猫を拾ったらすべきこと

猫を拾ったらすべきこと

道端で子猫が捨てられていたら…野良猫がずっとあなたに付いてきたら…。 猫好きならばそのまま放って置けないことでしょう。 しかし、いざ拾って保護するとなると、準備すべきこと、やるべきことがたくさんあります。 ここでは、猫を拾ったときに、まずやるべきことについて紹介します。


子猫を拾ったらまず温める

子猫は、体温調節器官が未熟なため、自分で体温を調節することができません。
母猫のそばにいれば、母猫の体温で温めてもらうことができますが、母猫から離されて捨てられた子猫は体温が下がってしまいます。特に寒い季節は体温が下がりすぎてしまい、命に関わります。子猫を保護したら、とにかくすぐに温めてあげることが重要なのです。
温める際には、湯たんぽやカイロなど、なんでも良いので、とにかく暖かいものを用意してあげましょう。
また、その上から子猫の体を毛布などでくるみ、しっかりと保温してあげましょう。

必要なものを用意する

続いて、最低限必要なものを準備しましょう。そのまま自分で飼うにしろ、里親を捜すにしろ、当面の間必要になるものが出てきます。

・運搬用のキャリー
まずは猫を運搬するためのキャリーが必要になります。
捨て猫は一度、動物病院で獣医師に診察してもらう必要があります。動物病院に連れて行くにもキャリーは必須アイテムです。

・ペットシート
キャリーの中で粗相をすることもあるので、中にペットシートを敷いておくと安心です。
また、トイレトレーニングができるまでは、猫を入れておくケージや箱の中にペットシートを敷いておく必要があります。

・猫用ミルク
子猫の場合には、母猫のミルクが飲めずお腹を空かせています。
ただし、牛乳は子猫にとって胃腸への負担が大きく、お腹を壊してしまうので絶対にあげてはいけません。
当面必要な分の、猫専用のミルクを準備してあげましょう。

動物病院に連れて行く

捨て猫や野良猫は、必ず獣医師による診察を受け、健康状態をチェックしてもらいましょう。
風邪をひくなどして体調を壊している場合、体力のない子猫にとっては命取りです。
また、捨て猫や野良猫には多くの場合ノミなどの寄生虫がいたり、なんらかの病気を持っていることがあります。
ノミなどは動物病院でも駆除してもらえますし、伝染病のチェックも必要です。
家で他にもペットを飼っている場合には、拾った猫の病気がうつってしまう恐れがあります。しっかりと獣医師の診察を受け、血液検査等を行うようにしましょう

ごはんをあげる

捨て猫は多くの場合はお腹がペコペコです。
すぐにでも何かごはんを食べさせてあげたいところですが、なんでも与えて良いというわけではありません。その猫の成長に合ったものを与える必要があります。
生後一ヶ月くらいまでの子猫であれば、猫用のミルクが必要です。
また、体重が500gを超えているようであれば、離乳していると考えられるので、固形のキャットフードを与えれば大丈夫でしょう。
キャットフードも様々なタイプのものがありますが、ドライフードよりもウェットフードを好む猫の方が多いように見受けられます。
動物病院に連れて行った時に、獣医師から食事についてのアドバイスをしてもらうと良いですね。

自宅で飼えるのか判断する

可哀想でつい保護してしまったけれども、果たして自分で飼えるのかどうかを冷静に判断する必要があります。
現在住んでいる環境は猫が飼える環境ですか?
ペット不可のアパートやマンションに住んでいる場合には買うことができませんよね。
猫を飼うということは、家族として迎え入れるということなので、それなりの責任も伴います。自分で猫を飼うという覚悟ができたら、責任を持って、しっかりと猫を迎え入れる準備をしましょう。飼うとなると、必要なアイテムもたくさんあります。
もし、保護したものの、自分では飼うことができないと判断した場合には、里親を探すことに最善を尽くしてあげましょう。
なかなか自分で里親を探すことが困難な場合には、里親探しを手伝うコミュニティやサイトもあります。
里親探しには、下記のような方法があります。

・身近で猫を飼えそうな人を捜す。
・動物病院にお願いして探してもらう。
・動物愛護団体やボランティアグループにお願いする。
・インターネットの掲示板で募集する。

100%里親が見つかるわけではありませんが、一度は保護した猫が、幸せな未来を送れるように、自分にできる最善を尽くしてあげましょう。

自宅で引き取る場合は、先住ペットのことを考えよう

自宅に先住の犬や猫といったペットを飼っている際には注意が必要です。
拾ったばかりの猫は病気をもっていたり、風邪をひいている場合があります。これらが先住のペットに感染してしまっては大変です。
初めはできるだけ、保護した猫を先住のペットから隔離して接触を避けてください。
その間、保護した猫を動物病院に受診させ、感染症の確認や治療を行い、ワクチン接種を済ませましょう。
全てが済んだら、少しずつ先住のペットと生活させるようにしましょう。
猫は相性が悪いと喧嘩になってしまうので、様子を見ながら徐々に慣れさせることが重要です。

まとめ

いかがでしたか?
猫を拾ったら、飼うにしろ飼わないにしろ、猫の幸せな未来のために責任をもって行動しましょう。

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