7歳を過ぎたらシニア度チェック! 目に見えないうちに進む老化のサイン

7歳を過ぎたらシニア度チェック! 目に見えないうちに進む老化のサイン

子犬の頃をつい最近のことのように感じる方もいると思いますが、犬が7歳を過ぎると、そろそろシニア期と呼ばれる年齢に入ってきます。目に見えない老化が少しずつ始まってきているので早速チェックしてみましょう。


シニア期も楽しく過ごそう

7歳を過ぎたらシニア期と呼ばれる期間に入りますが、大型犬の場合は少し早めで5歳くらいから始まる場合もあります。

変化に気付くのが大切

手のひらにのるくらい小さな子犬だったのに、いつも間にか大きくなって、そろそろシニア期に突入!時間が経過するのは本当に早いものです。でも、シニア期にはシニア期なりの楽しみ方がちゃんとありますし、何より愛情もさらに増してくるに違いありませんね。老化のサインを見逃さないように、しっかりサポートしていくことが、愛犬にとっても飼い主さんにとっても大切なことです。

老化にともなう徴候とは


子犬期や若い間は何にでも興味を持ってエネルギッシュに行動することが多かったのに、シニア期に入ると寝る時間が増えて、のんびりした生活になってきます。時間がゆっくりと進んでいく…そんなイメージでしょうか。老化が見られるチェック項目を挙げてみましょう。

こんな行動パターン見られたら

ここに挙げる行動パターンの変化は、老化に伴う身体の衰えから生れてきます。足腰が少しずつ弱ってくるので、活発な犬種でさえも行動はスロー化します。全体的にとぼとぼしたような歩き方が見られ、スタミナが感じられなくなってきます。

1.おもちゃで遊ばなくなった
2.何に対しても反応が薄い
3.散歩に行きたいと言う意欲が感じられない
4.外出すると疲労困憊してしまう
5.歩くスピードが遅くなった
6.背中を丸めるような感じで歩く
7.ソファやベッドにジャンプできなくなった
8.立ち上がる時に時間がかかる
9.階段の上り下りを躊躇するようになった
10.睡眠時間が増えた
11.家族のそばで寝たがるようになった
12.昼間よく寝て夜に起きることが多くなった
13.理由もないのに、夜中に鳴いたりすることが増えた

のんびりしたライフスタイルを好むようになりますが、ある程度の刺激は必要!シニア期なりに楽しめるおもちゃを探すのも楽しいですよ。

我が家のママ犬は今年で9歳。大型犬ですが、さほど老犬と呼ぶに値する兆候は見られていません。食欲も旺盛でよく走ります。あえて言うなら睡眠時間がちょっとだけ増えたかな?という感じです。大なテディベア-を抱っこしながら寝るのが習慣になりましたので、寂しがり屋になったかもしれませんが…

こんなトイレのパターンが見られたら


トイレのパターンにも老化と共に変化が見られるようになります。年を重ねるごとに尿を溜める膀胱の筋肉が衰え始めたり、トイレに行きたいという神経伝達の速さも遅くなってきます。シニア期に入ってすぐに見られる光景ではありませんが、トイレの粗相も次第に増えてくるので、怒鳴りつけたりせず、「歳だから仕方がない」と大きな気持ちで受け止めてあげながら、対処法を見出して行くようにしていくことが大切です。

1.おもらしなどのトイレの粗相が出てくるようになった
2.トイレが我慢できなくなってきた
3.尿の勢いがなく、チョロチョロという感じになってきた
4.排便に時間がかかるようになった

尿の感覚については、水を飲む量が増えたわけではないのに、頻繁にトイレに行きたがるという感じです。膀胱の筋肉が緩くなってくるので、これは仕方がありません。室内犬の場合は、朝起きたら廊下に水溜りができていたということがあるかもしれません。何度も続くようになると、飼い主さんもストレスが溜まってくると思うので、適度に息抜きをするようにして下さい。いくら、加齢で仕方がないと言っても、こういった粗相はショックなことです。水溜りのできた廊下は滑りやすくキケンですので、朝起きたら気を付けて廊下を歩くようにして下さい。

毛並みのパターンを見てみると…


シニア期に入ると、見た目も少しずつ変わってきます。ブラッシングやシャンプーの時にチェックしてあげて下さい。

1.毛の伸びが遅くなった
2.白髪が見られるようになった
3.被毛の色が薄くなった
4.フケが目立つようになった
5.皮膚に湿疹などができやすくなった

五感も衰える


年を重ねると体の機能の衰えはどうしても免れません。犬の一番の特徴である嗅覚が、最も最後まで機能する感覚だと言われています。
視力や聴力の低下も老化とともにやってきます。呼んでも振り向かない、暗闇でものにぶつかるなどの行動が見られたら、目と耳の機能の衰えが考えられます。

愛犬のシニア度チェックしてみよう!まとめ

小型犬・中型犬では7歳、大型犬では5歳を過ぎたころからシニア期に入ってきます。若い時と比べて「歳とったな」と感じる瞬間がくると思いますが、今まで以上に深い愛情で接してあげて欲しいと思います。老化が始まっても適度な運動をかかさずに、いっぱい遊んで、いっぱい接してあげてましょう。

最新の投稿


絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

絶対ダメ!!犬にアルコールを与えるリスク

人間にとって少量であれば健康にも良いとされるアルコールですが、犬にとってアルコールとはどんな作用があるのでしょうか。危険な犬とアルコールの関係を解説します。


愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

愛犬に白髪が生えた!?知っておきたい犬の毛の退色とは?

人が年齢を重ねると黒髪が薄くなり、白髪が生えてきます。この現象は人ならではというイメージがありますが、実は愛犬にも白髪が生えてくることがあります。これを退色と言い、どんな犬でも加齢によって、白髪が増えていくのです。今回は、そんな愛犬の白髪(退色)について、くわしくご紹介します。


愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

愛犬が自分の名前を覚えてくれない!しつけ方法のコツは?

家族で愛犬を迎えた時に、まずどんな名前をつけようかと一生懸命名前を考えた人は多いのではないでしょうか?しかし、せっかく考えた名前で愛犬を呼んでも、それが自分のことだと認識できていないと悩む飼い主さんもいます。今回は、愛犬が名前を覚えてくれるしつけ方のコツをご紹介します。


犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

犬猫以外のペットを飼う方必見!うちのペットは保険に入れるの?

熱帯魚、イグアナ、インコ、フェレットなどいろいろな動物を飼っている方がいるように、犬猫以外のペットを飼っている方はとても多いです。中でも魚類や鳥類は人気です。ただ犬猫以外のペットを飼っていると、ペット保険に入れるのか気になりますよね?この記事ではその疑問を解消していきます。


【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

【困った!愛犬の吠え癖】落ち着きのコマンドを教えよう!

こんにちは。愛玩動物飼養管理士のヤナセです。 来客時や留守番、ゴハンや遊びの要求など、ワンワンと吠えはじめたら止まらない愛犬の吠え癖に、悩んでいませんか? 叱っても宥めても止まらない吠え癖には「落ち着きのコマンド」を上手に使って、愛犬の安心の暮らしを守りましょう。