2016年12月10日

夜になると暴れまわる!猫の運動会とは?

猫を飼ったことがある人なら、猫が夜に突然暴れ出して困る…なんていう経験をした人も多いのではないでしょうか。「猫の運動会」について理由や対処法などを調べてみましょう。


「猫の運動会」って何?

夜や明け方になると、これまで大人しかった猫が突如暴れまわるという謎の現象です。
激しく部屋の中を駆けまわったり物に飛びついたり飛び乗ったり、飛び降りたり、物が落ちても壊れてもその動きは止むことがなく、初めて猫を飼った人が猫のこの行動を見た時には、何かおかしなものでも食べてしまったのでは??と心配になることでしょう。
猫の運動会は、3才頃までに見られることが多い行動ですが、何歳まで続くかは猫それぞれによって違います。

猫はどうして夜に暴れ出す?

猫は本来夜行性の動物です。夜、暗くなってからや明け方のまだ暗いうちの時間帯に狩りをしていました。その名残が残っていて、今でもその時間帯になると本能のままに走り回ると言われています。
このような行動は「真空行動」と呼ばれ、普段狩りをしないペットとして飼われている猫が有り余るエネルギーと蓄積されたストレスを発散するために行っているのでは?と考えられています。

猫の夜の運動会をなんとかしたい!

マンションに住んでいる人などは周りの住人に音などの迷惑をかけないためにも、猫のこの夜の運動会を何とかしたい!と思う人も多いのではないでしょうか。夜の運動会をやめさせる方法はあるのでしょうか。

たっぷりと運動させる時間を作る

やはり運動させることが一番効果的です。猫の心身ともに満足がいくように、しっかりと遊んであげると比較的夜の運動会はおとなしくなるか、開催されないで済むことが多いようです。
チーターはすごいスピードで走ることが出来るけれど、持久力がないということは、多くの人がご存知だと思いますが、猫科の動物は、持久力があまりありません。
たっぷりと遊ぶ時間を作ると言っても、10~15分程度集中して遊んであげるとバテてしまいます。10~15分、愛猫のために付き合ってあげてみてはいかがでしょうか。

室内レイアウトを変えてみる

昼間の運動量を上げるためにも、室内のレイアウトを変えてみてはいかがでしょうか。ジャンプをすることは体力をより多く使用するので、高低差のある動きがでるようなレイアウトがおすすめです。
手軽なものはキャットタワーの設置ですが、それ以外にも、トイレの場所を変えたり、ベッドを高い場所に設置するなどをしてみるのも有効です。

運動会を開催されてしまった時の対処法

猫の運動会は突如始まります。やめさせようと思ってもなかなかうまくいかない場合は、こちら側が受け入れるしかありません。猫の運動会が閉会するまで、何事もなく無事に終了するようにするには、いくつかの注意点があるのでチェックしてみましょう。

食器類や割れ物はすぐに片づける習慣をつける

猫の運動会は一度始まると、コースなんてものはありません。全てのスペースがグラウンドになります。
テーブルの上の食器に当たってガシャン!なんてことは日常茶飯事です。猫や飼い主さんがケガしたりしないように、食器類や割れるものは、使ったらすぐに片づける習慣をつけましょう。

大事なものは隠す

汚れてはいけないもの、ぐちゃぐちゃになっては困るような書類など、大切なものは引き出しなどに片づけましょう。
猫がいつ運動会を始めてもいいように、飼い主さんが物を片付ける習慣をつけることで、家の中もスッキリするので一石二鳥かもしれません。

防音対策をしましょう

マンションで猫を飼っている人などは、猫が走り回る音などで周りの住人に迷惑をかけないためにもカーペットを敷いたり、防音マットを敷くなどして音の対策をすることがおすすめです。

踏まれても大丈夫な対策を

明け方の運動会は私たちが寝ている時でもお構いなしに開催されます。上から飛びかかられたり、顔の上を踏まれたり、まるでそこにいないかのような扱いを受けることもあります。
興奮状態の猫は爪が出た状態ですので、飼い主さんは踏まれて顔や体に傷がつかないようにタオルケットなどでガードしておくことをおすすめします。

猫の運動会の時に飼い主さんがしてはいけないこと

猫は時間や場所に関係なく突如として激しい運動会を開催しますが、悪気があってしているわけではありません。
運動会の最中に「やめなさい!」と叱っても、猫は悪いことをしているつもりはありませんので、怒られる意味が分かりません。むしろ、興奮しているところへ飼い主さんが大きな声をあげるのは、「よーいドン!」と言っているようなもので、より一層ヒートアップすることになります。
猫は悪いことをしているわけではなく、本能に従って行動しているだけです。飼い主さんは「猫を飼うとはこういうことだ」と受け入れて、叱らないであげてください。

猫の野性味は猫の魅力のうちのひとつでもあります。猫の運動会は、猫本来の野生がそうさせているものです。運動会をなるべく開催させないようにするのか、運動会の開催を受け入れるかは飼い主さんの方針次第です。猫の個性を見極めて付き合い方を考えていきたいものです。