■不妊去勢手術、ワクチン
もしも先住の猫の不妊去勢手術や、一年以内のワクチンをしていない場合には、必ずしておきましょう。
■ウィルス検査
猫エイズ、猫白血病の検査が終わっていなければ、必ず検査をして、陰性とわかってから2頭目の猫を迎えましょう。
もしも陽性の場合には、迎える猫も陽性の猫にするという選択肢もありますが、ストレスで発症が早まる可能性もあるので慎重に考えましょう。
先住猫との会わせ方
新入りの猫を先住猫に会わせる前に、新入りの猫のワクチンと駆虫、ウィルス検査を必ず終了しましょう。
また、不妊去勢手術ができる年齢であれば、手術をします。
お互いにある程度慣れるまでには、とても早ければ数日以内、通常は数週間から数ヶ月かかることを覚悟しましょう。
慣れるまでの間は、先住の猫を優先的に構うことが大切です。
以下、先住猫との会わせ方の一例です。
【1】新入りの猫は、環境に慣れるまで少なくとも数日は隔離した部屋で過ごさせます。
隔離した部屋の中には、新入りの猫が隠れられるケージを用意しておき、ケージは布などで囲っておきます。
更にそのケージの中に、ダンボール箱などの隠れ家を入れておきます。
【2】新入りの猫が慣れてきたら、新入りは布などで全面を覆ったケージに入った状態で、先住猫を新入りのいる部屋の中に入れます。
その際、無理矢理入れるのではなく、先住猫が気にしていたら部屋のドアを開け、自分で入ってくるのを待ちます。
ケージ越しに2頭を対面させます。
猫は威嚇しますが、普通の反応なので慌てないでください。
【3】何度か繰り返したら、様子を見つつ、ケージの覆いを開けてみます。
新入りの猫がケージ内で隠れられるように、隠れられる箱などを必ず入れておきます。
新入りはケージ内で、先住猫は部屋を自由に、という対面をしばらく続けます。
【4】少しお互いの存在に慣れてきたら、先住猫が新入りの部屋にいる状態で、ケージの入り口を開けてみます。
その際、ケージの外にも隠れられる場所を複数用意しておきます。
何かあればすぐに新入りはケージに戻せるように、必ず人が見ている状態で行い、最初は短時間で、徐々に時間を増やしていきます。
【5】お互いの存在に慣れてきたら、人が見ている状態で、新入りも部屋の外に出られるようにしていき、徐々に時間を増やしていきます。
ここまで1ヶ月はかかっても、決して遅くありません。
猫たちにできる限り負担がかからないように、焦らずに時間をかけて慣らしていきましょう。
2頭目を迎えた人たちの実例
2頭目を迎えるにあたって参考になりそうな実例をまとめました。
■先住猫がKYだったパターン
うちの先住も豪快というか小さい頃に猫同士で関わったことがないせいか「猫同士での遊び方が分からない仔」でした。
子猫は、拾われた家に猫が沢山いたので「猫同士の関わり方をよく知ってる仔」でした。
なので、先住にしては「遊ぼうよ~」でも子猫からすると「何だよ!」となってる時はありましたよ。
それで、私も一緒に遊んでる時は注意して見てて「先住が興奮してるな」or「あっ、怪我しそうかな?」と思ったときは、猫じゃらしなどを使って遊びを一旦中止させたりしてました(決して、先住を叱っては駄目です)
あと、少しくらいの興奮でやり合ってても「猫同士でなんとかしてくれ」という風に、ある程度は放置してました。
そうこうしてるウチに、先住も子猫にやられて「こうやって噛まれたら痛い」等が分かるようになったのと、子猫も成長してやり返していくようになってました。
今では互角に戦ってます(笑)
とにかく私は先住猫を何でも優先させる・子猫と遊んでて興奮状態になっても叱らない。を決めてました。
先住が「子猫が来たせいで、自分が怒られる・ないがしろにされる」と思わせない為です。
2頭が上手くいくようにするのには、人の関わり方も大切ですね。
■先住猫がストレスで拒食、脱毛になった例
私も先住猫(メス)が7歳の時、事故にあった子猫(メス)を拾って連れて帰ったのですが、先住猫があまりのショックでエサも食べられなくなりました。
最初は子猫が事故にあってたので、つい子猫のほうにかまっていたのですが、元気になったので、先住猫の方を優先するようにしました。"
"子猫は無邪気に「遊んで!」と先住猫に飛び掛りますが、先住猫が大人の場合はとても嫌がります。しかも、一人の間が長ければ長いほど抵抗があってストレスになると思います
しばらくは先住の猫だけと寝て、先住への愛情8割、子猫への愛情2割くらいにして折り合いをつけるようにしたそうです。
先住の方はかなり、ストレス溜めました。
うちの場合食欲低下とナント!
「円形脱毛症」になってしまいました。
今ではだいぶ、落ち着きましたが、
やはり、時々いきなり「猫パンチ」して威嚇してます。
慣れるのに、半年くらいかかりました。
先住猫のストレスへの配慮が一番大切です。
■どうしても相性が合わない猫がいたパターン
うちには拾ってきた猫が8匹いますが、1匹を除いてみんな仲良くしています。1匹だけは、どうしても他の猫達と相性が合わず、出会えば取っ組み合いのケンカをするほどでした。
あまりのケンカの凄さに私達家族の方が耐えられなくなったのと、いじめられているその猫がかわいそうで、結局半年位経った時に私の部屋で飼う事になりました。もう5年以上、同じ家の中でその猫だけは私の部屋と外を行ったり来たりの生活です。食事もトイレも私の部屋にあります。
何十年も猫を飼っていますが、こんなに相性の悪い猫関係って初めてでしたので戸惑ったこともありましたが、今では猫も人間も快適に過ごしています。
どうしても他の猫と上手くいかない時には、完全に他の猫に会わないで済む環境を用意してあげられるのがいいですね。
それなりに上手くいっている場合でも、お互いに一人になれる場所は作ってあげましょう。
■仲良しになった例
新入りを迎え約3か月はじめは絶対に仲良くならない!と悩んでいましたが今はあの時が嘘のように、仲良しです。
今では2匹が楽しそうに、毎日運動会が開催されています。
時間をかけることは大切ですね。
■先住猫への配慮が大切
先住猫へは気を配りました。食事など何でも先住猫を優先しました。先住猫が仔猫よりも立場が上ということをしっかり示しました。仔猫への態度に対しても先住猫をしかったりするのはマイナスかなと思います。
4日間くらいは全く仔猫を受け入れませんでした。もうダメかと思った5日目の朝に突然先住猫が仔猫の毛づくろいをしだしました。仔猫を受け入れた瞬間です。
子猫を毛づくろいをしたのは、いい意味で受け入れたと考えることも出来ますが、威嚇の代替えのストレス行動の可能性も考えられます。