犬の症状別・まとめておくべきポイント
症状別に獣医師に伝えなければいけない事は変わってきます。正確な日数など、より具体的に伝えられるように記録を取っておくこともおススメします。
■犬の下痢(おう吐も同様)
・いつから下痢が始まったか
・始まった日からどれくらいの頻度で下痢をしているか(例:30分おきなど)
・最近で変わったことは無かったか(例:散歩コースを変えた・エサを変えたなど)
・血は混ざってないか
・水を飲む量に変化はあるか
また、病院へ行く際には便を持参してください。
■犬の目の異常
・いつから目に異常が表れているか
・かゆがる、充血、目ヤニ、どのような症状から始まったか
・眼球は飛び出していないか、または飛び出していることはあるか
■犬の歩き方の異常
ここでの歩き方の異常とは、壁伝いに歩く、抱き上げるときに痛がる、また出血がある場合も含みます。
・いつから異常が出始めたか
・最初の異変はどのような症状か
・どこか高いところから飛び降りる等の危険を伴う癖はあるか
■犬の皮膚に関する異常
・痒みの有無
・いつから症状が出始めたか
・しこりや出来物はあるか(ある場合、獣医師に示すことの出来るようにどの辺りかを把握しておく)
・エサの種類(メーカーなど)
・かゆみはあるか
■すべての症状共通
・今までにかかった事のある病気、病名
・飲ませている薬の名前、期間
・ワクチン接種の有無、その種類
・食欲の有無、また元気はあるかどうか
獣医師への質問ポイント
自宅へ戻ってからも正しいケアをしてあげるためにも、獣医師に確認しておくべき事を聞き忘れることのないようにしましょう。
獣医師への重要な質問事項としては以下の事が挙げられます。
==質問事項==
・薬の飲ませ方(頻度と量はもちろん、愛犬にあった上手な飲ませ方についてもアドバイスをもらいましょう)
・エサの与え方(特に絶食の処置を取る場合には大切です。エサの量や、一回に与える量、ドライフードなど通常与えているエサへの切り替え方も忘れずに聞いておきましょう。
・散歩に関して(まずは散歩へ行っていいかどうか、です。良いとされた場合にも時間や距離、注意点の確認を忘れずに)
・家の中での注意点(抱き上げるときの方法や、多頭飼いであれば他の犬との接触時の注意点など)
・何かあった際など、緊急時に電話はつながるかどうかの確認(対応してくれる獣医師もいますが、そうでない場合には夜間救急病院の連絡先や場所を確認しておきましょう)
・処方薬があれば、その副作用について(今後投薬はいつまでになるか、なども)
他、気になるところがあればどんな小さな事でも聞いておく事が大切です。聞かなければ教えてくれない獣医師もいます。「言われなかったから大丈夫!」では不十分と言えるでしょう。
動物病院へ行く際の注意点
犬の年齢など、獣医師の所見では把握しかねる事も多くあります。そんな時、飼い主自信がしっかりと愛犬の病状や、普段の様子を把握して正確に伝える事が重要になってきます。
■家族全員で情報を共有すること
一番に重要な事は「情報の共有」を家族単位で徹底する事です。特に、エサや薬の管理については必須です。「聞いてなかった」では症状を悪化させてしまう事になりかねません。また、誰が病院へ行っても対応できるように、家族全員で症状の把握をしておきましょう。
■疑問に感じたらセカンドオピニオンを
処方された薬の副作用などを聞いて、「本当にいいのかな?」と感じたらいったん他の動物病院へ行き、セカンドオピニオンを取るようにしましょう。獣医師によって診断や処方薬が変わってくることも多くあります。最終的な判断は飼い主となりますので、言葉を持たない愛犬のためにも最善策を得る努力は怠らないようにしてあげると良いですね。
■メモを取って、診断書は保管
重症な場合には、飼い主もパニックとなり冷静に話を聞けないこともあるでしょう。しかし、愛犬をしっかりと守るためには落ち着いた対応が必要となります。獣医師の話は必要であればメモを取り、また次回何か病院へかかったときのためにも診断書は保管しておきましょう。