もともと犬は香水や整髪剤などの人工的に作られた化学製品が苦手です。自然界に存在しない匂いは警戒すべき対象として認識するのです。そしてアレルギー反応を起こすこともあります。症状としては鼻先や口のまわり、顔が腫れるなどが見られます。
■掃除用洗剤
床用クリーナー、ケージを掃除する洗剤、トイレ用消臭剤…掃除用洗剤にアレルギー反応を起こすことがあります。スプレー式のものよりもパウダーのもののほうが化学成分が空気中に広がりません。
■洗濯用洗剤
犬のベットや洋服、ブランケットなどを洗う洗濯用洗剤にアレルギー反応を起こすことがあります。市販の洗濯用洗剤は洗浄成分を強くするため、石油が含まれていることが多く、刺激の強いものがあります。皮膚症状として現れ、特に皮膚の弱い犬にはアレルギー反応が起こることがあります。
■シャンプー
シャンプーの刺激が強くてアレルギー反応を起こすことがあります。痒がったり、体をこする、脱毛などの症状が出ます。シャンプーは低刺激のものを選ぶようにしましょう。またしっかりと洗い流すことも重要です。
■ゴム製品
ラテックスアレルギーとして知られています。ラテックスとはゴム製品の原料となるゴムの木の樹液のことです。ラテックスアレルギーはゴム製品に接触することで起こります。ひどいときには喘息発作を起こすこともあります。犬用おもちゃの多くがゴムでできています。引っ掻いたり、体をこすったり、皮膚が赤く腫れるなどの症状が見られたら使用をやめましょう。
■プラスチック
プラスチック製品にアレルギー反応を起こすことがあります。口の周りを痒がる場合いつも使っているプラスチック食器が原因のことも。安心できる食器としてすすめられるのが陶器製のものだと言われています。ただし割れないよう犬用のずっしりとしたものを使用して下さい。
おわりに
私たちと同様に犬にもさまざまなアレルギーがあります。特定するのがなかなか難しいですが、頻繁に体を掻いていたり、噛んでいたり、擦りつけるなどいつもと違う様子を見せたら早めに動物病院で診てもらいましょう。
アレルギーは発症すると完治が難しい病気です。獣医師と相談しながら愛犬が快適に毎日を過ごせるようトータルケアをしながら気長につきあっていきましょう。