犬の輸血って?リスクや料金などのまとめ

犬の輸血って?リスクや料金などのまとめ

愛犬が病気やけがで、輸血が必要となった場合。どんなリス気があるかご存知ですか?料金はどれくらいかかるの?どんな犬の血液でも輸血して大丈夫なの?起きてほしくない“万が一”ですが、起きてしまった時にとりみださないように、少し知識を持っておくと良いかもしれません。


愛犬が輸血するケースって、どんなことが考えられるの?

犬の輸血と聞いても、少しピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか?病気やけがでの手術などは把握はできると思いますが、輸血はあまり聞きなれないかもしてません。しかし、いざとなった時に輸血が必要となることもあります。ではどのような時に輸血が必要となるのでしょうか?

事故やけがなどで多量に出血してしまった場合

散歩などで外出した時、何らかの理由でリードが手をすり抜けてしまい、愛犬が交通事故にあってしまった。屋内でガラスなどが深く刺ったり、どこか高い場所から転落してひどく内出血している。
このような場合、出血量が多いと輸血することになります。起きてほしくないケガやハプニングではありますが、日常生活で起こりうることです。

病気などで大量に出血した場合

病気で体内出血が多量にある場合や、血液成分が溶けてしまう病気にかかって体内から血液が極度に失われてしまった場合、輸血が必要となります。
大量出血だけが輸血の基準ではなく、食べ物等が原因で起こる貧血や下痢やおう吐などで血液中のたんぱく質が失われすぎてしまった場合も輸血を行うことがあります。

犬の血液型について知っておきましょう!

犬にも、人間と同じように血液型が存在しています。ではどのような種類があるのか、確認していきましょう!

犬の血液型は種類多数!

まずは人間の血液型の確認です!人の血液型は、「A」「B」「O」「AB」の4種類です。輸血を行う場合は、同じ血液型から輸血を行うことになります。
犬の血液型は、なんと10種類以上あるといわれています。犬の血液型に関しては、まだ研究段階です。今後種類が増えていく可能性も十分あります。
現段階では犬の血液型は8種類は世界的に認められています。

犬の血液型は、いろんな方が混在しています

人間の血液型は、ほかの血液型を受け付けません。犬の場合は、いくつかの血液型が一緒に混ざり合っています。
輸血を行う場合は、血液型を調べてから行いますが数日間結果が出るまでかかります。犬にも血液の拒絶反応が出ることもあることを、知っておきましょう。

輸血を行った場合、どんなことが起こるかもしれないの?

輸血を行った場合、やはりリスクがあります。
人間にも輸血による拒絶反応がありますが、犬の場合は「抗原抗体反応」を起こすことがあるのです。輸血を行う際には採血をして血液型を知ってから行うのがベストです。しかし事故などで急な輸血を必要とする場合は、血液型に「DEA1.1」があるのかを調べます。その理由としては、「DEA1.1」という血液が、どの血液型よりも強く抗原抗体反応を起こすてしまうからです。

輸血時に知っておきたいこと

輸血を受ける際には、どのようなことを心得ておくべきなのでしょうか?飼い主として知っておくべきことをまとめました!

輸血にかかるお金

輸血時には、やはり処置とは別途料金が発生します。
料金そのものは、病院それぞれが価格設定を行っている場合が多いのが現状です。なので、病院別で少し差があります。
安値でとはいえる金額ではないと思っていてよいと思います。料金は100ccからの計算で、例えば7000円という値段がつくような価格設定です。
輸血にかかる平均価格は、犬の場合は100ccで約7750円です。猫の方が若干平均価格は低めですが、猫の輸血の平均価格も100ccで約7500円ほどかかります。

日本では犬の血液バンクがありません

人間には血液バンクがあり、輸血を必要とした際はそこから血液を拝借します。しかし日本の場合は、犬の血液バンクがありません。輸血が必要となった場合は、病院にいる病院犬(病院飼っていて、輸血などを行うときに血液を提供する供血犬のこと)から血液を拝借します。
医師会等などが主催しているグループで血液を集め、そこに会員登録している飼い主の方はいざとなった場合血液を使用することがでるシステムもあります。
しかし採血には条件とリスクがあり、どんな犬でも血液が提供できるわけではありません。

血液を提供するための条件やリスク

血液の提供には条件があります。体重が10㎏以上ある事、狂犬病やフィラリアの予防接種を行っている結構な犬であること、年齢が7歳未満であることなど、採血中の10分ほどはじっとしていられることなどの様々な条件があります。
そしてリスクもあります。採血に使用する針が太いこと、ドナーとなった犬が採血から回復するまでに数か月の期間を飛梅雨とすることなどです。
しかし血液バンクに入るということはデメリットばかりではありません。“輸血”という形で目には見えない困っている犬を救う手助けができます。自分の愛犬が輸血を必要としたときにも、同じ血液型の血液があれば、抗原抗体反応に対する体の異変を抑えることができます。血液バンクにたくさんの血液があればあるほど、輸血で困る犬が少なくなるのです。
血液バンクに登録したい場合は、動物病院へ相談してみることをお勧めします。

犬の輸血に関しての知識を少しでも持っておきましょう!

人間と同じで、犬もいつ病気になるかわかりません。病気もそうですが、事故は本当に一瞬で起こります。今の今まで元気に走り回っていた愛犬が、出血多量で命の危機に瀕してしまうこともあるかも知れません。
その時に輸血が必要となった場合、少し知識があるだけでも心の余裕がわずかに持てます。輸血の重要性や血液バンクについて、少し知識を持っておきましょう!

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