犬を保護するときに用意したいもの
・エサ
・毛布やバスタオル
・キャリー
・手袋
・首輪、リード
・段ボール
・ペットシーツなどのトイレ
特に手袋と毛布は忘れずに持参しましょう。
捨て犬を保護するときの注意点
捨て犬は病気に感染している可能性があります。そのため、素手で触れると自分も感染する危険性があるため、必ず手袋をつけて保護するようにしてください。
人に慣れている犬だと、自分から近づいてくるため保護するのは比較的簡単でしょう。しかし、人を見て怯える様子があったらエサで引き付けて首輪をつける方法がおすすめです。
また、警戒心むき出しで今にも噛み付いてきそうな様子があったら、無理に近づかず一旦時間を置いてからエサを与えるなどして、少しずつ距離を縮めていってください。
犬を保護をしてからの対応
■犬の体を暖めてあげる
無事犬を保護したら、まずは体が冷えないよう毛布やタオルで優しく包んであげましょう。室温が低い場合は暖房を入れると犬も安心して過ごすことができます。
特に子犬は衰弱していると低体温の状態になりやすいので、まずは体をしっかり温めてからミルクなどの食べ物を与えるようにしてください。
■犬の健康状態のチェック
体が温まってきたら、捨て犬の健康状態を確認しましょう。子犬は免疫力が低く、保護されるまで時間が経っているとお腹が空いて体が弱っていることも。また、猫やカラスなどに狙われて体にケガを負っている場合も考えられます。
まずは、捨て犬の体をチェックして、出血やケガがないか調べてみましょう。次にぐったりしている、ふらつくといった衰弱している様子はないか確認し、異常が見られたら早めに動物病院で診察を受けてください。
■水分と食べ物を与える
衰弱もなく食欲がありそうな場合は、水分と食べ物を与えましょう。成犬の場合は通常の水、ドッグフードで問題ありませんが、子犬であればミルクやふやかしたドッグフードを用意する必要があります。
もし手元にない場合は近所のコンビニに行けば何種類かドッグフードが置いてあります。捨て犬によっては好みもあるため、いくつか種類をそろえておくと良いでしょう。
■犬の体をきれいに洗う
犬がご飯を食べたら、体を清潔にするためにシャンプーをしてあげてください。捨てられてから時間が経っている場合は、体にノミやダニが繁殖している可能性もあります。
皮膚炎を起こしてかゆがっている場合もあるため、汚れなどを落とすためにもシャンプーで全身をきれいに洗いましょう。シャンプーに慣れておらず、浴室で暴れてしまう犬もいますそのときは無理にシャンプーせず、体を濡らしたタオルで拭くなどして無理のない範囲で汚れをきれいにしてあげてください。
■犬の寝床を用意する
犬が安心して過ごせるよう寝床を用意してあげましょう。犬用キャリーがあればそれでOKですが、段ボールにタオルを敷いたものでも代用可能です。
冬で寒さが厳しいときは、湯たんぽや毛布を追加して犬が寒くないようにしましょう。また、段ボールやキャリーの下には汚れてもいいようトイレシーツや新聞などを敷いておいてください。
■動物病院に連れて行こう
環境が整ったら犬が健康そうでも、必ず動物病院へ連れていってあげましょう。保護した当日が元気だったとしても、翌日に突然体調が悪くなることも少なくありません。
見た目でわからない異常を早く見つけるためにも、必ず病院で診察を受けておきたいですね。また、保護した犬を飼うと決めていた場合は、このときに予防接種、避妊・去勢手術のことについて獣医さんと相談しておくのも忘れないでください。
捨て犬の飼い主探しの方法は?
■自宅で保護しながら飼い主を探す場合
まずは自分の実家、兄弟、親戚など近しい人々に犬を飼えないか相談をしてください。自分の身内ならば、捨て犬が引き取られた後も定期的に元気な姿を確認できますよね。
近くに貰い手がない場合は、動物病院に相談をして里親を探してもらいましょう。病院に張り紙や関わりがある保護団体に連絡をするなどして、新しい飼い主探しを手伝ってもらえます。
また、最近ではツイッターやフェイスブックなどのSNSを活用して周りに呼びかけるという手段もおすすめ。自分の知り合いに貰い手が見つからなくても、友人の友人、そのまた友人と拡散してもらうことで、新しい飼い主が見つかるかもしれません。
■保護が難しい場合
自宅で一時的に保護するのが難しい場合は、保健所に連絡をして引き取ってもらいます。この場合、捨て犬は保護されてから一週間程度で殺処分されてしまいます。
やむなく自分で保護ができない場合の最終手段ですので、できる限り新しい飼い主を探してあげられるよう検討してみてください。
犬を保護した後のまとめ
捨て犬を拾ったら、必ず貰い手が見つかるまで責任を持って新しい飼い主探しを続けましょう。一度保護して貰い手が見つからなくても、再び同じ場所に捨てたり一目のつかないところに放したりするのは犬を捨てた人と同等の立場になってしまいます。
最近は犬を保護してくれるボランティア団体もたくさんありますので、自宅で保護し続けるのが難しい場合は相談してみましょう。