首輪とハーネス、ストレスがかかるのはどっち?

首輪とハーネス、ストレスがかかるのはどっち?

「首輪とハーネスどっちがいい?」なんて疑問を持ったことはないですか? 昔は犬と言えば首輪でしたが、最近ではハーネスをつけている犬も多く見ます。一般的にハーネスの方が犬には優しいという言う意見も多いですが、何か根拠があるわけではないんです。今回は、ハーネスと首輪を付けて散歩した時の犬のストレスを比べた報告をご紹介します。


首輪は首や気管には負担がかかる

あなたは愛犬に首輪をつけていますか?ハーネスですか?

このどちらがいいのかわからず使っているという人も多いようです。

首輪は首や気管へ負担がかかるリスクがあると言われています。そのため、頸椎ヘルニアや頸椎不安定症など、首に問題のある子や気管虚脱など気管の病気の子では、首輪ではなくハーネスをしましょうと言われています。

イギリスでの首輪とハーネスのストレスを比較した実験

では、普通の子ではどちらがストレスが少ないのでしょうか?

イギリスのハートプリ―大学はそんな身近な疑問に答える研究を行いました。

30頭の犬で散歩の実験

その研究に協力してくれた犬は30頭。普段から首輪で散歩している犬15頭と、ハーネスで散歩している犬15頭です。協力した飼い主と犬はイギリスのとあるフィールドに集められ、1mのリードを使って決められたコースを20分間散歩しました。途中の10分間はその散歩の様子を録画しました。

首輪とハーネスを交代して一週間後に同じ実験

散歩が終わると、首輪の人にはハーネス、ハーネスの人には首輪が渡され、1週間、それを付けて散歩することに慣れてもらいました。

そして、1週間後にその30頭と飼い主に、再び同じフィールドに集まってもらいました。今回は別ルートをそれぞれ20分散歩してもらい、同じように10分間録画しました。

首輪とハーネスでストレスに違いはない

ストレスサインに違いが出るかチェック

ハートブリー大学の研究チームは、その録画した動画を見直して、以下のようなストレスサインに何か違いが出るかをチェックしました。

ストレスサイン
しっぽが下がる、耳が下がる、低い姿勢、くちびるをなめる、あくび、パンティング

首輪もハーネスもストレスの程度は変わらない

その結果、両者でストレスサインでの差は出ませんでした。
普段から首輪を利用していたグループは、ハーネスのグループよりも耳を下げて散歩する傾向にありましたが、ハーネスにつけて変えても同じような結果になったため、特に首輪とハーネスの間の違いではなかったようです。

今後、製造メーカーごとのストレスの違いの研究も

今回の実験を行ったモントローズ博士は、以下のように語っています。
「今回の結果でハーネスも首輪もどちらもストレスのないものであることが分かった。今後、どのブランドの首輪やハーネスが一番ストレスがないかといった研究が出てくることを楽しみしている」

ストレスサインと負担は別物

ストレスサインが出ない=痛みや不快感はない

この研究からは、健康な子には首輪もハーネスもどちらでもストレスは変わらないということがわかりました。

ただし、今回の実験は犬の散歩時のストレスを見るためのものです。痛みがあればストレスサインが出るので、痛みや不快感はないでしょうが、痛みがなくても負担になっている可能性はあります。

首輪による首や気管、甲状腺、眼への悪影響の報告も

首輪つけて引っ張ることで、首や気管、甲状腺のダメージや眼圧の上昇などが起こるという報告もあります。特に首や気管が弱い子や、散歩中にぐいぐい引っ張るような子では首輪は要注意かもしれません。

その子の性格によって首輪とハーネスを使い分けよう

犬が引っ張るのを防止するハーネスも市販されている

最近では引っ張り防止のハーネスも市販されています。犬が引っ張った方向と逆方向へ力を加えるという性質を利用して、犬が引っ張らずに散歩をできるというものです。

犬のためもしくは、引っ張られて散歩が大変という飼い主さんのためにもこうしたハーネスは有効になるかもしれませんね。

大人しい子では首輪でもいいが、引っ張る子は要注意

お散歩時にかかるストレスは首輪もハーネスも変わらないようです。大人しく散歩できる犬であればどちらでもいいということですね。ただし、あまりに引っ張る子の場合は、首輪では長期的には体の負担が出てくるかもしれません。少し注意をしておいたほうがいいかもしれませんね。

関連する投稿


自宅でできる!犬用リボンのつけ方をトリマーが解説します

自宅でできる!犬用リボンのつけ方をトリマーが解説します

犬用リボンはトリミングサロンならではのサービスだと思っていませんか?自分でリボン付けができるようになると、好きなリボンを自由に選んで楽しめますし、イベントに合わせたリボンで注目の的になることもできますよ!そこで今回は、犬用リボンの付け方やコツについてトリマー目線で解説したいと思います。


【お手入れ】肛門腺絞りのやり方とコツをトリマーが解説します

【お手入れ】肛門腺絞りのやり方とコツをトリマーが解説します

肛門腺絞りは犬のお手入れの中でも意識することは少ないかもしれません。でも、肛門腺がたまったまま放置してしまうと思わぬ病気につながる可能性もあるのです。そこで今回は、肛門腺絞りの必要性と、自宅でのやり方やコツについて解説したいと思います。


出張トリミングを利用するメリット・デメリット

出張トリミングを利用するメリット・デメリット

出張トリミングというサービスはご存じでしょうか?自宅にいながら愛犬のカットをしてもらえると、近年ニーズが高まっているトリミングサービスの一つです。興味を持っている飼い主さんのために、出張トリミングを利用するメリットやデメリットを、トリマー目線でご紹介します。


健康的にダイエット!犬の正しいダイエットの仕方とは?

健康的にダイエット!犬の正しいダイエットの仕方とは?

喜ぶからとおやつをたくさん与えていたら、いつの間にかコロコロに太っていたなんてことはよくある話です。犬のダイエット、正しい仕方はご存じですか?


理想のカットに近づけたい!トリミングの注文のコツ

理想のカットに近づけたい!トリミングの注文のコツ

トリミングが必要な犬種の飼い主さんなら、愛犬のカットを思い通りに楽しみたいですよね。でも、いざトリミングに出してみると、希望していたスタイルとは程遠い仕上がりに…。これは一体どうしてなのでしょうか。そこで今回は、上手なトリミングの注文のコツをご紹介したいと思います。


最新の投稿


サマーカットで起こり得るトラブル。きちんと知って対処しよう!

サマーカットで起こり得るトラブル。きちんと知って対処しよう!

今や当たり前となったサマーカット。トリマーとして受けることが多い注文ですが、犬にとっては必ずしも良いことばかりではありません。そこで今回は、サマーカットのメリットとデメリットを踏まえながら起こり得るリスクへの対処方法について解説したいと思います。


クシャクシャ感がたまらない!シワシワな犬種10種

クシャクシャ感がたまらない!シワシワな犬種10種

年齢を重ねるごとに増えるシワやたるみ…私たちにとって大きな悩みの種です。ところが、それが犬となるとなぜか可愛さが増します(笑)。今回はそんな愛嬌たっぷりのシワシワな犬のなかから10種を紹介したいと思います。


ペット可の賃貸物件はトラブルが付きもの?物件選びは慎重に!

ペット可の賃貸物件はトラブルが付きもの?物件選びは慎重に!

犬を飼育する人の数が増える中、ペット可の賃貸物件での隣人トラブルが多発しているようです。賃貸に住んでいてこれから犬を飼おうと思っている人や、賃貸物件への引っ越しを検討している人は要チェックです。


犬や猫にも血液型はある?血液型によって性格は違う?・・・犬と猫の血液型について

犬や猫にも血液型はある?血液型によって性格は違う?・・・犬と猫の血液型について

私たちは自分の血液型を当然のように知っています。では犬や猫にも血液型はあるのでしょうか?言われてみるとあまり考えたことはないのではないでしょうか?ここでは犬と猫の血液型について説明したいと思います。


ペット用のフロアコーティングって?

ペット用のフロアコーティングって?

フローリングでの生活はペットに大きな負担を与えてしまうことがあります。気になるペット用フロアコーティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。


人気ランキング


>>総合人気ランキング