2017年11月06日

猫の咳の原因は?毛球症とそのほかの病気まとめ

猫が咳をしている場合、どのような病気が考えられるのでしょうか?毛玉が胃の中に停滞してしまって発症する“毛球症”についても触れていきたいと思います。


猫が咳をしている…。まずはどんな咳をしているのかチェックしましょう

猫はあまり咳をする動物ではありません。咳をしている場合、のどに何か詰まらせた場合を除いてどのような咳をしているのかを一度チェックしておきましょう。咳の種類によっては、重大な病気に関わる可能性もあります。

人と同じようにのどや鼻に一時的な異常がある時の、ケホケホという咳

私たち人間でも、風邪や病気ではなくても咳をすることはありませよね!何か食べ物や飲み物を詰まらせてしまった時や、のどが乾燥した時に出る咳です。大体はケホケホや、水分が詰まったときは少し水が絡んだゲホゲホというものになります。この場合はのどに詰まったものが解消されたり乾燥が解消されれば、咳も治まります。
また猫特有のグーグーという“猫くしゃみ”も知っておきましょう。
これらは身体的に異常はなく、健康な状態でも出る咳です。心配はあまりいらないと思います。

ヒーヒーまたはケーケーという咳をする場合

これは気道に何らかの異常がある時の咳になります。
考えられる病気としては、咽頭炎やアレルギー性気管支炎、もしくは慢性的な気管支炎などです。命に関わる病気としては、心臓病や猫マラリア症、肺炎、何らかの感染症にかかっていることもあります。
気になる咳をしている場合は、速やかに病院を受診しましょう。
また、激しいくしゃみもしているようなら、猫ウイルス性鼻気管炎かもしれません。

ゼエゼエという湿った咳をしている場合

咳に水分が含まれている場合、とにかく早く病院に連れて行って診てもらうことをお勧めします。
考えられる病気は、肺水腫や肺膿やがんなどです。早期発見が命をつなぐためには重要なカギを握っているものばかりです。
また肺炎が悪化した場合も、ゼエゼエとした咳をすることがあります。

咳と一緒に併発しやすい症状

咳だけでなく、病気に伴ってほかの症状も発症することもあります。
症状としては、くしゃみ、嘔吐、食欲不振、発熱などです。
場合によっては痰やよだれに、血液が混じることもあります。まずはいつもと違う咳をしている時に、おかしいと思ったらすぐに病院を受診しましょう。

毛球症ってどんな病気?

猫が咳をしている理由として、毛玉が挙げられます。毛玉が上手く吐き出せない『毛球症』についても、特徴を捉えておきましょう!

毛球症の症状を把握しましょう!

毛球症になると、吐き気や食欲不振に陥ります。これは胃の中に毛づくろいした毛が、残ってしまっていて消化されずに停滞しているからです。また便秘もよく見られます。
猫は自分の毛を吐き出すのが上手ですが、何らかの理由で吐き出せなくなってしまった場合にこの毛球症になります。吐き気もそうですが、体内の毛を吐き出そうとして咳をすることもあります。
このような症状が出てきた場合、早めに病院を受診しましょう。

どんな猫がかかりやすいの?

加齢による体の機能の低下や、内臓の病気を患っている場合は、やはりこの病気にはかかりやすい傾向があります。加齢や病気など、気になることがある時は常に気にかけてあげましょう。些細な変化が、愛猫の命をつなぎ留めます。
また毛足の長い種類の猫も、発症しやすいといわれています。

毛球症の原因

毛球症は、過度なグルーミング等や加齢や病気などが原因です。胃の中に飲み込んだ毛がボールのように丸まってしまい、停滞して胃の粘膜を刺激してしまったり小腸への入り口をふさいでしまう状態のことを毛球症といいます。

毛球症の治療と予防法

毛球症は病院で処方された毛玉を除去する、毛球除去剤を使用して治療を行います。毛球除去剤には、猫の胃にたまった毛玉を、便とともに排出させる作用があります。
毛球症以外のも、体にほかの症状が出ている場合はほかの治療も一緒に行っていきます。
また症状が重度の場合は、外科的な手術も行う可能性があります。

対策はどうすればいい?

何事も、病気にならないためには予防が大切になります。毛球症の場合は、猫が過敏にグルーミングを行わないように、特に毛の抜け替わりの時期にはこまめにブラッシングをしてあげることが重要になってきます。そうすることで、グルーミングによって胃に入る毛の量を抑えることができます。
また毛玉ケアを行うフードも発売されています。毛玉が気になる場合は、フードを変えてケアを行うことも可能です。

普段と違うと思ったら、迷わず病院へ!

加齢や病気などで、普段から少し咳をしていたりおとなしかったりする場合、些細な体調の変化に気づくためにはこまめにスキンシップをとっておくことが大切です。スキンシップが苦手なクールな子の場合は、いつもどんな様子なのかを観察しておきましょう!
普段と何か違うと感じたら、すぐに病院で診てもらってください。どんな病気でも早期発見早期治療が命をつなげて、体への負担も軽くします。
たかが咳、と思ってしまうと、病気のサインを見逃してしまいがちです。二次障害を起こしてしまったり外科手術が必要になることもあります。気になることがある場合は、医師に相談して診察を受けましょう!