2017年11月06日

温まり過ぎに注意?犬がこたつで寝るときに気をつけたいこと

寒い冬の訪れと共に、なかなかこたつから出られなくなってきました。よく、「こたつで寝ると風邪を引く」と言いますが、体が温まる反面、注意しなければならないことも出てきますよね。今回は、犬がこたつで寝ると影響があるのか?どんなことに気を付けたらいいのかをまとめてみました。


冬の必需品「こたつ」

ポッカポッカに温められたこたつの中。私達人間からすると、寒い時はこれ以上の至福はないというくらい、ほんわかした気持ちになります。犬の場合はどうでしょうか?

犬が心地良く感じる温度は「20度前後」

犬の適温はおよそ20度前後と言われています。この温度を境に、寒いと感じたり、熱いと感じたりします。普段、体感レベルでこたつの温度を調節していませんか?実際にこたつの中の温度が何度になっているかあまり気にせず「だいたいこのくらいかな?」と温度を中や強に調節していることが多いかもしれません。

熱中症の恐れも

ところが、人間が感じる温かさのレベルと犬が感じる温かさのレベルにはギャップがあり、人間の体感温度に合わせていると、犬が熱中症をおこしてしまう可能性があります。熱中症は体内から少しずつ水分が失われていくので、自覚症状が乏しいのが特徴です。知らず知らずに脱水症状が始まってしまい、気がつけばグッタリ!熱中症で倒れてしまうこともあります。

低温やけどにも注意

また、人間の皮膚の厚さの3分の1しかない犬の皮膚はとっても繊細。長時間こたつに入ることで、低温やけどの心配も出てきます。
特に、犬は一日の半分以上を睡眠に費やしているので、その危険性も倍に膨らみます。室内犬の場合は必然的にこたつの中に飛び込む確率が高くなってしまうので、注意が必要です。

効果的な対策はコレ!

そうはいってもこたつを完全に取り払うことができませんよね。こたつは家族の団らんの場であり、色々な話を交わす小さな社交場でもあります^^ そこで、犬の身体になるべく負担をかけずにこたつに入れるように、いくつかの対策が必要になってきます。

温度設定を弱にする

寒い外から帰ってきた時などは、早く暖まりたい一心でこたつの温度を「強」にしがちです。一時的な設定なら問題はありませんが、そのまま強にしておくと、こたつの中の温度が高くなりすぎてしまいます。ですので、こたつの温度設定は「弱」にして、暖房やヒーターで室内の温度を暖かく保つように心がけましょう。

私達人間がこたつに入る時を考えるた時、ほとんどお腹の部分当たりから下ですよね。でも、いぬの場合は体全体が入ってしまうことがあるので、何もしなくても自然と暖まり過ぎてしまいます。
「中ならいいのでは?」と感じる人もいるかもしれませんが、犬にとって中の設定は適温である20度を超えてしまいます。中でもこたつの中はサバンナ状態!他の暖房器具を有効的に使いながら、頑張って弱設定で乗り切るようにしましょう^^

こたつ内の換気をする

こたつの中の空気ってどんな風なのでしょう…。家族のみんなの足が集っているので、ちょっとしたニオイがこもりそうですね。温かくなりすぎると、体が蒸れてしまって、汗のニオイなども充満していそうです。

こたつの盲点は、こたつ布団がかぶさっているので、中の空気が循環しないことです。一定の時間こたつを弱で使用したら、電源を切って、こたつ布団を上にあげ換気をするようにしましょう。一旦、電源を切ることで、こたつの中の温度もある程度下がり、空気の入れ替えもできますね。
こたつの中の暖かい空気を逃がしてしまってもったいない!そんな風に思ってしまいそうですが、意外にも寒いと感じるよりは、「スッキリ!サッパリ!」と言った爽快感の方を強く感じることに驚いてしまいます。

こたつのコードにも目を向けて

電気コードをガジガジするのが大好きな犬も多いですよね。冬はこたつやヒーターを使用する時期。愛犬がコードをかじらないように注意する必要があります。

やけどや誤飲のおそれ

想像するだけで恐ろしいことですが、電気を使用中のコード線を噛みちぎってしまうと、中にある熱を帯びた細かい繊維からやけどをしてしまう可能性があります。犬にとってはコードはおもちゃのような存在。もちろん、実際はそうではなくても、自分でも何を噛んでいるのか自覚症状はほとんどありません。

今ではコードに付けるカバーが売っているので、そういったグッズを使用するのも良いアイデアです。また、時間に余裕のある人は、コードをかじろうとしたら「ダメ!」のしつけをするのも良いでしょう。そもそも、コードをかじることは犬にとって大変キケンな行為。これを機にしっかり教えてあげて下さいね。

設定は弱で換気をこまめに

犬がこたつでスヤスヤ寝ている姿を見ていると、何だから癒されてきますよね。でも、気持ちよく寝ている間に体内の水分が奪われ過ぎてしまったり、低温やけどをしてしまう可能性があるので気を付けましょう。