出てくるので、喜んで食べてくれると思います。目的によって調理法を変えてみて下さいね。キャベツはカロリーも低く、スープにしても美味しく食べることができますよ。
野菜嫌いさん必見!簡単調理で野菜を上手に与えよう まとめ
野菜嫌いさんの犬に野菜を食べさせるコツは、マッシュする、柔らかく煮る、ドッグフードに混ぜる、の3つが基本になります。意外と旨みが楽しめる野菜は健康維持に欠かせない食材です。作り方も至ってシンプル!多めに作ってとりわけをし、冷凍庫で保存してもおくとあとで楽ですね。