2016年12月19日

愛犬の避妊手術!術後の注意点と用意しておきたいアイテムは?

愛犬に出産させる予定のない飼い主さんは、避妊手術を選択することが多いと思います。避妊手術は大勢の愛犬が経験していることですが、やはり開腹をするため体にも大きな負担がかかります。体調が落ち着くまで、飼い主さんが正しい方法でケアしてあげましょう。避妊手術後の注意点や必要なグッズをご紹介します。


避妊手術に当たって用意しておきたいもの

エリザベスカラー

術後は傷あとを気にして舐めようとする愛犬が多いので、エリザベスカラーを用意しておくと便利です。エリザベスカラーは市販されているものもありますが、厚紙を丸めて粘着テープで止めた簡易的なものを手作りする方法もあります。

首の隙間に指1~2本入る程度のサイズに調整して、愛犬の首が締まらないよう注意してください。

術後着

愛犬のお腹の部分に布があたる専用の術後着も便利なアイテム。エリザベスカラーを嫌がる愛犬でも、術後着なら大丈夫なことが多いです。

タオルやさらしを巻くだけでもOKですが、最近では伸縮性がある柔らかい素材の術後着も色々と販売されています。デザインもかわいらしいものが多いため、1~2着用意しておくことをおすすめします。

愛犬の避妊手術を受ける前の注意点

手術前に検査を受けよう

動物病院で避妊手術をお願いする前に、一度検査を受けさせてあげましょう。術後の一週間前に愛犬の体を調べることで、無事に手術ができるかどうかを判断することができます。特にヒート前は避妊手術への負担が大きいため見送るのが一般的です。

愛犬の検査を受けてから、問題ないとなったら一週間以内を目安に手術の予約を取りましょう。

手術前日から絶食をする

避妊手術前夜からは麻酔をするため、絶食が始まります。動物病院によって違いがありますが、だいたい手術前日の夜20~21時以降は絶食が基本です。

当日の朝からは水を飲むのも禁止ですので、飼い主さんは当日になったら飲み水を片付けておいてください。

避妊手術後の注意点について

抜糸が終わるまでは基本的に絶対安静

開腹手術後はお腹の傷がある程度落ち着くまで、無理な動きはNGです。愛犬は2日程度で体調が良くなり、元気に走り回ろうとしますが無理をすると傷の治りが遅くなったり傷口から雑菌が侵入して感染症を引き起こしたりしることもあります。

せめて抜糸が終わるまでは愛犬を興奮させるような行動は控え、できるだけ安静に過ごさせてあげましょう。

また、抜糸は使っている糸の種類によって違いがあり、吸収性の糸だと抜糸の必要はありません。その場合は、糸が目で見てわかりにくくなったのを目安にしてください。また、抜糸は基本的に1週間後程度ですので、その期間中は愛犬に無理をさせないよう注意しましょう。

散歩は一週間後から

散歩が大好きな愛犬のために、術後も早く外へと連れ出してあげたいと考える飼い主さんもいるでしょう。しかし、術後は体力や免疫力が低下しているので、外に連れ出すのは愛犬の体に大きな負担がかかってしまいます。

中には3日程度で散歩を連れて行っても良いと判断する獣医さんもいるため、その動物病院の指示にしたがって散歩へ連れ出しましょう。また、散歩に行けずにストレスを感じているようであれば、室内で体を動かす遊びをさせるのもおすすめです。

ただし、無理に走らせたりジャンプさせたりすると傷口に負担がかかるため、10分程度を目安に休ませながら遊んであげましょう。

また、抱っこをして外の空気に触れさせるだけでも愛犬のストレスが和らぎますよ。ちなみに散歩に行くときもお腹の部分に汚れがついたり草がぶつかったりしないよう、術後着や服を着せるのがおすすめです。

シャンプーについて

術後のシャンプーは2週間経ってからがおすすめです。傷口に雑菌が入ってしまうと化膿して、病気の原因になるためくれぐれも傷の様子を見ながらシャンプーの時期を決めてください。

また、愛犬にとってシャンプーはとても体力を使うことなので、傷の状態が良くても体調が優れない時は先延ばしにしましょう。シャンプーをするときは傷口部分をこすらないように注意してください。

傷口の部分を普段通りに洗ってしまうと、その部分が傷ついて出血したり雑菌が侵入したりします。傷口は軽くお湯で流す程度にして、せっけんをあまりつけないよう注意してください。

食事について

術後は通常のドッグフードを与えても問題ありません。ただし、愛犬にとって避妊手術は精神的ストレスが大きいもの。術後は食欲が低下する子も多く、あまりご飯を食べないかもしれません。

そんなときは消化が良いようにドッグフードをふやかして与えてみたり、好きなおやつを食べさせてあげたりしましょう。

ただし、術後は卵巣や子宮が摘出されているため、その分のカロリーが消費されなくなります。その結果、術前と同じ食事量を与えていると肥満になりやすいため、その分の食事量を調節しましょう。

術後しばらくして体重が増えてくるようだったら、食事内容を見直して低カロリーフードに変えるなどして、愛犬の肥満を防いでください。

まとめ

愛犬の避妊手術は子宮や卵巣などの病気予防につながります。愛犬にとっては肉体的にも精神的にもストレスがかかりますが、子犬のうちに済ませておくと術後の回復が早く落ち着いていきます。

飼い主さんは術後に愛犬のサポートに徹して、早く傷が治るように環境を整えてあげましょう。